岡山県の高梁川流域の4市が公共施設の電力共同調達を開始 自治体の広域連携で電力コストの大幅削減を目指す
高梁川流域での脱炭素推進を目的として設置した「高梁川流域カーボンニュートラル研究会」(※)では、令和6年度以降、流域自治体の公共施設で使用する電力の共同調達を検討してきましたが、次のとおり参加自治体が決定いたしました。自治体が公共施設の電力共同調達を行うのは全国的にも大変めずらしい事例です。
(※)新見市・高梁市・総社市・早島町・倉敷市・矢掛町・井原市・浅口市・里庄町・笠岡市の7市3町における環境部門職員で構成される。
令和4年度に設置した研究会では、地域の脱炭素推進に取り組むため、これまでに各自治体の温室効果ガス排出量の算定や再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査、住民向けの普及啓発活動などに取り組んできました。
一方、平成28年4月から電力小売業の参入が全面自由化されるとともに、環境配慮契約法に基づく基本方針では、自治体の電力調達はCO2排出係数の低い小売電気事業者との契約に努めるものとされています。
こうした背景を踏まえ、この度、各自治体の公共施設で使用する電力について、共同で一般競争入札(電力入札)により電力会社を選定し、入札制度の競争性によるコスト削減と電力使用に伴うCO2排出削減を実現すべく検討を進めてきました。
その結果、令和8年度契約分の電力入札に参加する自治体が次のとおり決定いたしましたが、自治体連携による地域脱炭素の推進に向けて引き続き取り組んでまいります。
【電力共同調達の参加自治体】(令和8年度契約分)
<倉敷市>
対象施設数 :126
年間予定使用電力量(kWh):20,600,000
<笠岡市>
対象施設数 :38
年間予定使用電力量(kWh):6,300,000
<浅口市>
対象施設数 :31
年間予定使用電力量(kWh):6,500,000
<高梁市>
対象施設数 :1
年間予定使用電力量(kWh):50,000
<計>
対象施設数 :196
年間予定使用電力量(kWh):33,450,000
【今後の予定】
令和7年12月上旬 入札公告開始
令和8年1月中旬 入札執行・落札者決定
4月~ 電力供給開始
【URL】
https://www.city.kurashiki.okayama.jp/kurashi/kankyo/1011736/1003541/1022007.html

倉敷市(倉敷美観地区)

笠岡市(笠岡諸島)

浅口市(国立天文台 ハワイ観測所岡山分室)

高梁市(雲海に浮かぶ備中松山城)


















