水を加えるだけで“どこでも”水素分子を発生させる粉末 「水素分子発生剤」を開発 ~水素水や化粧品への応用も可能~

    業績報告
    2015年4月9日 10:30

    ニッコー化成株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:中仙道 将人)は、大学と共同でマグネシウムにクエン酸をコーティングし微粉末化した水素分子発生剤を開発しました。

    図1
    水素分子は貯蔵が難しく、すぐに拡散してしまう難点がありましたが、この水素分子発生剤に水さえ加えれば、どこでも簡単に水素分子を発生させることができます。

    マグネシウムを水に入れるとMg + 2H2O → H2 + Mg(OH)2の反応が進み水素分子が発生します。しかし、常温の水やアルカリ水などでは反応が進みにくくなり、水素分子はほとんど発生しないことが分かっています。

    研究により、クエン酸をコーティングすることによって活性化エネルギーが下がり水素発生効率を高めることができると確認されました。
    これにより従来の水素分子発生剤と異なり、冷水や中性~弱アルカリの水でも、効率よく短時間に水素分子を生成することが可能となります。


    ■「水素分子発生剤」開発経緯
    近年、高齢化が進み医療費が高まり予防医療が注目されています。現代日本人の欧米化による食生活習慣の変化や社会的生活、さらには環境中における化学物質によるストレスなどにより、人は活性酸素種を過剰に産生しています。これらの活性酸素種を解消する目的で水素分子の優れた抗酸化作用に着目し、簡便に水素分子を発生できる粉末を開発しました。
    水素分子発生剤が活性酸素種を消去するか確認するため、活性酸素種の1つであるスーパーオキシド(O2-.)の消去活性能を定量的に求めました。


    (図1)
    水素分子発生剤から産生する水素分子H2のスーパーオキシド(O2-.)消去活性。
    スーパーオキシド(O2-.)はキサンチンオキシダーゼから一定量生成させ、化学発光法により定量した。
    http://www.atpress.ne.jp/releases/59976/img_59976_1.jpg


    水素発生剤を作用させることによって活性酸素種の一つであるスーパーオキシド(O2-.)が効率よく消去されることが確認されました。


    ■「水素分子発生剤」特徴
    1.水さえあればどこでも水素を発生させることが可能。
    2.還元力に優れている。水道水の酸化還元電位+600mvを-400~-500mvに還元できる。
    3.粉末1gで水素ガス約80ml発生。

    <利用分野>
    水素分子を利用した簡便な医療や健康維持、化粧品の応用など医療や生活への多様な産業に活用が期待できます。


    ■会社概要
    商号  : ニッコー化成株式会社
    代表者 : 代表取締役社長 中仙道 将人
    所在地 : 〒146-0082 東京都大田区池上8丁目23番5号
    設立  : 1964年(昭和39年)2月1日
    事業内容: 受託充填加工(化粧品、塗料、一般雑貨等)
          射出成型加工(エラストマー樹脂)
          真空成型加工(各種トレー、ブリスター等)
    資本金 : 2,800万円
    URL   : http://www.nikko-kasei.com

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