AIで太陽光“ムダゼロ化” シングナリオ株式会社、国内化学工場の蓄電池制御システムEnMS導入事例を公開

    800kW太陽光+200kWh蓄電池により再エネ活用率が向上

    その他
    2025年12月9日 11:53
    シングナリオの蓄電池制御システムの画面
    シングナリオの蓄電池制御システムの画面

    企業の ESG への関心が高まる中、国内のある化学工場は、環境負荷の低減と事業継続性の強化を目的に、再生可能エネルギーの活用を進めています。同工場は EPC 事業者の株式会社リネットおよびシングナリオ株式会社と連携し、近 800 kW の太陽光発電と 100 kW/200 kWh の蓄電池を導入しました。

    太陽光発電は天候により出力が変動し、逆潮流制限が課題となるため、蓄電池の最適制御が不可欠です。また化学工場では、災害時の安全確保や重要設備の稼働維持が求められ、迅速で確実なエネルギー管理が重要となります。

    同工場はシングナリオの蓄電池制御システム EnMS を採用し、AIoT による発電量・負荷・蓄電池状態のリアルタイム分析を通じて、最適な充放電を自動化。余剰電力のロス削減と再エネ利用率の向上を実現しました。さらに停電リスクが高まる際には、ワンクリックで災害対策モードへ切り替え、必要電力を迅速に確保でき、BCP 強化にも寄与しています。

    本取り組みは、スマートエネルギー技術による工場のレジリエンス向上を示す事例となりました。

    シングナリオ株式会社について

    シングナリオ株式会社は、台湾の thingnario(慧景科技)の日本子会社として2024年1月に設立され、IoTとAIを活用したSaaS型エネルギー管理ソリューションを提供しています。太陽光や蓄電システムを中心に、現場経験を活かした日本市場に適したサービスを展開中です。
    主力製品 PHOTON は、「出力制御」試験に合格しており、電力会社の制御要件に対応し、重複投資を削減できます。今後も日本企業や自治体と連携し、持続可能なエネルギーの未来を共に創っていきます。

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