国立大学法人山形大学が研究者応援寄付サイト「iDonate」に参画、全国で2例目の国立大学として応援寄付の輪を拡大
一般社団法人(非営利型)全国学術情報分析支援機構(所在地:東京都港区赤坂4丁目2番地、代表:池田虎三、以下「iSess:アイセス」)は、研究者への応援寄付サイト「iDonate」(公式サイト:https://www.idonate-all.jp/)に国立大学法人山形大学が参画し、研究者支援の新たな形が拡がっていることをお知らせします。

国立大学における研究費の課題と新たな支援の形
近年、基礎研究分野における研究費の縮小や競争的研究費への依存度増加が問題となっています。特に地方の国立大学では研究環境の維持が困難な状況が続く中、従来の寄付の枠組みを超えた新たな研究支援の仕組みが求められてきました。
山形大学理学部の並河英紀教授は「自己組織化」という基礎研究に取り組んでいますが、「研究費が10分の1になるという衝撃」に直面しながらも挑戦を続けています。教授のプロフィールには「良い研究環境が、未来を変える次世代の研究者を育くむことは疑う余地がありません。しかし、そのような小さな芽を育くむ環境が、いま、地方の国立大学から失われつつあります」という切実な思いが記されています。
このような背景から、研究者と支援者を直接つなぐ新たな仕組みとして研究応援寄付サイト「iDonate」の役割がますます重要となっています。
研究への応援寄付「iDonate」の特長と山形大学の参画意義
「iDonate」は、寄付者が共感や関心を持った研究者に対し直接寄付を行うことができるプラットフォームです。従来の大学や研究機関への一般的な寄付とは異なり、研究者個人の専門性や理念に共鳴した方々が、それぞれの「思い」に応じて支援できる点が大きな特徴です。
山形大学からは「ノーベル賞も支える自己組織化」の研究を進める並河英紀教授や、「健康長寿と持続可能な未来を拓くミトコンドリア・オルガネラの基礎研究」に取り組む田村康教授など、社会的意義の高い研究を行う研究者が参画しています。また、「山形の子どもたちに最先端の体験を」と題した、最先端機器を小・中・高校生に開放する教育プロジェクトも掲載されており、地域貢献型の研究活動も支援対象となっています。
国立大学としては全国で2例目となる山形大学の参画により、地方における学術研究への新たな支援の道が開かれました。これまでに182名の支援者から40人の研究者に対し、累計1,211万9,800円の寄付が届けられています。
研究者への直接支援型寄付プラットフォームの展望
学術研究分野への寄付文化は欧米に比べ日本ではまだ浸透途上にありますが、「iDonate」のような研究者への直接支援型プラットフォームの登場により、個人が気軽に研究を応援できる環境が整いつつあります。支援者は研究の詳細を知り、研究者のビジョンに共感した上で寄付を行えるため、より高い満足度と継続的な支援関係が期待できます。
山形大学に続き、秋田大学も参画するなど、参加大学は着実に増加しています。特に地方大学の研究活動にスポットライトが当たることで、地域に根ざした研究や、大型予算を得にくい基礎研究分野にも支援の手が広がることが期待されます。
iSessでは今後も「iDonate」を通じて、多様な研究活動と支援者をつなぎ、日本の学術研究の発展に貢献していく方針です。
「iDonate」について
「iDonate」は、研究者への直接寄付を可能にする応援寄付プラットフォームです。研究分野や大学、キーワードなどから支援したい研究者を探すことができ、ライフサイエンス、ナノテク・材料、情報通信など様々な分野の研究者が登録しています。現在112人の研究者が登録し、累計1,211万9,800円の寄付が182回行われています。寄付は研究者を通じて大学に送られ、研究費として活用されます。
【公式サイト】https://www.idonate-all.jp/
会社概要
- 名称:一般社団法人(非営利型)全国学術情報分析支援機構(iSess:アイセス)
- 所在地:東京都港区赤坂4丁目2番地
- 代表者:池田虎三
- 事業内容:日本の科学技術を担う研究者支援を通じて、研究コミュニティに新たな”つながり”を生むためのシステムの開発および提供。
- iDonate公式サイト:https://www.idonate-all.jp/



















