大阪信愛学院大学が特別支援教育の強化へ　星槎大学との連携で在学中に特別支援学校教諭免許状取得が可能に

多様な子どもに寄り添う専門性を備えた教育者を育成

調査・報告

2025年7月7日 09:00

大阪信愛学院大学（大阪市城東区・鶴見区）は、令和7年（2025年）6月19日（木）に星槎大学（通信制課程）と教育連携協定を締結しました。
この協定は、本学教育学部の学生が在学中に星槎大学の通信制課程を履修し、特別支援学校教諭一種免許状の取得を可能にするものです。令和8年（2026年）4月の適用開始予定で、同年にリニューアルを予定している教育学部において、より専門性の高い教育体制を構築します。

左：大阪信愛学院大学岩澤和子学長　右：星槎大学西村哲雄学長

本件のポイント

●大阪信愛学院大学と星槎大学が教育連携協定を締結
●大阪信愛学院大学の学生が在学中に特別支援学校教諭免許状（5領域）の取得が可能に
●令和8年（2026年）4月に教育学部をリニューアルし「こども心理コース」を新設

本件の内容

近年、文部科学省が推進する「インクルーシブ教育システム」の構築に伴い、教育現場では障がいの有無に関わらず、すべての子どもが共に学ぶ環境の整備が進められています。このような状況下で、一人ひとりの教育的ニーズに応えられる専門的な知識と技能を備えた教員の需要は急速に高まっています。
特に、通常学級においても特別な支援を必要とする児童・生徒への対応力が求められるようになり、小学校や幼稚園の教員免許状に加え、特別支援学校教諭免許状を併せ持つ人材への期待は大きくなっています。実際に、複数の校種の教員免許状所有者を教員採用試験で優遇する地方自治体も増加傾向にあり、学生にとっても卒業後のキャリアを広げる上で重要な要素となっています。
このような社会的要請に応えるべく、大阪信愛学院大学は、通信制で特別支援学校教諭免許状（5領域）の課程認可を持つ星槎大学との連携を決定いたしました。

在学中に特別支援学校教諭一種免許状（5領域）が取得可能に

本連携の最大の特長は、大阪信愛学院大学に在籍しながら、星槎大学の科目等履修生として、特別支援学校教諭一種免許状（視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者、病弱者）の全5領域に関する単位を修得できる点です。これにより、本学で取得を目指す小学校教諭や幼稚園教諭の免許状と併せて複数の免許状を取得することができ、多様化・複雑化する教育課題に対応できる高度な専門性を身につけることができます。

2026年4月、教育学部をリニューアル

本学では令和8年（2026年）4月に教育学部をリニューアルし、新たな教育体制をスタートさせる予定です。
今回の連携による特別支援学校教諭免許状の取得課程開始に加え、新たに「こども心理コース」を設置します。本コースでは、心理系の資格取得も可能となり、子どもの発達や成長、こころの状態を深く理解し、一人ひとりに寄り添うことのできる教員の養成を目指します。
このリニューアルを通じて、学生が自身の将来の可能性を最大限に広げ、複雑で多様な社会の中で、幅広い視野と専門性を持って活躍できる人材を育成する体制を強化してまいります。