フルキャスト調べ “短期間でがっつり稼ぐ”アルバイト 満足度No.1は「引越しバイト」
「大学生の金銭・仕事事情に関する調査」
株式会社フルキャストホールディングス(http://www.fullcastholdings.co.jp/)(本社:東京都品川区、代表取締役社長CEO:坂巻一樹)は、2015年2月5日~10日の6日間、18歳~29歳の大学生(短大生含む)に対し、「金銭・仕事事情に関する調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルを集計いたしました。
(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
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短期で稼ぐバイトRanking
≪大学生の金銭事情≫
◆ 「バイトをしている」大学生は6割強 「仕送り0円」の自立学生が4割半
◆ 大学生の収入は平均月7万円 仕送り0円の自立学生の収入は月6万6千円、うち4万円をアルバイトで稼ぐ
◆ 大学生の貯蓄額は平均20万円
◆ 「金欠でピンチ」7割の大学生が経験 「仕送り・給料日前は質素に暮らす」5割半
◆ 春は金欠シーズン?春の金欠要因は「飲み会」「新歓イベント」「外食」「教材購入」「旅行」
◆ 新入生は「外食」「サークル・部活の活動資金・準備資金」にも要注意
◆ 金欠時のやりくりで「短期バイト」3割半が経験、「断食・節食」は2割半
はじめに、大学生の金銭事情を探る前段として、ひと月に使えるお金がいくらかを把握する質問を行いました。
18歳~29歳の大学生(短大生含む)1,000名(全回答者)の収入源についてみると、「アルバイトをしている」は62.6%、「仕送り(小遣い)を貰っている」は55.8%、「奨学金を利用している」は34.1%、「その他の収入がある」は16.8%となりました。
実家暮らしの大学生は、「アルバイトをしている」が67.7%と実家外暮らしの大学生(52.5%)よりも高くなりました。他方で、実家外暮らしの大学生は「仕送り(小遣い)を貰っている」が80.6%と実家暮らしの大学生(43.3%)よりも高く、また、「奨学金を利用している」でも42.4%と実家暮らしの大学生(29.9%)よりも高くなりました。
さらに、ひと月あたりの収入額をみると、大学生全体の平均額は69,510円となりました。
また親から仕送り(小遣い)を貰っていない自立学生はアルバイトによる収入が平均40,191円で、ひと月あたりの収入は平均66,108円となりました。仕送り(小遣い)を貰っていない自立学生は日々の生活を支える収入の大半をアルバイト代で捻出しているようです。
あわせて、貯蓄額について聞いたところ、「5万円超~20万円以下」に30.0%の回答が集まり、平均額は198,612円となりました。貯蓄の平均額は収入の平均額の2ヵ月分以上の水準となっています。他方で、貯蓄額が「0円」との回答は1割強(12.9%)みられました。
全回答者(1,000名)に対し、金欠になった経験について聞いたところ、<金欠になること>では、「よくある」が38.2%、「たまにある」が31.8%となり、金欠になることが『ある』は合計で7割(70.0%)となりました。また、<仕送り日・給料日前は質素に暮らす(節約する)こと>では『ある』が56.3%、<お金を借りて、生活費にあてること>では『ある』が9.6%となりました。
次に、金欠になることがある方(700名)に対し、金欠の要因となったものを複数回答形式で聞いたところ、「外食」が56.4%で最も高く、次いで、「飲み会」47.3%、「身だしなみ(衣服や化粧品など)」39.4%、「旅行・旅行資金の捻出」38.7%が続きました。
また、新生活が始まることで何かと物入りになる春、金欠の要因となるものは何か複数回答形式で聞いたところ、「飲み会」が40.6%、「新歓イベント(参加・開催)」が39.6%、「外食」が36.1%となりました。春は、新歓イベントシーズンのためか、飲み会、外食などの機会が増えて、金欠になる大学生が多いようです。以下、「教材の購入」29.7%や、「旅行・旅行資金の捻出」18.3%といった回答も、春に金欠になる要因として上位となっています。新学期が始まることで教材を新たに買い揃えたり、5月のゴールデンウィークなどに向けて旅行資金を捻出したりといったできごとによって、気づいたらお金が足りない、といった経験をした方も少なくないようです。
また、学年別にみると、大学1年生は「外食」42.7%や「サークル費・部費の集金」23.8%、「サークル・部活で必要なもの(道具や消耗品)の購入」16.5%といった要因が他の学年よりも高くなりました。新入生は、慣れない生活のためか外食に頼りがちになってしまったり、サークルや部活の活動資金や準備資金が必要になったりすることが重なり、金欠に陥ってしまう傾向にあるようです。
それでは、金欠になった大学生は、その状況をどのように切り抜けているのでしょうか。金欠になることがある方(700名)に対し、金欠時に行ったことがあるやりくりを複数回答形式で聞いたところ、「貯金を切り崩す」が49.0%、「短期バイトを探す・働く」が36.6%で続きました。貯金に手をつけたり、急場をしのぐ短期バイトを探したりして、金欠を乗り越えてきた方が多いようです。以下、「自炊する・増やす」32.7%、「親に甘える(お金を借りるなど)」27.3%、「断食・節食する(食事の頻度を減らす)」25.1%、「所有物を売却する(古本買取りなど)」23.6%、といったやりくりが上位になりました。
≪大学生の仕事事情≫
◆ 理想のバイト時間は週11時間 就活の影響?大学3年生は理想のバイト時間が短め 週9時間が理想
◆ 「今よりもアルバイトを増やしたい」4割
◆ 「スキマ時間を持て余すことがある」6割
◆ 本末転倒?「バイトを優先して講義を休むことがある」14% 金欠学生は17%
◆ 3人に1人が「金欠のときなど、短期バイトで集中して稼ぐことがある」
◆ 大学生のレギュラーバイト選び「時給」と「都合に合わせて働けること」を重視
女子大学生は「職場の雰囲気」や「仕事内容」も重視
◆ 短期バイト選びでは「日払い・週払いなどの条件」も重視
◆ バイトを始めるとき、「応募するときの電話がイヤ」6割、「証明写真のコスト」4割、「履歴書のコスト」4割弱
大学生にとっての、理想的なアルバイト量はどの程度なのでしょうか。
全回答者(1,000名)に対し、理想的なアルバイトの勤務時間は週にどのくらいか聞いたところ、全くアルバイトをしない生活が理想とする「0時間」が27.6%となったほか、「8時間超~12時間以下」(18.0%)を中心に回答が集まり、理想とする勤務時間の平均(「0時間」を除く平均)は週に11.0時間となりました。
学年別にみると、大学3年生は理想とする勤務時間の平均が9.3時間と他の学年よりも低く、また、「0時間」の割合も28.5%と、大学1年生(19.3%)や大学2年生(18.0%)と比べて高くなっています。就活シーズンにあたる大学3年生はなるべく短時間で済むアルバイトをしたい、または、アルバイトをしない生活が理想、と考える傾向にあるようです。他方、大学4年生は「0時間」の割合が36.5%と他の学年よりも高いものの、「16時間超~20時間」(14.2%)や、「20時間超~30時間」(11.9%)など、比較的長時間の勤務時間を望む割合が他の学年よりも高くなりました。卒業を控えた大学4年生は、アルバイトをしない生活を理想とする方と、長時間働きしっかり稼ぎたい方とに二極化している様子が窺えました。
それでは、実際のアルバイト量は理想とどの程度異なっているのでしょうか。全回答者(1,000名)が実際に費やしているアルバイトの勤務時間と理想的な勤務時間を比較したところ、「理想通りの勤務時間」の割合は全体の37.7%となりました。3人に2人は理想的な勤務時間とはなっていないようです。また、理想的な勤務時間よりも実際に費やしている勤務時間が長い、『今よりもアルバイトを減らしたい』方の割合は22.7%、『今よりもアルバイトを増やしたい』方の割合は39.6%となりました。今よりもアルバイトを増やしたい側の回答では、「4時間以下増やしたい」(10.3%)や、「4時間超~8時間以下増やしたい」(12.8%)など、あと週に数時間だけ働く時間を増やせれば理想的だと考えている方が多いようです。
続いて、アルバイトなどに関連する時間の管理状況について聞いたところ、<急に時間が空いた時、(バイトなどの予定を入れられず)暇を持て余すこと>では、「よくある」は22.4%、「たまにある」は38.4%となり、暇を持て余すことが『ある』は合計で6割(60.8%)となりました。現在アルバイトしている方は『ある』が70.6%となっています。急にスキマ時間が生じて、暇を持て余す経験をした大学生が多いことが窺えます。
他方で、<バイトのシフトを優先して、講義・授業を休むこと>では、『ある』が13.9%となりました。金欠になることがある方は、『ある』が17.0%となっています。スキマ時間を持て余すことがある一方で、アルバイトを優先して大事な講義・授業を休んでしまう方も少なくないようです。
また、<欲しいものがあるときや金欠のとき、短期バイトで集中して稼ぐこと>では、『ある』が33.4%となりました。欲しいものの費用を捻出するためや急場をしのぐために、短期バイトで集中的にお金を稼いだ経験がある方が3人に1人の割合となりました。
大学生はアルバイト選びでどのような条件を重視しているのでしょうか。全回答者(1,000名)に対し、レギュラー(長期の)アルバイトを選ぶときに重視する条件を聞いたところ、「時給がいい」(71.3%)と「働く時間や頻度の融通が効く」(70.1%)とが7割台で続きました。時間あたりの給料がよいことと、都合に合わせて働けることを重視する方が多いようです。次いで、「勤務地がいい(リゾートバイトや自宅から近いなど)」が58.2%と過半数、「職場・同僚の雰囲気がいい」(36.8%)、「程よい業務量・運動量(暇すぎない、キツすぎない)」(33.3%)、「仕事内容に興味がある」(32.1%)が3割台で続きました。
男女別にみると、女性は「職場・同僚の雰囲気がいい」(46.8%)や「仕事内容に興味がある」(37.2%)などを重視する割合が男性よりも高くなりました。女子大学生は働く環境の良さや仕事内容も重視してアルバイトを選択する傾向にあるようです。
同様に、短期のアルバイトを選ぶときに重視する条件を聞いたところ、「時給がいい」が77.3%で最も高く、次いで「働く時間や頻度の融通が効く」(42.1%)、「勤務地がいい(リゾートバイトや自宅から近いなど)」(34.8%)が続きました。時給がよく都合に合わせて働くことができることは、レギュラーアルバイトでも短期のアルバイトでも重視される条件のようです。
さらに、レギュラーアルバイトと比較して特徴的な点に注目すると、短期のアルバイトでは「給料日の都合がいい(日払い・週払いなど)」ことを重視する割合が33.1%と、レギュラーアルバイト(13.4%)よりも高くなっています。短期アルバイトをするときには、日払いなど、希望するタイミングで給料を受け取れることを重視する傾向にあるようです。
それでは、アルバイトを始めるにあたり、どのような手間やコスト、不安が障害となっているのでしょうか。全回答者(1,000名)に対し、アルバイトを始めるときに抵抗(「面倒だな」「嫌だな」「不安だな」)を感じることを複数回答形式で聞いたところ、「応募するときの電話連絡」が60.4%、「職場に馴染めるか」が54.0%で過半数となりました。応募先への初めての電話連絡や、新しい環境に飛び込むことの心理的な不安に対し、半数以上の大学生が抵抗を感じていることがわかりました。以下、「証明写真のコスト(手間、料金)」(40.9%)や「仕事で失敗しないか」(40.7%)が4割台、「履歴書のコスト(手間、料金)」(38.4%)や「面接日のスケジュール調整」(31.1%)、「面接のコスト(手間・交通費)」(30.7%)が3割台で続いています。
≪大学生が評価する、アルバイト満足度ランキング≫
◆ 大学生のアルバイト経験 TOP3は「ホールスタッフ」「レジ・カウンタースタッフ」「塾講師、家庭教師」
◆ “短期間でがっつり稼ぐ”&“体を動かして気持ちいい”アルバイト 満足度No.1は「引越しバイト」
◆ “役立つ知識が得られる”アルバイト 満足度No.1は「塾講師、家庭教師」
◆ “割がイイ”アルバイト TOP3は「塾講師、家庭教師」「キャンペーン・イベント」「引越しバイト」
◆ 出会いを求めるなら? “カップルが成立しやすい”アルバイト No.1は「ホールスタッフ」
どのようなアルバイトが大学生から選ばれているのでしょうか。全回答者(1,000名)に対し、大学生になってから経験したことがあるアルバイトを複数回答形式で聞いたところ、「ホールスタッフ(飲食店など)」(27.4%)と「レジ・カウンタースタッフ(スーパー、コンビニなど)」(25.8%)が2割半、「塾講師、家庭教師、チューター」(20.1%)と「キャンペーン・イベント」(19.2%)が2割、「キッチンスタッフ(飲食店など)」が1割半(16.9%)で続きました。飲食店や小売店などのスタッフのほか、家庭教師などのアルバイト、キャンペーンやイベント会場での仕事などが、多くの大学生から選ばれている人気のアルバイトのようです。
それでは、どのようなアルバイトが大学生からの評価が高いのでしょうか。それぞれのアルバイト経験者が、自身が経験したアルバイトについて評価した割合(以下、満足度)をランキングにして、シチュエーション毎におすすめとなるアルバイトは何かを探りました。
<短期間でがっつり稼げる>との満足度が高かったアルバイトをみると、1位は「引越し」で満足度は72.4%となりました。まとまった給料を短期間で稼ぎたい方に最もおすすめのアルバイトは引越しのアルバイトだと言えそうです。以下、2位は「キャンペーン・イベント」で満足度は57.3%、3位はイベント会場の什器を運ぶなどの「搬入出」で満足度は52.9%となりました。引越しやイベントなど、繁忙期が集中するアルバイトは、短期間でがっつり稼ぐのに適しているようです。
<役立つ知識・経験が得られる>との満足度が高かったアルバイトの1位は「塾講師、家庭教師、チューター」(62.2%)、2位は「オフィス(一般事務、データ入力など)」(51.4%)、3位は「販売スタッフ(洋服店、量販店など)」(44.3%)となりました。教える仕事、接客する仕事など、人と関わる仕事が上位となっています。
<体を動かして気持ちいい汗をかける>との満足度が高かったアルバイトでは、1位は「引越し」(60.3%)、2位は「搬入出」(52.9%)、3位は「キャンペーン・イベント」(30.2%)となりました。引越しは“がっつり稼げる”アルバイトと合わせてニ冠となっています。
<割がいい>との満足度が高かったアルバイトの1位は「塾講師、家庭教師、チューター」(48.3%)、2位は「キャンペーン・イベント」(41.7%)、3位は「引越し」(25.9%)となりました。これらのアルバイトは、役立つ知識を得られたり、労力や時間の投資に見合った給料が得られたりといった理由から、お得だと感じる方が多いのではないでしょうか。
<カップルが成立しやすい>との満足度が高かったアルバイトの1位は「ホールスタッフ(飲食店など)」(41.6%)、2位は「キャンペーン・イベント」(26.6%)、3位は「レジャー・アミューズメント関連」(24.5%)でした。これらのアルバイトは恋愛に発展する出会いが得られたり、仕事を通じて仲を深めたりしやすいとの評価が高いようです。
≪時間にとらわれない働き方≫
◆ 「将来の仕事として、YouTuberに関心あり」大学生の3人に1人
◆ 「LINEのスタンプなど、デジタルコンテンツを収入にする」大学生の4割弱が関心を抱く
◆ 「クラウドソーシングに関心あり」大学生の4人に1人
◆ 「ハンドメイド品を売って収入ゲット」女子大学生の半数近くが関心あり
今回の調査では、大学生はアルバイト選びで時間の都合がつけやすいことを重視している傾向を窺うことができましたが、将来の仕事として、時間や場所にとらわれない働き方にどの程度興味を抱いているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に対し、将来の働き方・稼ぎ方としてどの程度興味を抱いているか聞いたところ、<動画投稿で収入を得る>働き方・稼ぎ方について、「実際に取り組んでいる」が1.5%、「どのように働く・稼ぐのか、調べたことがある」が6.3%、「関心はある(興味があるが調べたことはない、なんとなく憧れる程度)」が27.6%となり、これらを合計した『関心がある』割合が35.4%となりました。既に実践していたり、働き方を調べたりといった行動を起こしている割合は多くはないものの、3人に1人が関心を抱く働き方のようです。
そのほかの働き方・稼ぎ方について『関心がある』割合をみると、<デジタルコンテンツで収入を得る>では38.3%、<ハンドメイド品を売って収入を得る>では34.7%、<業務の代行やお手伝いで収入を得る(クラウドソーシング)>では24.8%、<投資で収入を得る>では44.8%となりました。
男女別にみると、女性は<ハンドメイド品を売って収入を得る>について、『関心がある』が49.0%と、男性(20.4%)に比べて高くなりました。
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