沿海都市青島、GDP1兆7000億元(約34兆円)に到達へ 5年連続成長、海洋経済と先端製造が牽引

中国・山東省の沿海都市、青島が、過去5年間で全市の地域総生産(GDP)は連続5段で千億元レベルの階段を跨い、2025年には歴史的に1兆7000億元を突破する見通しと最新データを発表した。この飛躍は、青島の都市機能レベルの実質的な飛躍を示しているだけでなく、年平均5.9%の着実な成長率も複雑で変化に富んだ経済環境の下での青島の強大な靭性と澎湃たる活力を更に示している。
革新で駆動し、質の高い発展の「強いエンジン」を鍛造
「第14次5カ年計画」の期間中、青島は科学技術の革新を発展全般の核心に置き、革新資源の効率的な集積を推進し、革新の成果が競って現れてきた。
投入と機能レベルのダブルアップ:青島市の研究開発費の投入は継続的に加算され、最初の4年間の年平均成長率は11.6%であった。高い機能レベルの革新プラットフォームの建設は突破を得られ、全市での国家レベル、省レベルの重点実験室の数はそれぞれ山東省の44%、26%を占め、革新の策定・発起能力は著しく強化された。
企業と産業との深い融合:企業の革新での主体的な地位が日増しに顕在化している。2024年末現在、青島市のハイテク企業、科学技術型中小企業の数はそれぞれ8683社、9776社に達した。2024年、全市規模以上の工業増加値は9.4%増加し、そのうち、ハイテク製造業の増加値の成長率は12.8%に達し、新エネルギー自動車、集積回路等の製品の生産量はさらに倍増した。世界のイノベーションクラスターにおける青島の順位は2020年の第69位から2025年の第34位に躍進し、イノベーションの機能の澎湃ぶりがうかがえる。
産業が躍進し、現代経済の「新システム」を構築
新しい品質の生産力の仕立てをめぐり、青島は「10+1」という革新型産業システムを系統的に構築し、製造業と現代サービス業の2輪駆動を推進し、特色のある優位性産業が盛んに発展している。
先進的な製造が新たな高地を隆起:青島は4年連続で先進的な製造業での中国トップ100市の上位にあり、2024年に第6位に上昇した。スマート家電、軌道交通装備等の4クラスターが国家レベルの先進的な製造業クラスターに入選され、船舶と海洋工事装備、ハイエンド化学工業等の産業クラスターが加速的に台頭している。
海洋経済は特色のある優位性を鮮明に表現:海洋強国戦略の重要な支点として、青島の海洋経済は5年間で飛躍的な発展を実現した。海洋総生産額は5500億元を突破し、全国沿海都市の第3位をキープし、GDPに占める割合は33%に達した。青島港の貨物とコンテナの取扱量はそれぞれ世界第4位、第5位に躍進し、国際海運での中心的な地位はより強固になった。
現代サービス業は強力な機能を放出:サービス業の増加値は兆元の大台を突破し、年平均成長率は6.5%であり、GDPに占める割合は63%前後で安定しており、経済発展を牽引する主なエンジンとなった。
開放でリードし、二重循環戦略である「ハブステーション」を構築
青島は高いレベルの開放で世界をつなぐことを貫き、開放型経済体制は絶えずに整備され、ゲートウェイシティのハブ機能は持続的に強化されている。
対外貿易の規模と構造のダブル最適化:2024年、青島市の貨物輸出入総額は9076億7000万元に達し、5年間で年平均成長率は9.1%であった。そのうち、輸出額は初めて5000億元の大台を突破し、12%の成長率は「青島製造」の国際競争力を鮮明に示している。市場の多元化の成果は顕著であり、EU、ASEAN等の従来市場や新興市場への輸出はいずれも急速な成長を維持している。
ビジネス環境とプラットフォームの機能レベルのダブルアップ:上合モデル区、山東自由貿易試験区の青島地区等の重要な開放プラットフォームの建設がスピードアップされ、空港総合保税区、国際定期貨物列車である「中欧班列」の集結センター等が相次いで承認され、国内外の企業に広大なコラボレーションステージを提供している。




















