KYOJO CUP代表・関谷正徳氏が 「文部科学省スポーツ功労者顕彰」を受賞
女性ドライバー育成と 日本モータースポーツ発展への長年の貢献が評価
女性ドライバー育成を目的とした国内唯一のワンメイクレースシリーズ「KYOJO CUP」は、代表の関谷正徳氏が2025度「文部科学省スポーツ功労者顕彰」を受賞することをご報告いたします。
「スポーツ功労者顕彰」は、長年にわたり日本のスポーツ界の発展に寄与した者に対し文部科学省が授与する栄誉ある表彰です。
関谷氏は、1995年ル・マン24時間レース優勝という日本人初の偉業を成し遂げた後も、監督・指導者として多くの若手育成や日本モータースポーツ文化の発展に尽力してきました。近年では、女性レーサーの活躍機会を創出するためにKYOJO CUPを創設し、“女性が主役になれる舞台づくり”を推進してまいりました。
今回の受賞は、関谷氏が長年にわたりモータースポーツ界に注いできた情熱と、日本における女性ドライバー育成の取り組みが広く社会的に認められた結果であり、KYOJO CUPにとっても大きな節目となります。
■関谷正徳氏 コメント
「この度は、2025年度文部科学省スポーツ功労者顕彰という大変名誉ある賞を賜り、心より感謝申し上げます。
モータースポーツの世界に身を置いてから半世紀が過ぎ、数多くの経験をさせていただきました。その中で強く感じるようになったのは、モータースポーツが本来持つ“人と人との極限の戦い”というスポーツとしての価値が、クルマという大きな道具の存在によって、十分に伝わりきっていないのではないかということです。
レーシングドライバーは、マシンを操りながら極限に挑む究極のアスリートであり、その戦いをもっとスポーツとして認知していただきたいと考えてまいりました。
また、自動車は日本の基幹産業であり、そのスポーツ分野において、より多くの女性が活躍できる環境を整えることは、次世代への大切な責任だと考えています。さらに、CO₂削減など持続可能な社会の実現に向け、自動車産業とモータースポーツが世界をリードしていく可能性も強く感じています。
オリンピックでは多くの女性が活躍しています。モータースポーツにおいても、近い将来、女性が当たり前に活躍できる世界を実現し、世界中の女性が憧れる日本を目指して、今後も尽力してまいります。
この度の受賞を励みに、引き続きモータースポーツの発展に貢献していく所存です。誠にありがとうございました」
■ KYOJO CUP について
KYOJO CUP は、2019年に誕生した日本初の女性限定レースシリーズです。
“女性が主役になるモータースポーツ” をテーマに、初心者からトップアスリートまで活躍できる環境を整備。2025年からは女性フォーミュラ育成プログラム「KYOJO Formula」も開始しました。
女性ドライバーの育成・発掘とともに、スポーツの新しい価値創出を目指しています。
◾️関谷正徳 プロフィール (せきや まさのり/1949年11月27日生/静岡県出身)
1972年に四輪レースへ参戦し、80年代には国内トップドライバーとして活躍。1982年には英国レースにも挑戦して強豪を相手に好成績を挙げ、日本人ドライバーの国際的評価を高めた。1985年にル・マン24時間レースへ初出場。1995年に日本人として初となる総合優勝を達成、日本モータースポーツ史に不朽の金字塔を打ち立てた。引退後はチーム監督や育成機関の校長として次世代育成に尽力し、競技基盤の強化にも貢献。2017年には女性限定レース「KYOJO CUP」を創設し、多様性ある競技環境づくりを推進した。さらにWRCラリージャパン組織委員長、JAFモータースポーツ審議会委員として競技振興にも寄与し、競技・文化両面から日本モータースポーツの発展に多大な功績を残している。


















