富山県南砺市とコドモン 保育DXで富山県内初の子育て支援連携協定 ~第1弾は南砺市版「保育実務のオンライン研修計画」提供~

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    2025年12月8日 10:00

    富山県南砺市(市長:田中幹夫、以下 南砺市)と株式会社コドモン(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:小池義則、以下 コドモン)は、2025年11月28日に「保育・子育て支援のDXに関する連携協定」を締結いたしました。富山県内の自治体で、保育DXを通じた子育て支援の連携協定を締結するのは初めての事例です。

    本協定は、保育の質および保育者の資質向上、さらには保育業務の効率化を図り、地域全体の子育て支援体制の強化に貢献することを目的としています。第1弾としてコドモンは、保育者が場所や時間にとらわれず保育実務を学べるオンライン研修プラットフォーム「コドモンカレッジ」のカリキュラムや受講ページを、南砺市のニーズに合わせてカスタマイズ提供します。これにより、市内公立保育施設における保育の質のさらなる向上を目指します。

    なお、コドモンが自治体と保育DXを通じた子育て支援の連携協定を締結するのは、2025年3月の長野県中野市、2025年8月の新潟県新潟市に続き、今回が3例目となります。

    南砺市 田中幹夫 市長(右)と 株式会社コドモン 代表取締役CEO 小池義則
    南砺市 田中幹夫 市長(右)と 株式会社コドモン 代表取締役CEO 小池義則

    連携協定締結の背景

    南砺市では、多忙による保育者の育成機会の制約や、育休明けのキャリアアップ支援の不足、保育業務の多忙さなどの課題があり、保育の質向上と保育者の資質強化、業務省力化が求められています。こうした課題解決と地域全体の子育て支援体制の強化を目的に、ICTを活用した保育DXの取り組みとして、コドモンと連携協定を締結することになりました。今回の協定により、保育者が時間や場所にとらわれず学べるオンライン研修や業務省力化ツールを活用し、保育の質向上と保育者の働きやすい環境整備を進めます。

    「コドモンカレッジ」提供の背景

    南砺市が2025年3月に策定した「第2次教育振興基本計画」では、「保育・幼児教育施設の提供量の確保に加え、質の向上に向けた計画的な改善」が掲げられています。さらに、2025年度から5年間の計画で進められる「南砺市こども計画」にも「教育・保育事業の質的向上」が明記されており、南砺市は保育の受け入れ枠の確保といった「量」だけでなく、保育内容や保育者の質、環境づくりといった「質」の向上を非常に重視しています。

    一方、保育の質向上を目的とした研修の多くが、保育者が一堂に会して行われるため、多忙な保育者にとって、保育業務とは別に時間を割いて研修を受講することが大きな負担となっていました。また、育児休業から復職した保育者のキャリアアップや、園長・主任・クラス担任など役職別の研修についても、個別に対応することが困難な現状がありました。

    こうした課題を解決するため、南砺市では、保育者が場所や時間にとらわれず保育実務を学べるオンライン研修プラットフォーム「コドモンカレッジ」を、全ての公立保育施設で積極的に活用することを決定しました。「コドモンカレッジ」の研修コンテンツは分野別にカスタマイズし、保育者がより学びやすい環境を整えるとともに、学びの質と利便性の向上を図ります。

    この取り組みにより、保育者の資質向上はもちろん、保育の質のさらなる向上や保育環境の改善が期待されています。また、保育業務の省力化や保護者の負担軽減にも取り組むことで、南砺市における「子育てしやすいまちづくり」の実現と、地域全体で子育てを支える体制の強化を支援していきます。

    連携する事項

    (1)保育者の業務省力化に関する事項
    (2)保育者の研修の充実に関する事項
    (3)保育者のキャリア形成に関する事項
    (4)保育の質の向上及び保育者の資質向上に関する事項
    (5)子育てにおける保護者の負担軽減に関する事項
    (6)上記各号の推進に向けたICTサービスの利活用・効果検証等に関する事項

    第1弾の具体的な取り組み

    ・重点的に取り組みたい研修分野の研修動画選定

    オンライン研修プラットフォーム「コドモンカレッジ」の450本以上ある研修コンテンツの中から、南砺市内の保育施設の保育者に、重点的に取り組んでほしい研修分野のコンテンツに絞ってカスタマイズし提供します。また、カスタマイズしたコンテンツを一覧化した、南砺市専用の研修サイトを構築します。

    ・様々な研修分野を体系的に学べる研修計画の設計

    コドモン側で、南砺市の保育者が年間を通じて身につけたい知識やスキルを学ぶことができる研修計画を設計し、保育者がどの研修を受講すればよいのか迷うことなく、効率的に保育の知識やスキルを身につけられる体制を提案します。

    南砺市 田中 幹夫 市長 コメント

    世の中では、子育てや保育を取り巻く環境が目まぐるしく変化しています。そうしたなか南砺市では、「デジタル技術をどのように活用すれば、子育てしやすい環境を整えられるのか」ということを、かなり以前から検討してきました。コドモンのデジタルを活用した子育て環境づくりの取り組みが南砺市の方向性と合致したことから、2020年より連携させていただいています。

    現在、保育士の採用は全国的に厳しい状況が続いています。そこで南砺市では、結婚や出産を機に一度現場を離れた方や、さまざまな事情で保育の仕事から離職している、いわゆる「潜在保育士」の復職支援にも力を入れています。今後、こうした方々が現場に戻っていただく機会はますます増えていくと考えています。

    とはいえ、復職には保育の知識を改めて学んでいただく必要がありますが、多忙な保育現場では十分な再教育の時間を確保することが難しいのが現状です。そうした中、今回の連携協定による取り組みによって、復職を目指す保育士の方々はもちろん、現場で活躍されている保育士の皆さんにも、専門知識を身につけていただける環境が整うことを大変嬉しく思っています。

    南砺市は、平成の市町村合併により市域が広くなりましたが、子どもたちへの保育環境の充実には一貫して取り組んできました。同時に、保育士のレベルアップ・スキルアップも欠かせません。新たな時代にふさわしい保育のあり方についても、今後模索していきたいと考えています。そうした中で、コドモンと南砺市が実証実験などを通じて新しい保育の取り組みを実施し、成果を出していくことで、その取り組みが全国へ広がっていくことを期待しています。

    コドモン 代表取締役CEO 小池 義則 コメント

    南砺市とは、2020年に保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON」を導入いただいて以来、お付き合いを続けてまいりました。このたび、富山県内で初めてとなる保育DXによる子育て支援の連携協定を締結できますことを、大変光栄に思っております。

    昨今、保育をめぐる課題は「量」の確保から「質」の向上へと大きく転換しています。これまでは待機児童や保育者の人手不足が中心的な課題でしたが、これからは、いかにして保育の質を高めていくかが重要なテーマとなっています。

    「保育の質」にはさまざまな定義がありますが、最も本質的な要素は、保育者自身の資質向上や専門性の深化であると私たちは考えています。私たちコドモンがこれまでに制作してきた450本以上の「コドモンカレッジ」コンテンツが、南砺市が目指す保育の質向上に少しでも貢献できれば幸いです。

    また、今回の連携協定は、あくまで第一歩だと捉えています。第2弾以降の取り組みとして、セクシュアリティ教育(包括的性教育)に関する新たなコンテンツの制作や、「コドモンカレッジ」のコンテンツを保護者向けに提供することも検討しています。コドモンカレッジは保育者向けに作られたものではありますが、保護者の皆さまにとっても子育てに役立つ価値ある内容が多く含まれていると感じています。

    南砺市が必要とされる保育関連のコンテンツを共に作り上げ、発信していくことができれば、いずれは全国へと広げ、さらには省庁にも取り上げていただけるような価値ある制度づくりにつながると考えています。今後も末永く南砺市とともに歩んでいければ幸いです。

    「コドモンカレッジ」とは

    https://college.codmon.com/

    現場で働く保育者の資質や専門性向上に寄与するオンライン研修サービスです。時節に合わせたライブ研修と、好きな時間に視聴できる研修動画を通して学びの機会を提供しています。研修は専門家や有識者が担当し、短時間で現場で活かせる知識を深められます。

    初任者や園長・主任などの階層別(クラス担任・新人、主任・リーダー、理事長・園長)と、分野別(乳児保育、幼児教育、食育・アレルギー対応、保健衛生・安全対策)に研修コースがあり、450本以上の研修動画を視聴可能です。

    また、全国の保育士がWeb会場(Zoom等)に一堂に集まり、リアルタイムで受講するライブ研修も行っており、こども関連施設で勤務されている方ならどなたでも参加可能です。全国の15,000以上の保育/学童施設で利用されています。

    株式会社コドモンについて

    株式会社コドモンは、「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」というミッションを掲げ、業界シェアNo.1(※)の保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON(コドモン)」 を提供しています。園児/児童情報と連動した成長記録や指導案のスマートな作成、登降園管理、保護者とのコミュニケーション支援機能などを通して、先生方の業務負担を省力化。これにより、こども施設で働く職員と保護者の方々が子どもたちと向き合うゆとりをもち、より質の高い保育ができる環境づくりを支援しています。

    また、ICTによる支援だけでなく、保育施設向けECサービス「コドモンストア」、すべてのこども施設職員が利用可能な優待プログラム「せんせいプライム」、保育施設向けオンライン研修プラットフォーム「コドモンカレッジ」も展開しています。これらの多角的な取り組みを通じて、「子どもの育ちや学びを社会全体で支えられる世の中へ」というビジョンの実現を目指しています。

    ※「SaaS型業務支援システムの導入園調査 2024」 株式会社東京商工リサーチ(2025年1月)

    株式会社コドモン 会社概要

    ◆所在地:東京都品川区西五反田八丁目4番13号 五反田JPビルディング10階
    ◆資本金:6,825万円
    ◆代表者:代表取締役CEO 小池 義則
    ◆設立:2018年11月
    ◆事業内容:保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」の運営、写真販売サービスの運営、決済代行サービス、採用支援・園児募集支援事業「ホイシル」、保育施設向けECサイト「コドモンストア」の運営、オンライン研修事業「コドモンカレッジ」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム」の運営等。

    <<お問い合わせ・ご質問等>>

    株式会社コドモン 広報
    TEL :080-7303-6026 / 080-4466-6738
    MAIL :press@codmon.co.jp

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