株式会社イーバイピー、藤沢市消防局と連携し「熱中症予防支援システム Heat Aid」の実証実験を完了

    株式会社イーバイピー(本社:東京都千代田区、取締役社長:松本 拓之)は、藤沢市消防局(藤沢市南消防署)と連携し、熱中症予防支援システム「Heat Aid」を活用した実証実験を実施しました。本実験では、消防・救急活動に従事する隊員の暑熱負荷をリアルタイムに計測し、その結果を最終報告としてまとめました。

    その他
    2025年12月17日 15:00

    1.実施の背景と目的(プレスリリースより再掲)
    消防・救急活動において、高温環境下での業務は熱中症のリスク要因となります。2025年6月1日からは労働安全衛生規則の改正により、熱中症対策の強化が求められています。
    本実証の目的は、消防隊員の安全管理体制を強化し、現場活動中の二次被害を防止することで、隊員の活動環境の向上を図ることです。

    2.実証概要
    ・実施期間:2025年6月12日 ~ 2025年9月30日
    ・実施場所:藤沢市消防局 藤沢市南消防署 消防隊・救助隊・救急隊 計13名
    ・実施内容:
    ふたつのセンサーを上腕または前腕に装着し、隊員の深部体温・皮膚温・心拍数をリアルタイムに計測。計測データはスマートフォンおよびクラウドに送信され、暑熱負荷レベル(ヒートゾーン)を可視化。センサーは原則、入浴時を除き常時装着。
    ・協賛企業:クルーズワークス株式会社(本社:東京都新宿区/取締役社長:池田 秀樹)
    https://www.crews-works.com/index.php

    3.主な結果
    ・隊員ごとの暑熱負荷レベルには大きな差があった。また、危険ゾーンは概ね回避できた。
    ・WBGT(暑さ指数)だけでは隊員毎のリスクを判断できず、Heat Aidによる個別モニタリングの有効性を確認。
    ・隊員アンケートでは「体感と計測値が完全一致または、概ね一致」との回答が約80%。
    ・暑熱順化トレーニングへの活用について、全員が「有効」と回答。

    (ご参考) 分析データ一部抜粋

    このグラフから、高負荷以上の暑熱負荷レベル(休憩が必要なレベル)は、どのWBGT警戒レベルでも発生していることがわかる。(通常「ほぼ安全」は、夏場に発生しない)

    このグラフから、高負荷以上の暑熱負荷レベル(休憩が必要なレベル)は、どのWBGT警戒レベルでも発生していることがわかる。(通常「ほぼ安全」は、夏場に発生しない)

    4.今後の展望
    ・接続の安定性や通知機能を改善し、オペレーションの向上を図ります。
    ・長時間の使用でも快適に装着できるよう、アームバンドの改良を図ります。
    ・位置情報による隊員の安全管理に活用範囲を拡大します。

    5.代表コメント
    今回の実証実験で、Heat Aidが消防隊員の安全管理に貢献できると確信いたしました。
    今後は実証で得た課題・要望に対して真摯に対応し、さらなる機能と技術の向上、サービス体制の構築を進めてまいります。

    6.会社概要
    報道関係者お問い合わせ先
    株式会社イーバイピー 広報担当
    https://www.exp-corp.com
    所在地:東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル6F
    E-mail:info@exp-corp.com
    TEL  :03-6421-7168(代表)

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