「Luck Rack」のゲオクリア、在庫分析クラウド『FULL KAITEN』を新規導入

客単価を向上させる商品の組み合わせなどを可視化

サービス

2021年12月21日 13:10

在庫の効率を上げる在庫分析クラウドサービス『FULL KAITEN』を開発し小売業向けに提供するフルカイテン株式会社(本社・大阪市福島区、代表取締役・瀬川直寛)は、メーカーや小売店などから販売時期を逃した商品や余剰品を仕入れ、メーカー希望小売価格より低価格で販売するオフプライスストア・Luck Rack（ラックラック）を運営する株式会社ゲオクリア（本社・名古屋市中区、代表取締役社長・川辺雅之）がFULL KAITENを新たに導入し、システムが稼働したことをお知らせします。

ゲオクリア様は、Luck Rackの店舗網を拡大していく中で、一連の在庫分析の業務負荷を軽減させるとともに、客単価の向上や適切な在庫移動に必要な計算・分析を自動化するためにFULLKAITENの導入を決定しました。導入により、従業員の皆様が売上・粗利益の向上に直結する業務に集中することができるようになります。

積極的な新規出店と低コストオペレーションを両立

ゲオクリア様は2018年（平成30年）8月、メディア事業の「GEO」やリユース事業の「セカンドストリート」などを手がけるゲオホールディングス傘下で設立し、オフプライスストア事業を運営しています。

※オフプライスストア：アパレルをはじめとするメーカー等から余剰在庫や季節外商品を仕入れ、メーカー希望小売価格より低価格で販売する形態。1つの店舗に様々なブランドのアイテムが並ぶ点でアウトレットと異なる。

オフプライスストアは通常の小売モデルよりも低コストの店舗運営と効率的な在庫消化が求められます。ゲオクリア様は今後、毎年5~10店のペースでLuck Rackの新規出店を計画しており、人件費を抑えるために在庫分析にかかる業務負荷を低減することと、在庫の効率を上げることによる粗利益の向上が課題となっていました。

そこで、FULL KAITEN導入によってこうした課題を解決できる可能性を感じ、検討を始めました。そして他の導入企業で実際に下記の成果が出ていることを知り、導入を決定しました。

　・データ分析に要する時間が3分の1に
　・3~4人がかりだった発注業務が1人で完了
　・在庫が半減したのに売上高は維持
　・売上高昨対比25%アップ
　・客単価昨対比8%アップ
　・バランスシートの現金2.13倍

そしてこの度、ゲオクリア様とFULL KAITENバージョン3.0（※2021年4月6日報道発表：下記リンク）との間のデータ整備および連携が完了し、システムが稼働しましたことをお知らせします。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000025713.html

FULL KAITENの在庫分析機能によって、業務負荷が高かったデータ集計・計算などの分析業務が自動化されます。在庫の「質」を可視化するクオリティ分析機能を使えば、社内の全員が同じ指標で在庫分析ができます。

さらに、単価分析機能では、狙うべき客単価帯の売上を増やすことに貢献している商品を見つけ出し、客単価が向上する組み合わせにするにはどの商品を打ちだしたら良いかを可視化します。
そしてディストリビュート分析機能を用いると、各店舗の販売力を考慮し、最適な在庫補充数や倉庫へ引き揚げる数量を自動計算できます。

オフプライスストアでも在庫の効率を高める

オフプライスストア業態は、米国では市場規模が拡大しており、専業の最大手TJマックス1社だけで売上高は4兆円に上ります。日本でもここ数年でゲオクリア様をはじめとして新規参入が相次いでいます。

消費者には有名ブランドの服を安く購入できるという価値を、取引先となるブランドには残在庫を消化させる販路としての価値をそれぞれ提供しているオフプライスストアにとって、ローコストオペレーションの実現は戦略の要となります。

ゲオクリア様も、FULL KAITENによって在庫分析の自動化によるローコストオペレーションが可能になる点に興味を持ちましたが、FULL KAITEN導入を決定する際には在庫の運用効率を上げることができる点にも着目しました。
具体的には、ゲオクリア様が在庫の運用効率を上げられれば、不要な値引きを抑制できるようになるため、オフプライスストアは薄利という常識を覆す可能性を秘めているというのが画期的だという評価をいただきました。

在庫分析クラウド『FULL KAITEN』概要

FULL KAITENは、在庫効率を向上させるための在庫分析機能をクラウドサービスとして提供しています。これまで提供してきた「プロパー消化率を向上させる、不要な値引きを抑制する、客単価を向上させる、売れ筋商品の追加発注数量を計算する」などの機能は、どれも在庫効率を向上させ売上・粗利・キャッシュフローを増加させるのに有効です（下図）。