地権者と新規購入者が‟ほどよく・つながる”集合住宅「パルシオ広尾」 株式会社コプラスの企画・設計監理で2025年度グッドデザイン賞を受賞
株式会社コプラス(本社:東京都渋谷区、代表取締役:青木 直之)が企画・設計監理を行った集合住宅「パルシオ広尾(PARCIO HIROO)(事業主:株式会社ユニホー)」が、2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞いたしました。地権者と新規購入者それぞれの住宅への願いを溶け込ませると共に、新たな形のコミュニティを提案する住まいです。

コンセプト
「パルシオ広尾」は広尾3丁目の丘の上に位置する等価交換方式による新築マンションプロジェクト(全9邸/うち地権者住戸3戸)です。地権者住戸はそれぞれのご要望を踏まえてプランニングし、一般分譲住戸は専有面積により2タイプの間取りを用意しました。プランが異なりながらも統一感があり、周囲の景観に調和する外観デザイン、自由度が高く将来の設計変更にも対応できる構造、多様な住民が日常でさりげなく、緩やかなコミュニティを形成できるコンパクトな共用部を企画しました。
デザインのポイント
- イチョウ並木の景観を享受した、木の温かみを感じるインテリアと外観デザイン
- ホテルのようにエントランスにラウンジをつくり、居住者のコミュニティスペースに
- 1住戸の3面に通風・換気を確保し、奥行きあるバルコニーと合わせて、アフターコロナの新しいスタンダードに
- 地権者・一般分譲住戸購入者それぞれのニーズに応える自由度の高いプランニングを実現する、強度と柔軟性を兼ね備えたアウトフレーム・ヴォイドスラブを採用




開発の背景
弊社はこれまで、コーポラティブハウスの設計を軸に「コミュニティ」で建物に価値を生みだすために、ソフト・ハードを横断して取り組んできました。しかし、アフターコロナの価値観の変容、都心の分譲マンションのセカンドハウスや投資用物件としての需要増加により、従来のマンションで想定されてきた賑やかなコミュニティを育むことの難しさに直面しました。一方で私たちはお互いの顔が⾒える関係性が、非常時の助け合いなど暮らしの安心感を生むことも、これまでの取り組みから実感しています。
本物件では、入居者それぞれの満足度を高める専有部設計を行うとともに「ゆるやかなコミュニティ」をテーマとし、住民それぞれが無理のない距離感で顔を合わせる機会を自然に創出できるよう企画設計を行いました。
審査員コメント(引用)
1フロア1住戸とすることで間取りを統一し、採光と通風を十分に確保した点が高く評価できる。四方に開放された計画は、都心にありながらゆとりを感じさせ、外部環境を取り込む快適性を実現している。専有部には可変性のある空間を備え、多様なライフスタイルに応える柔軟さをもたせた。共用部はホテルライクなラウンジとして設えられ、顔を合わせる穏やかな場をつくり、コミュニティ形成の糸口となっている。居住者個々の時間を尊重しながらも、建物全体として調和のとれた住まいを実現している。
グッドデザイン賞とは
1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図り、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれてきました。コプラスはこれまで多数の受賞作品に携わっています。
会社概要
株式会社コプラスは「想いをカタチに」を経営理念として、コミュニティ=人と人との「つながり」をキーファクターとし、差別性の高い住まい・空間・まちづくりをご提案する不動産コンサルティング会社です。既存のしくみにとらわれることなく、「人が主役」「人と人とのつながりが付加価値」になる住まいや空間づくりをもっと自由に楽しみ、そこから生まれるより豊かなライフスタイルをご提案します。
株式会社コプラス
所在地:東京都渋谷区南平台町16-29 グリーン南平台ビル5階
設立 :2002年2月6日
資本金:6,011万円
代表者:代表取締役 青木 直之
URL :https://www.co-plus.co.jp/