平成27年度 新生!ふくしまの恵み発信事業 第1回メディアツ...

平成27年度 新生!ふくしまの恵み発信事業 第1回メディアツアーを実施  “フルーツ王国ふくしま”完全復活へ向けて  ― 県産ブランドもも「あかつき」生産現場と観光果樹園を巡る ― 平成27年7月16日(木)、報道関係者が福島市、国見町を訪問

福島県は、平成27年度 新生!ふくしまの恵み発信事業の一環として、今、まさに旬を迎えた果物の生産地を巡るメディアツアーを7月16日(木)に実施いたしました。

選果ラインを取材するメディア関係者
選果ラインを取材するメディア関係者

恵まれた自然環境を背景に多彩な果物を市場に供給する福島県は、いつの頃からか、“フルーツ王国ふくしま”と呼ばれるようになり、全国的にみても、果物の重要な産地となっています。なかでも、出荷量全国2位(シェア20%)を誇るももは福島県を代表する果物で、「ふくしまの顔」となる11品目の農産物「ふくしまイレブン」のひとつに数えられています。また、平成6年から皇室に献上され、ロイヤル・ピーチとして親しまれる県産ブランドもも「あかつき」は、福島県で育種された品種で、肉質が緻密で甘味が強く、絹のような舌触りが楽しめるのが特徴的です。ももの単品種としては全国一の出荷量を誇り、福島県のももの生産量の約5割を占める代表的品種となっています。この「あかつき」をはじめとする福島県の果物生産は、先の原発事故により甚大な被害を受けましたが、生産者、関係者、県が一丸となって復活に取り組み、全国からのご支援も受けて、徐々に回復に向かってきています。


■福島のブランドもも「あかつき」がシーズンイン!
今回のメディアツアーでは、「あかつき」のシーズンインを目前に控えたタイミングで、その代表的産地であり、福島県のももの約9割を生産している県北地方の福島市や国見町などを訪問し、先端的な育種・育成や安全性の確保に関する研究が行われている果樹研究所や、「あかつき」の生産農家、ももの選果施設、観光果樹園などを報道関係者に視察していただきました。
なお、福島県では、今回のメディアツアーに先立ち、平成27年6月10日(水)に第1回メディアセミナー「“フルーツ王国ふくしま”完全復活へ向けて―県産ブランドもも「あかつき」をめぐる取り組みを中心に―」を都内で開催しました。今回、行われたメディアツアーには、東京や福島から新聞・雑誌記者、フリージャーナリスト、さらにテレビ局の報道関係者など40名が参加し、セミナー会場で見聞きした内容を現地で確認できる機会となりました。

・選果ラインを取材するメディア関係者
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■果樹研究所で新品種の開発や
 省力・高品質生産技術の研究状況などを視察
まず最初に向かった先は、福島市内にある福島県農業総合センター果樹研究所。創設約80年の歴史を有する同研究所では、新品種の開発や省力・高品質の生産技術体系の確立などへ向けて最先端の研究が行われており、県の果樹栽培や果物生産を技術面で常に牽引してきました。今回は、果樹研究所 所長 安部充などによるレクチャーの後、研究所内の試験圃場を巡り、「ジョイント栽培」など最新の生産技術を視察していただきました。

・果樹研究所 安部所長
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・県産ブランドもも「あかつき」について解説するスタッフ
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■県産農産物の昼食後、
 放射性物質のモニタリング検査についてビデオで紹介
豊富な農産物を生産する福島県ならではの、県内でとれた米や野菜を使用した昼食をお取りいただいた後、次の視察先に向かうバスの車内で、県と産地が行う放射性物質のモニタリング検査に関するビデオを上映し、安全・安心への取り組みについて理解を深めていただきました。

・県産食材を使用した昼食が振る舞われた
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・放射線のモニタリング検査に関するビデオを上映
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■JA伊達みらい国見共選場では
 光センサーによるももの選果を視察
次に訪問したのは、福島県の北端に位置する国見町にある、JA伊達みらい国見共選場です。ここでは、収穫シーズンになると生産者から毎日持ち込まれるももが、果実傷みが生じない透過式の光センサー選果機によって選果され、首都圏などの主要市場へ向けて出荷されています。鉄骨造2階建で4本の選果ラインを有する同選果場では、最盛期等には約200人の作業員が従事し、1日最大約20,000ケース(1ケース5kg)のももを出荷しています。

・光センサー選果機ともも
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・選果された高糖度のももを試食
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■「あかつき」の生産者を訪ね、
 今年の生育状況などについて話を聞く
今回のメディアツアーでは福島市内にある、JA新ふくしま 営農経済委員会 委員長 樅山和一郎(もみやまわいちろう)さんの圃場を訪問し、今年の生育状況などについてお話をお伺いしました。「今年は、好天に恵まれ、特に、福島県ではおいしいももができているので期待していただきたい」と語る樅山さん。「安全性を確保する取り組みは、県と生産現場をあげて万全を期しているので、ぜひ、安心してお召し上がりいただきたい」とメディアに対し力説しました。

・「『あかつき』は県を代表する自慢のブランドもも」と話す樅山さん
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■「福島に来て、もも狩りをして、おいしいももを食べて」と
 福島市観光農園協会 会長 片平新一さんがアピール
今回のメディアツアーで最後に訪問したのは、福島市観光農園協会の会長をつとめる片平新一さんのみちのく観光果樹園。福島市の西側を走る県道5号線は、道沿いに観光果樹園や直売所が数多く連なることからフルーツラインの愛称で親しまれています。このフルーツラインを中心とする一帯には、果物狩りが楽しめる観光果樹園が50軒近く集中し、“フルーツ王国ふくしま”を象徴する存在となってきましたが、震災後は、観光客や贈答品需要の減少に苦しみ、徐々に回復しつつあるものの、まだ震災前の状況には戻っていません。
しかし、片平会長は、「安全性の確保についてはできることをすべてやっています」としたうえで、「来園していただくお客様一人ひとりを大切にし、皆様にご満足いただけるよう協会としても取り組んでいるので、ぜひ、福島に来て、もも狩りをして、おいしいももを食べてください」とアピールしました。その後、ツアーに参加したメディアの方々に実際にもも狩りを体験してもらい、甘くてみずみずしいももをその場で味わっていただきました。

・復興へ向けた観光果樹園の取り組みについて語る片平会長
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・自分で狩り取ったももをほお張る参加者
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カテゴリ:
調査・報告
ジャンル:
社会(国際)

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