情報学部生が昼休みの行列緩和に向けたシステムを開発 学生自身の身近な課題をITで解決する実証実験を実施

近畿大学情報学部(大阪府東大阪市)の学生が、昼休みに学内飲食店で発生する行列や待ち時間の緩和をめざし、モバイルオーダーシステムを開発しました。令和8年(2026年)7月6日(月)から31日(金)まで、東大阪キャンパスの学内飲食店「味店 焼マン 近畿大学Eキャンパス店」で実証実験を実施します。学生自身が日常生活の中で感じた課題をITで解決し、実践的な学びにつなげる取り組みです。
【本件のポイント】
●情報学部生が、昼休みに学内飲食店で発生する行列や待ち時間の緩和をめざすシステムを開発
●学生自身が日常的に感じていた身近な課題を、ITを活用して解決する実証実験を実施
●学生が課題発見から企画・設計・開発、検証まで主体的に取り組み、実社会の課題解決につながる学びを実現
【本件の内容】
大学の昼休みには、多くの学生が限られた時間内に飲食店を利用するため、人気店舗では長い行列が発生することがあります。学生が授業時間に間に合わなかったり、混雑を理由に利用を控えるケースの他、店舗スタッフの業務負担も課題となっています。
こうした学生にとって身近な課題を情報技術で解決するため、情報学部生が学内飲食店向けモバイルオーダーシステムを企画・開発しました。本システムは、情報学部生の「何かを作りたい」「アイデアを形にしたい」といった挑戦を支援するプログラム「KDIX.Lab」の学生プロジェクトとして取り組んでいるものです。学生は、既存のモバイルオーダーサービスの仕組みを参考にしながら、実店舗での有効性を確認するためのシステムとして開発を進めてきました。利用者はスマートフォンから専用サイトにアクセスし、商品を事前に注文して、指定した時間に店舗で受け取ることができます。店舗側も注文状況を確認しながら準備を進められるため、提供時間の短縮や注文管理の効率化が期待されます。
本実証実験では、学生が開発したモバイルオーダーシステムを用いて、待ち時間の短縮、昼休みの混雑緩和、利用者の満足度、店舗運営への効果などを検証します。学生が日常生活の中で感じた課題を自ら発見し、ITを活用して解決策を形にすることで、実社会の課題解決につながる実践的な学びを深めます。
【実証実験実施概要】
期間 :令和8年(2026年)7月6日(月)~31日(金)
実施場所 :近畿大学東大阪キャンパス
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
対象 :本学学生・教職員
利用方法 :スマートフォンから専用サイトへアクセスし、商品を注文
専用サイトURL:https://yakiman.ten-hou.com/
※実証実験の期間中のみ利用可能
検証内容 :モバイルオーダーによる待ち時間の短縮効果、昼休みの混雑・行列の緩和、
利用者満足度、店舗運営への効果(注文管理・提供時間)など
協力店舗 :味店 焼マン 近畿大学Eキャンパス店
【味店 焼マン 近畿大学Eキャンパス店】
近畿大学前で長年親しまれている丼・テイクアウト専門店「味店焼マン」の2号店として、令和5年(2023年)4月に東大阪キャンパス内のEキャンパスにオープンしました。名物の鳥塩レモン丼は、卒業生である阪神タイガース佐藤輝明選手や霜降り明星せいやさんをはじめ、在学生や地域の方々にも親しまれています。
【協力店舗コメント】
味店 焼マン 近畿大学Eキャンパス店 店長 瀧本悠磨さん
昼休みは短時間に注文が集中するため、お客様をお待たせしてしまうことが課題でした。学生の皆さんから「一緒に改善しませんか」と提案をいただき、今回の実証実験に協力することにしました。実際の店舗で運用する中では改善点も出てくると思いますが、利用者にとって便利になり、店舗としてもよりスムーズに商品を提供できる仕組みになることを期待しています。学生ならではの発想と行動力には大きな可能性を感じています。
【学生コメント】
情報学部情報学科 3年 中谷優仁さん、寺田雄翔さん
昼休みは60分しかありませんが、人気店では15分以上並ぶこともあります。情報学を学ぶ学生として、この毎日の困りごとを自分たちの技術で解決したいと考えました。既存サービスとの比較などを通して試行錯誤を重ね、開発には1年以上かかりましたが、実際に利用する学生や店舗の方々の意見を聞きながら、誰もが使いやすいサービスをめざして改良を続けています。今回の実証実験を通して、キャンパスの課題を学生自身が解決できることを示したいと考えています。
【メンター教員コメント】
近畿大学情報学部情報学科 准教授 角田雅照
情報学を学ぶ上で重要なのは、プログラムを書けるようになることだけではありません。身近な課題を発見し、利用者の立場で考え、技術を用いて解決策を形にするプロセスそのものが、実践的な学びにつながります。情報学部では、低年次から学生主体のプロジェクト活動に取り組むことを推奨しています。今回のモバイルオーダーシステムは、学生自身が日常生活の中で感じた課題を出発点に、企画・設計・開発を進め、実証実験まで実現した取り組みです。こうした経験を通して、技術力に加え、課題解決力やコミュニケーション力、プロジェクト推進力を備えた人材の育成をめざしています。
【KDIX.Lab】
KDIX.Labは、情報学部生の「何かを作りたい」「アイデアを形にしたい」といった挑戦を支援するプログラムです。大学が活動の機会や場所、知識を提供し、教職員がメンターとして学生プロジェクトをサポートします。1年次から応募が可能で、これまでに20を超えるプロジェクトが立ち上がっています。
【関連リンク】
情報学部 情報学科 准教授 角田雅照(ツノダマサテル)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/469-tsunoda-masateru.html















