【11月22日より】歴史が磨いた絣。重要無形文化財「久米島紬」の真髄に触れる3日間

    天然染料124回重ね染めの工程と、島が育んだその美を知る特別展覧会

    サービス
    2025年11月14日 17:45

    きもの工房「やまもと工藝」(所在地:神奈川県横浜市西区岡野1-17-1 2F、主宰:山本宗司)は、2025年11月22日(土)から24日(月)までの3日間、日本橋COREDO室町3内の「橋楽亭」にて「久米島紬展」を開催いたします。

    国の重要無形文化財に指定されている「久米島紬」は、琉球王国時代には厳しい「税」として納められていた歴史的背景があり、それが日本でも類を見ない緻密な絣技術を磨き上げる原動力となりました。

    本展は、久米島紬大使を務める和裁師・山本宗司のネットワークを活かし、厳選された逸品を一挙にご用意いたします。本物志向の皆様に、生涯を共にする最高の着物をご提案いたします。

    山本宗司による久米島紬のオリジナルデザイン(モデル着用)
    山本宗司による久米島紬のオリジナルデザイン(モデル着用)

    【久米島紬の「五大真髄」― なぜ着物通に愛されるのか】

    1. 究極の「染め」技術:天然染料124回以上の重ね染め

    天然の植物染料で草木染めを約60回、その後泥染めを2回。このセットを合計2回(最低でも約124回)繰り返すことで、色落ちせず、着るほどに肌に馴染む唯一無二の風合いが生まれます。染めの工程は共同作業で行われますが、熟練した職人から若い世代へと、技術と感覚が着実に継承される大切な場ともなっています。

    赤く染まった草木染めの工程
    赤く染まった草木染めの工程
    泥染の工程を経た久米島紬の絹糸
    泥染の工程を経た久米島紬の絹糸

    2. 歴史が育んだ「絣(かすり)」の緻密さ

    かつて琉球王国時代、島民、特に女性たちが「税(貢納品)」として厳しいノルマを課された歴史を持ちます。納税品としての厳しい品質基準が、極めて緻密な絣技術を向上させました。その格式の高さから、首里織りと共に王国の献上品として扱われた、日本の紬の原点です。

    3. 久米島紬大使による「お値打ちの逸品」

    山本宗司のネットワークを活かし、厳選されたお値打ちの逸品を一挙に50点以上展示いたします。また、着物だけではなく、やまもと工藝ならではの帯のコーディネートもご紹介いたします。

    過去の会場の様子
    過去の会場の様子

    4. 織り手による「一貫生産」のこだわり

    全工程を一人の織り手が担う、日本でも類を見ない生産体制のため、着物を見て「〇〇さんの作品だね」とわかってしまうほど作家性が強いことも特徴です。

    5. 漫画『銀太郎さんお頼み申す』でも特集される人気

    人気漫画家東村アキコの『銀太郎さんお頼み申す』(集英社)第8巻で久米島紬特集が組まれるなど、着物好きに人気があります。やまもと工藝代表の山本宗司は、同漫画の登場人物「和裁師 末本さん」のモデルでもあり、東村アキコ氏の久米島紬取材に、久米島紬大使として協力もさせていただきました。

    歴史と技術を知る織り手による「解説ツアー」も

    また、織り手が滞在し、解説ツアーや実演を交え、久米島紬の伝統と職人の技を間近で感じていただく貴重な機会となります。久米島紬展では、この歴史の重みと、卓越した技術が宿る作品を間近でご覧いただけます。

    「新しいラグジュアリー」としての価値と文化の継承

    日本橋「橋楽亭」は、茶会や着物のお稽古など、和文化に親しむ方々が多く訪れる場所であり、本展を通じて、久米島紬が持つ「新しいラグジュアリー」としての価値と、日本の誇るべき伝統文化の奥深さを、より多くの方々に体感していただきたいと願っております。

    やまもと工藝の代表である山本宗司は、久米島紬大使としてこの貴重な文化の継承と普及に尽力しており、本展が伝統工芸への理解を深め、未来へと繋ぐ一助となることを目指します。

    開催概要

    イベント名: 久米島紬展
    期間: 2025年11月22日(土)~24日(月)
    時間: 各日午前10時~午後6時(初日13時開場、最終日18時閉場)
    場所: 橋楽亭(COREDO室町3内 3F)
        東京都中央区日本橋室町 1-5-5
    主催: やまもと工藝
    協賛: 久米島紬事業協同組合
    内容: (いずれも予約不要)
       ・50点以上の久米島紬の展示・販売(お仕立て相談・予約も承ります)
       ・久米島紬事業協同組合の織り手よる絣くくりの実演(随時)
       ・解説ツアー(1日3回、12:00、15:00、17:00)
       ・久米島大使「かたぶい」によるハープ演奏会(11/23(日)14:00)

    過去の催事の様子
    過去の催事の様子
    過去の催事の様子
    過去の催事の様子

    【やまもと工藝について】

    きもの工房「やまもと工藝」は、和裁師・山本宗司が主宰し、着物仕立て、着付け・和裁教室、茶道具の袋物仕立てなど、多岐にわたる和装関連サービスを提供しています 。特に、すべて手縫いにこだわるお仕立てや、独自の「絹de洗える着物」の開発など、伝統技術と革新性を融合させたものづくりを追求しています。また、重要無形文化財「久米島紬」大使として、その魅力を国内外に発信する活動にも注力しています。

    【山本宗司(やまもと しゅうじ)プロフィール】

    和裁師/袋師/やまもと工藝 代表。
    1994年、「全国和裁技術コンクール」内閣総理大臣賞を受賞(男性初の受賞者)。上皇后陛下(美智子様)の着物縫製をはじめ、百貨店、文化財修復、工藝美術品より和裁の技術に纏わる依頼を受け、幅広く手がける。重要無形文化財・久米島紬事業共同組合より久米島紬大使に任命され、沖縄染織の伝統文化継承にも力を注ぐ。著書『新・和裁入門』(繊研新聞社)。『なごみ』(淡交社)などの着物雑誌での執筆や特集の監修も多数。日本橋三越カルチャーサロンでは『着物豆知識」という講座を月に一度開催。
    『美しいキモノ』の「着物にまつわるお悩みを、プロが解決します!プロが答える着物お悩み相談室」の回答者の一人であり、東村アキコ『銀太郎さんお頼み申す』の和裁師末本さんのモデルでもある。

    【本件に関するお問い合わせ先】

    やまもと工藝
    ウェブサイト:https://yamamoto-kimono.com/
    ブログ:https://blog.yamamoto-kimono.jp/
    Instagram:https://www.instagram.com/yamamoto_kougei/
    TEL:045-410-0410
    MAIL:press@yamamoto-kimono.com

    広報担当:小野瀬(090-8105-9079)

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