IBMとモンタビスタがコンスーマエレクトロニクス機器における...

IBMとモンタビスタがコンスーマエレクトロニクス機器における消費電力を削減


ご参考資料

平成15年1月17日
             
IBMとモンタビスタがコンスーマエレクトロニクス機器における
消費電力を削減

IBMコーポレーション
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社

米国ニューヨーク州イーストフィッシュキルおよびカリフォルニア州サニーベール―
2003年1月14日(現
地時間)発―IBMとMontaVista Software, Inc.(以下、モンタビスタ)は、コンスー
マエレクトロニクス製品におけるバッテリ寿命を大幅に延長する技術を発表しました

両社はIBM PowerPC 405LP組込みプロセッサとMontaVista Linux Consumer Electroni
cs Edition(CEE)を組み合わせることでプロセッサの消費電力を最大50%まで削減す
ることを明らかにしています。これは、スマートフォンやPDAといった幅広い製品に
おいて、全体でおよそ20%の省電力を実現することになり、バッテリ寿命の延長、サ
イズやコストのさらなる削減に役立ちます。
IBM PowerPC 405LPは、現在IBMより限定サンプル出荷されており、2003年の第3四半
期には量産出荷される予定です。MontaVista Linux CEEは、2003年前半、モンタビス
タから提供されます。
IBMのマイクロエレクトロニクス部門、PowerPC&エマージングプロダクト担当ディレ
クタ、Lisa Suは、「パーベイシブ・コンピューティングは、今日のモバイル市場で
はますます重要になっており、バッテリ充電に要する貴重な電力を節約するというお
客様にとって重要な要求に応える、より向上させた低消費電力ソリューションが必要
とされています。IBMがモンタビスタのソフトウェアと共に実現した、動的な電圧お
よび周波数のスケーリングに対するPowerPCの構造上の効率性により、お客様のニー
ズに応えるための基礎となるテクノロジを提供することに焦点を置いています。」と
語っています。
今回の発表は、「ダイナミックパワーマネジメント」と言われる、省電力テクノロジ
を向上させるため、IBMとモンタビスタが共同で進めている取り組みの一環です。特
に、消費電力に敏感な組込みアプリケーションのニーズに応えるために開発されたも
のです。
モンタビスタのエンジニアリング担当副社長、Kevin Morganは以下のようにコメント
しています。
「この共同開発により、モンタビスタは、最先端のテクノロジの開発と提供の実績を
続けています。当社は、IBMのようなリーディングチップベンダの次世代のプロセッ
サに備わる先進のパワーマネジメントを活用する組込みLinuxシステムを実現するた
めに、オープンソースコミュニティでリードしていく先駆的な取り組みを行っていま
す。」
従来、パワーマネジメントは、コンピュータシステムを、使用していない時にスリー
プやサスペンドといった静的なモードにおくことで消費電力を削減することに焦点を
置いていました。ダイナミックパワーマネジメント技術は、システム使用中の時でも
、ユーザの手を煩わせることなく、自動的に節電できるように設計されています。例
えば、MPEG4のビデオクリップのフレーム間の短時間の合間に、電圧を一定の比率で
減らし、次のフレームを処理するためバックアップすることができ、ビデオの各フレ
ームとすべてのフレーム間でエネルギーを節約します。

ホワイトペーパの入手について
IBMとモンタビスタのパワーマネジメントに対する取り組みの一環として、「Dynamic
Power Management for Embedded Systems」というホワイトペーパがWebサイトに公
開されており、関心のあるソフトウエア開発者からのコメントも受け付けています。
ホワイトペーパでは、オペレーティングシステム・コンポーネントまたはユーザレベ
ルのポリシーマネージャの管理下にある異なるパワーマネジメント戦略をサポートす
るダイナミックパワーマネジメントとポリシーのフレームワークを標準化することを
提案しています。ダイナミックパワーマネジメントは、長年研究のトピックとなって
いましたが、最近になって初めて、動的な電圧と周波数のスケーリングの利点をフル
に活用できるプロセッサが出てきました。ホワイトペーパは以下のサイトにあります

http://www.research.ibm.com/arl/projects/papers/DPM_V1.1.pdf

IBM PowerPC 405LPについて
IBM PowerPC 405LP組込みプロセッサは、携帯電話、PDA、ハンドヘルドコンピュー
タを含む、広範囲に渡る消費電力に敏感な組込みアプリケーション向けの高性能で超
低消費電力な32ビットRISCプロセッサです。PowerPC 405LPでは、IBMのカスタム・
チップ製造技術を使用し、他のアプリケーションにデバイスを適応させる付加的な機
能も追加できます。IBMの新しい低消費電力製品は、新製品の設計に必要なコストと
時間を削減し、あらゆるタイプの新しいインターネット接続家電実現の扉を開くもの
です。

MontaVista Linux Consumer Electronics Editionについて
MontaVista™ Linux® Consumer Electronics Edition 3.0 (CEE)は、携
帯電話、デジタルTV、STBおよびテレマティックスのようなコンスーマエレクトロニ
クスアプリケーションに特化して開発された初のLinuxオペレーティングシステムと
クロス開発環境です。CEEは、ダイナミック・パワーマネジメント、家電向けの豊富
なネットワークサポート、家電製品の品質レベルの信頼性を追加することにより、Li
nuxを強化した製品です。CEEは、コンスーマ機器に特化したプロセッサをターゲット
としており、まずはTI OMAP 1510/5910およびIBM社のPowerPC 405LPがサポートされ
、その他のプラットフォームについても今後サポートしていく予定です。CEEは、主
要なモバイル機器、コンスーマ機器、車載システムのバーティカルマーケットにおけ
るソフトウエアパートナから提供される豊富なソリューションの根幹となっています
。CEE 3.0は、低消費電力、メモリサイズ制限、および起動/再起動時間の短縮が要
求される、極めて制約の厳しいモバイル機器の条件にも対応するようチューニングさ
れています。また、ファイルシステムの強化、パフォーマンス、システムタイミング
、およびメモリサイズを計測する新しいツールを統合しています。また、ストリーミ
ング・メディアの最適化と共にカーネルとアプリケーションのXIP(eXecute In Plac
e)をサポートしています。さらに、CEEでは、J9 Javaバーチャルマシン、Trolltech
社のQt/EmbeddedまたはモンタビスタのMontaVista Graphicsのようなグラフィックス
パッケージなどのミドルウエアを統合しています。

IBMについて
IBMマイクロエレクトロニクス部門は、世界の主要なASICサプライヤであり、IBMが世
界最大のインフォメーション・テクノロジ・プロバイダとして果たす役割に大きく貢
献しています。IBMマイクロエレクトロニクスは、最新の半導体や配線技術、製品・
サービスを開発、製造、販売しています。その統合ソリューションは、世界的に有名
な数々のエレクトロニクス製品に採用されています。IBMマイクロエレクトロニクス
に関する詳細は、( http://www.chips.ibm.com )でご覧いただけます。


モンタビスタソフトウエアについて
MontaVista Software, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サニーベール)は、組込
みシステム用のオープンソースシステムソフトウエアのリーディングプロバイダです
。リアルタイム オペレーティング システムの先駆者ジェームス・レディ(James Re
ady)によって 1999年に設立され、主力製品として、MontaVista™ Linux®
Professional EditionおよびMontaVista™ Linux® Carrier Grade Editio
nを提供しています。MontaVista™ Linux® Professional Editionでは、x8
6/IA-32、PowerPC、StrongARM/XScale、MIPS、SH、ARM等のマイクロプロセッサアー
キテクチャに最適化した、組込みシステム向けのLinuxのソースとバイナリのディス
トリビューションを、クロス開発プラットフォームと共に提供しています。また、Mo
ntaVista™ Linux® Carrier Grade Edition は、テレコムおよびキャリア
グレードのアプリケーションに理想的なLinuxプラットフォームです。MontaVista Li
nuxは、通信インフラからコンスーマ機器までの幅広いアプリケーション分野を対象
として、組込み開発のためのオープンソースソリューションを提供します。さらに、
モンタビスタでは、顧客の特定のニーズに対応するため、Java開発環境、ハイアベイ
ラビリティ技術、GUIツールキット等、豊富なアドオン・パッケージも提供していま
す。モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社は、MontaVista Software Inc. の1
00%日本法人として2000年7月に設立され、日本市場に対して組込みLinux、およびそ
れに関わるあらゆるサービスを提供しています。

米カリフォルニア州サニーベールに本社を置くMontaVista Softwareは、Alloy Ventu
res, US Venture Partners、RRE Ventures、WR Hambrecht+Co.,、IBM、Intel Capita
l、Sony、Panasonic、Toshiba America、およびYamaha Corporationなどの主要投資
企業より出資を受けた私有企業です。MontaVista Softwareの詳細情報は、同社のWeb
サイト(www.mvista.com (英語)、www.montavista.co.jp (日本語))をご参照くだ
さい。

Linux は Linus Torvalds の登録商標です。MontaVista は MontaVista Software, I
nc. の商標です。IBM,PowerPC は IBM Corporationの商標です。その他のすべての名
称は、各社の商標、登録商標、またはサービス マークです。

【問い合わせ先】\

カテゴリ:
企業動向
タグ:
ビジネス全般
取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら

プレスリリース配信企業に直接連絡できます。

プレスリリース配信 @Press

記事掲載数No.1!「@Press(アットプレス)」は2001年に開設されたプレスリリース配信サービスです。専任スタッフのサポート&充実したSNS拡散機能により、効果的な情報発信をサポートします。(運営:ソーシャルワイヤー株式会社)