危険ドラッグ、知能犯罪の黒幕に迫る 『進化する中国系犯罪集団』を発売
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 清水卓智)は、2015年1月19日(月)、一橋文哉著『進化する中国系犯罪集団』(PHP新書)を発売しました。
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『進化する中国系犯罪集団』
度重なる暴対法改正や暴排条例施行によって表立った行動が制限され、暴力団は行き詰まりを見せているといいます。組織も構成員も資金獲得方法も何もかもが溶解、弱体化していく状態を警察当局は「暴力団の液状化」と呼んでいます。このあたりの事情を前著『となりの闇社会』(PHP新書)で明かした事件ジャーナリストの泰斗が追い続けたのが、組織化されていない武闘派犯罪集団「半グレ」です。
「半グレ」という単語は、元横綱や俳優が関係した暴行事件の際にも浮上、六本木のクラブで発生した金属バット撲殺事件の報道で盛んに登場しました。著者の一橋氏は、この「半グレ集団」を2年以上も前から取材しています。警察の締めつけによって衰退した武闘派に代わって、知能派が力をつけてきた事実や、中国政府筋やマフィアと手を結び、危険ドラッグ製造や知能犯罪などの脅威をもたらしはじめている「龍グレ」(中国系半グレ)の存在など、新しい「半グレ」の知られざる実態を、丹念な取材と周辺調査で明らかにしたルポルタージュです。
〈目次〉
第1章:蠢動――六本木の危険な兆し
ミステリアスな街で何かが動き出した/起こるべくして起きた犯罪/あっという間に消えた路地裏の店/ドラッグは薄利多売の奉仕品/チャイニーズマフィアと繫がる仲介者
第2章:浮上――半グレ界を制す怒羅権(ドラゴン)
「関東連合」はかくして誕生した/ヒルズ族を巻き込んで“やりたい放題“/いじめや差別が「鬼子」を変えた/暴力団事務所にも恐れられる「別格」軍団
第3章:暗闘――変貌を遂げた黒社会
「陰の帝王」が君臨した理由/クスリと拳銃のタイアップ商法で荒稼ぎ/蛇頭による密入国から偽装結婚へ/香港対東北、激化する在日黒社会の暗闘/「資本主義を救えるのは我々だけだ」
第4章:侵食――日本の食を貪る中国
若き漁師が陥ったビジネスの罠/憤りから立ち上げた鮮魚のネット直販/中国の特権階級が注文し、黒社会が仕切る/日本を相手に大儲けを狙う“緑のネコ”
第5章:標的――先兵が狙う獲物と復讐
新潟・佐渡島に現れた人々/中国の金持ち二千万人が土地を買い漁る/沖縄の自衛隊通信施設周辺を買収する者とは/自衛隊では防げない魔手
定価:本体820円(税別)
新書判並製/288ページ
ISBN978-4-569-81442-1
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【Profile】
一橋文哉(いちはし ふみや)
東京都生まれ。早稲田大学卒業後、全国紙・雑誌記者を経てフリージャーナリストとなる。本名など身元に関する個人情報はすべて非公開。1995年、月刊誌「新潮45」連載「ドキュメント『かいじん21面相』の正体」(雑誌ジャーナリズム賞受賞)でデビュー。グリコ・森永事件、三億円強奪事件、宮崎勤事件、オウム真理教事件など殺人・未解決事件や、闇社会がからんだ経済犯罪をテーマにしたノンフィクション作品を次々と発表している。近著に『モンスター 尼崎連続殺人事件の真実』(講談社)、『餃子の王将社長射殺事件』(角川書店)などがある。
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