今年も開催!国内最大の古典籍オークション 「令和8年度 東京古典会 古典籍展観大入札会」を11/13・14開催!
豊臣秀吉の朱印状、芥川龍之介の書簡など約1,800点を公開
東京都古書籍商業協同組合に所属する東京古典会は「令和8年度 東京古典会 古典籍展観大入札会」を開催します。入札会に先立ち、2026年11月13日(金)・14日(土)の2日間、東京古書会館で出品物の一般公開(展観)が行われます。

令和8年度古典籍展観大入札会ポスター
このオークションは、古書業者、収集家、名家秘蔵の逸品を、全国の古書業者が出品し、古写本・古版本をはじめ、江戸時代の写本や版本、名家古筆、古文書、古地図、錦絵、絵巻物、かるた、書画幅や屏風、中国・朝鮮本、中国書画など、約1,800点の善本や稀覯本を一般公開(展観)します。今年の出品物には、中世の写本である「猪熊本 古事記」や、豊臣秀吉が狩野山楽に宛てた朱印状、芥川龍之介の書簡など、歴史や文学にゆかりのある史料も含まれています。
博物館などではケース越しに見ることの多い史料を、実際に手に取ってご覧いただけるのも、本展の特徴です。また、購入を希望する品があれば、古書店を通じて入札を依頼することもできます。
展観は入場無料です。なお、入札会は2026年11月15日(日)・16日(月)に開催され、入札は全国の古書組合加盟業者を通じて行われるため、一般の方が直接入札することはできません。
■今年の注目出品物

「猪熊本 古事記」 3冊 古鈔本 太安万侶編 卜部本系統 恩頼堂文庫旧蔵
『古事記』は奈良時代に成立した現存する日本最古の歴史書として著名ですが、現代まで残る伝本は少なく、最古のものでも室町時代の1371年に書写された真福寺本(国宝)とされています。現存する写本は伊勢本系統と卜部本系統の二系統に大別され、本資料は卜部本系統に属する南北朝時代の写本とされる非常に貴重なものです。3冊揃いで現存することから、古くより注目されてきました。

「豊臣秀吉朱印状」 1通 天正14年6月3日 狩野山楽宛
豊臣秀吉が絵師・狩野山楽(木村平三)に宛てた朱印状。当時、国内産として大変貴重だった摂津国多田山の紺青(青色の顔料)を採掘し、秀吉へ献上することを認めたものです。山楽への採掘権の付与を示すとともに、秀吉の庇護を受けた山楽が画壇の中心へ進出していく過程をうかがわせる重要な史料です。

「名所江戸百景」 広重画 魚栄板 118図 一帖
歌川広重が晩年に手がけた浮世絵の代表作『名所江戸百景』。安政3年(1856)から刊行された本作は、江戸の四季折々の風景や名所を、斬新な構図と鮮やかな色彩で描いた、広重芸術の集大成ともいえる作品です。19世紀後半のヨーロッパ美術にも大きな影響を与え、ゴッホ、モネ、ゴーギャンらの画家たちを魅了しました。なかでもゴッホは「大はしあたけの夕立」「亀戸梅屋舗」の2図を油彩で模写しています。ジャポニスムにまで影響を与えた名作が、118枚まとまった形で出品される貴重な機会となります。

「芥川龍之介書簡」 1通 大正2年9月5日 藤岡蔵六宛 全集所載
第一高等学校在学中、親友の藤岡蔵六(哲学者)に宛てた書簡。ドストエフスキー『罪と罰』をはじめ、イプセン、リラダンらの読書について語り、後半では多摩川沿岸の秋の風景を細やかな観察眼で描き、自作の「秋の歌」12首を添えています。文学への鋭い批評眼と、後の芥川文学を思わせる繊細な美意識が凝縮された、青年期の貴重な書簡です。

昨年の会場風景(開場前)
東京古典会公式サイトでは、全出品物の目録を公開しています。また、詳細な解説を収録した冊子目録も販売しており、事前の注文のほか、展観期間中は会場受付でも購入できます。
公式サイト : https://www.koten-kai.jp
冊子目録注文フォーム: https://www.koten-kai.jp/catalog/order/
※冊子目録の注文フォームからの受付は、11月6日(金)正午までです。
■令和8年度 東京古典会 古典籍展観大入札会 展観(一般公開)概要
日時 : 2026年11月13日(金)10時~18時
2026年11月14日(土)10時~16時30分
会場 : 東京古書会館(東京都千代田区神田小川町3-22)
出品物 :約1,800点
主催 : 東京都古書籍商業協同組合 東京古典会
入場 : 無料
公式サイト: https://www.koten-kai.jp
※入札会は2026年11月15日(日)、16日(月)に行います。古書組合の規定により、全国の古書組合加盟業者による代行入札方式で実施するため、一般の方が直接入札することはできません。
※落札価格は非公開です。
■東京古典会とは
東京古典会は、約530店の古書店が加盟する東京古書籍商業協同組合のなかで、主に古典籍を専門とする26店の古書業者によって運営されています。2021年に創立110周年を迎え、毎週火曜日に、全国から集まる日本・中国の古典籍などを取引する古書市場を開催しています。
通常の市場は全国の古書組合加盟業者のみが参加できますが、年に一度開催する「古典籍展観大入札会」では、一般の方にも出品物をご覧いただける展観(一般公開)を実施しています。






















