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    株式会社ブレインパッド

    ブレインパッド、 Google Cloud のAI技術とデータ分析基盤を活用し、 サプライチェーンの最適化を推進する 「需給エージェント構築サービス for Google Cloud 」を提供開始

    企業動向
    2025年11月28日 16:00

     株式会社ブレインパッド(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO 関口 朋宏、以下:ブレインパッド)は、Gemini Enterprise を含む Google Cloud の先進技術を活用し、企業のサプライチェーンにおける需給調整業務を自動化・最適化する「需給エージェント構築サービス for Google Cloud 」の提供を開始します。これにより、これまで人手と経験則に依存していた複雑な調整プロセスを変革し、企業の意思決定の精度向上と業務効率化を支援します。


    複数のエージェントが自律的に需給調整を実施


    ■ 背景と課題:人手と経験則に依存するサプライチェーン業務

     従来のサプライチェーン業務では、需要調整、生産管理、購買、工場といった各部門間の調整プロセスに甚大な人手が必要でした。特に、予測モデルの誤差管理や各部門との連携を担う生産管理部門は、その調整業務に膨大なリソースを費やしており、業務の効率化が急務とされている中で、これらの煩雑な業務を自動化する「エージェント化」が不可欠な領域となっていました。


    ■ 解決策:需給エージェントによる業務変革

     本サービスで提供する  Gemini ベースの「需給エージェント」が従来の調整業務を代替します。これにより、担当者は本来注力すべき次期改善施策の立案や、意思決定そのものの精度向上といった高付加価値業務に集中できるようになり、企業に大きなインパクトをもたらします。


    ■ なぜ「ルールベース」ではなく「エージェント」なのか?

     例えば生産量の調整は、一見シンプルな課題に見えますが、実際には多くの要素が複雑に絡み合っており、事前にすべてのパターンをルール化して対応することは極めて困難です。


    新規ルールの追加により、ルール間の矛盾が発生する例


    ● 複雑性を生む要因

    ・リソースの制約:ある製品を増産する際、限られた製造時間内で対応するには他の製品の生産を減らす必要があり、関係部署との複雑な調整が不可欠です。

    ・工場間の連携:自工場だけでは対応できない場合、他工場への生産依頼や、それに伴う急な製品輸送の手配が発生します。これには、連携先の状況確認や輸送手段の確保など、複数のステップが伴います。      


     これらの個々の作業は単純でも、組み合わせることで状況が指数関数的に複雑化するため、自律的に判断・調整できるエージェントによる対応が最適です。


    ■ BigQuery と Gemini ベースのエージェントによるリアルタイムデータ活用と意思決定の高度化

     エージェントの導入と  BigQuery との連携により、実績値の収集業務が効率化され、より直近のデータを基にした精度の高い意思決定が可能になります。例えば、これまで予測が当たりにくかったSKU(在庫最小管理単位)であっても、ERP(*1)等から  BigQuery がニアリアルタイムに実績データを取得し、  Gemini ベースのエージェントに生産計画を再計画させることが可能です。これにより、需要の急な変動にも柔軟に対応でき、この仕組みはさまざまな領域への応用が期待できます。

     

    ■ ブレインパッドが提供する総合的支援

     ブレインパッドは、 Gemini に代表される Google の生成AIや  BigQuery などの  Google Cloud ソリューションと、長年培ってきたデータ分析、機械学習(ML)のAI領域のノウハウを融合し、これら需給業務のフルエージェント化を総合的に支援するサービスを提供します。

     

    ■ 株式会社ブレインパッド 代表取締役社長 CEO 関口 朋宏 コメント



     製造業が強い日本において「サプライチェーンの効率化・最適化」は重要な課題であり、データサイエンスがもたらす貢献が大きい課題の1つとして、当社における最重要テーマです。昨今、需要予測や在庫の最適化、配送ルートの最適化などのさまざまなシーンでデータとAIの活用は広まりつつありますが、シミュレーションの効率化にとどまり、煩雑な需給調整の業務が残ることで抜本的な自動化には至っていないのが現実です。

     このたびリリースした新しいAIエージェントは、  Google Cloud の強力なAI基盤と、1,400社以上の支援実績を持つブレインパッドのデータ活用ノウハウを組み合わせることで、これまでは自動化に踏み切れず人力に頼らざるを得なかった日々の需給調整業務からの解放を目指す、新たな発想のソリューションです。

     AIエージェントが単なる流行りもので終わることなく、日本の生産性改善と持続可能な社会をつくる武器となるよう、今後も実践的な解決策の提供を目指してまいります。


    (*1)ERPとは、Enterprise Resource Planning(企業資源計画)の略称で、組織の資源を統合的に管理するための考え方やシステムを指します。

     

     

    ■「需給エージェント構築サービス for Google  Cloud 」に関する詳細は、こちらよりご覧いただけます。

    https://www.brainpad.co.jp/services/products/supply_and_demand_agent.html



    ■ ご参考情報

    ● 株式会社ブレインパッドについて https://www.brainpad.co.jp/

     ブレインパッドは2004年創業の日本を代表するデータ/AI活用のリーディングカンパニーです。近年は「分析/コンサルティング/SI」「人材育成・教育」「SaaS」の三位一体のビジネスモデルを武器に、企業の内なるIT力を高める「データ活用の民主化と内製化支援」に注力しています。支援実績は金融・小売・メーカー・サービスなど幅広い業種を対象に1,400社を超え、データの力をビジネス創造と企業価値向上につなげるお手伝いをしています。


    本社所在地:東京都港区六本木三丁目1番1号 六本木ティーキューブ

    上場市場:東京証券取引所 プライム市場(証券コード 3655)

    設立:2004年3月

    代表者:代表取締役社長 CEO 関口 朋宏

    資本金:597百万円(2025年6月30日現在)

    従業員数:589名(連結、2025年6月30日現在)

    事業内容:データ活用を通じて企業の経営改善を支援するプロフェッショナルサービス、プロダクトサービス


    ■ お問い合わせ先

    ● 製品・サービスに関するお問い合わせ

    株式会社ブレインパッド

    e-mail:info@brainpad.co.jp  


    *本ニュースリリースに記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

    *本ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。


    以上

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