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    NTTドコモビジネス株式会社

    AI時代に最適な次世代ICTプラットフォームを支えるネットワークサービス 「docomo business APN Plus powered by IOWN(R)」を提供開始

    サービス
    2025年9月18日 11:00

     NTTドコモビジネス株式会社(旧 NTTコミュニケーションズ株式会社、以下 NTTドコモビジネス)は、2025年10月1日よりIOWN(R)構想※1にもとづくAPN※2技術を取り入れたネットワークサービスを、新たなブランド「docomo business APN Plus powered by IOWN(R)」(以下「docomo business APN Plus」)として提供開始します。「docomo business APN Plus」は、オンデマンドで帯域変更が可能な回線メニューの追加や、更なる広帯域メニューの拡充などの機能強化により、AI時代に最適なAI-Centric ICTプラットフォーム構想※3を支える中核サービスとして展開していきます。なおこれに伴い、既存のAPNサービス「APN専用線プラン powered by IOWN(R)」(以下「APN専用線」)は、「docomo business APN Plus」に統合します。


    1.背景

     近年、企業でのAI導入が進む中、AIアプリケーションを支えるインフラ基盤の重要性が高まっています。生成AIは対話型からAIエージェント※4型へ進化しており、AIエージェントの自律的な行動によって企業のネットワーク利用状況は日々変動することが予想されます。そのため、従来の「最大トラフィックを想定したネットワーク」から、「トラフィックに応じて回線容量をオンデマンドで調整できる柔軟なネットワーク」へのお客さまニーズが高まると想定しています。また、AI基盤としてのデータセンターも、電力枯渇や企業の重要なデータの自社管理の観点から、プライベートAIデータセンター(コンテナ型データセンター※5)化が進展し、事業の拡大に応じて拡張可能なコンテナ型データセンターの需要も拡大しています。

     このようなAI活用の拡大に伴う利用形態の変化や多様性に応じ、「docomo business APN Plus」は大容量、低遅延かつ揺らぎのない通信品質の特長に加え、柔軟かつ迅速に帯域や経路変更ができるネットワークを実現します。


    2.「docomo business APN Plus」の概要

    (1)名称の由来

     「docomo business APN Plus」は、これまで多くのお客さまにご利用いただいている「APN専用線」に”Plus”を加え、今後のサービスの拡張性を表現した名称です。ソフトウェアでネットワークの帯域や経路変更などを柔軟に制御(Software-Defined化※6)し、将来的にはCognitive Foundation (R)※7を活用した他システムのリソース効率化など複合的な価値を広げて提供していきます。


    (2)提供ラインアップ

     「docomo business APN Plus」は以下のメニューを提供します。今後のラインアップとして、帯域保証型通信としては世界最高水準※8である最大1.2Tbpsの帯域を提供します。またお客さまにとって利便性の高いイーサネット(400GBASE-FR4/LR4)などのインターフェースを拡充します。

     加えて、AI時代ならではのお客さまのご利用形態に柔軟に対応するため、必要な時に帯域を変更できる「帯域・料金可変型(NaaS※9プラン)」(以下、「NaaSプラン」)を提供開始します。本プランでは、お客さまに予め基本となる利用帯域を設定いただき、必要な時に「ビジネスポータル※10」やAPIからお客さまご自身で帯域の増減が可能です。増速分のご利用料金は日単位で、基本となる利用帯域に応じた定額料に加算されます。さらに、基本となる利用帯域は月ごとに変更できるため、ご利用状況に応じてより経済的かつ効率的にご活用いただけます。



    *提供エリアは国内全域です。OTU2/2e、OTU4、400GBASE-LR4-10/FR4については沖縄県を除きます。

    *800Gbpsと1.2Tbpsの提供インターフェースについてはNTTドコモビジネスグループ営業担当までお問い合わせください。

    *「NaaSプラン」は現在提供中のフレキシブルイーサを「docomo business APN Plus」のラインアップとしてご提供するものです。

     

    3.主なユースケース

     「NaaSプラン」は、お客さまのご利用形態に応じて多様な活用が可能ですが、以下に代表的なユースケースをご紹介します。詳細は別紙をご確認ください。


    (1)AI学習時やAIエージェントの自律的な活用などによって変動するトラフィックに合わせて回線帯域を制御しコスト最適化を実現

     お客さまは利用中の回線帯域を「ビジネスポータル」からオンデマンドに変更できるため、必要なときに必要な分だけ回線帯域を制御し、柔軟かつコスト最適な運用を実現します。

                                                                         

    (2)コンテナ型データセンターの増設時やGPUクラスタ―拡張時において回線帯域をオンデマンドに変更

     企業でのAI導入が進む中、工期の短縮や設置場所の自由度などでより機動的なAI利用が可能なコンテナ型データセンターが注目されていますが、コンテナを増設する度に回線を敷設する必要があり、提供までのリードタイムなどが課題でした。また、大規模なデータセンターに設置されるGPUクラスタ―にてGPUを拡張する際も、回線を迅速に敷設する必要があり、柔軟性に課題がありました。「NaaSプラン」では、お客さまが「ビジネスポータル」から回線帯域を追加することで迅速に回線利用が可能となり、スピーディなシステム拡張が可能となります。

     

    4.料金・お申し込み方法

     NTTドコモビジネスグループ営業担当までお問い合わせください。

     

    5.今後の展開

     NTTドコモビジネスは「docomo business APN Plus」の更なるラインアップの追加や機能拡充などを通じて、柔軟にソフトウェアで制御可能なネットワークやよりリーズナブルな提供価格を実現し、「分散」「柔軟」「安全」「リーズナブル」といった今後のAI時代に企業が求めるニーズに対応していきます。これにより、AI時代に最適なAI-Centric ICTプラットフォーム構想を具体化させると共に、自律分散型社会を支え、産業の発展や地方創生の実現をめざします。

                     

     「NTTコミュニケーションズ株式会社」は2025年7月1日に社名を「NTTドコモビジネス株式会社」に変更しました。私たちは、企業と地域が持続的に成長できる自律分散型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現をめざします。       

    https://www.ntt.com/about-us/nttdocomobusiness.html

     



    ※1:IOWN(R)構想とは、最先端の光技術などを使って豊かな社会を創るためのネットワーク基盤構想のことです。

    ※2:APN(オールフォトニクス・ネットワーク)とは、ネットワークから端末、チップの中にまで新たな光技術を導入することにより、これまで実現が困難であった超低消費電力化、超高速処理を達成するものです。

    ※3:AI-Centric ICTプラットフォーム構想とは、企業がAIを活用して、生産性の抜本的改善、競争力強化やビジネスモデル変革を進めるAI時代に最適な次世代ICTプラットフォームです。

    ニュース 2025年6月10日:NTT Com、ゲットワークス、NTTPCが戦略的業務提携を締結

    https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2025/0610_2.html

    ※4:AIエージェントとは、ユーザーの質問から目的を理解し、自律的に目的達成に向けタスクを分解し、実行するAIシステムのことです。

    ※5:コンテナ型データセンターとは、サーバーやネットワーク機器、冷却システム、電源・消火設備、セキュリティシステムなど、データセンターに必要な設備をコンテナ内に収容し、運用されるデータセンターです。

    ※6:Software-Defined化とは、ネットワークを仮想化し高度な柔軟性を実現する技術です。

    ※7:Cognitive Foundationとは、IOWN(R)構想を構成する主要な技術分野の1つとして、クラウドやネットワークサービスに加え、ユーザーのICTリソースを含めた配備や構成の最適化(構築・設定および管理・運用の一元的な実現など)をめざすものです。

    ※8:2025年9月現在、NTTドコモビジネス調べ。

    ※9:Network as a Service(NaaS)とは、ネットワークや付随するセキュリティ機能などをクラウドサービスのように提供するもので、ユーザーはサブスクリプション型で利用できます。

    ※10:ビジネスポータルとは、NTTドコモビジネスでご契約中の複数サービスをお客さまご自身で一元管理・運用できる無料のポータルサービスです。

     


    *「docomo business APN Plus」および「AI-Centric  ICTプラットフォーム」、「AI-Centric ICT PF」は、NTTドコモビジネスが商標登録を出願中です。

    *「IOWN(R)」および「Cognitive Foundation(R)」は、NTT株式会社の商標または登録商標です。


    関連リンク

    ・ニュース 2024年2月29日:「APN専用線プラン powered by IOWN」の提供を開始|NTTドコモビジネス 企業情報

    https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2024/0229.html

    ・IOWN|NTT  R&D Website

    https://www.rd.ntt/iown/

    ・CF | 機能と特性  | IOWN

    https://group.ntt/jp/group/iown/function/cf.html




    <別紙>

    ■docomo business APN Plus NaaSプランの主なユースケース

    ・AI学習時やAIエージェントの自律的な活用によって変動するトラフィックに合わせて帯域を制御しコスト最適化を実現

     従来の専用線サービスは、契約帯域に応じて固定料金が設定されていましたが、「帯域・料金可変型(NaaSプラン)」(以下、「NaaSプラン」)では利用中の回線帯域をオンデマンドに変更が可能であり、日単位で利用した帯域の料金が適用されます。このような帯域制御により、生成AIの学習など「学習済みデータ」の大量なデータ転送やAIエージェントの活動量増に伴うトラフィック増加などにおいて、必要な分だけ帯域を追加し、不要な際には帯域を減らすことで、柔軟かつコスト最適な運用が可能となります。

                                                                           


     

    ・コンテナ型データセンター増設時においても回線帯域をオンデマンドに変更

        従来の専用線サービスは、事業拡大などにより回線帯域を増設する場合には物理的に工事を実施し、新たな回線を敷設する必要があるため、利用開始まで数カ月の期間を要していました。「NaaSプラン」では、お客さまご自身で「ビジネスポータル」から回線の帯域を追加することで、物理工事を必要とせずに数分程度で帯域変更ができます。これにより、お客さまの利便性が向上し、短納期化、必要に応じた経済的な回線の運用を実現します。  

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