農学部生が育てた近大ICTイチゴを使用 産学連携で開発した「近大ICTイチゴサンド」を数量限定で発売

    サービス
    2023年1月23日 14:00
    FacebookTwitterLine
    近大ICTイチゴサンド
    近大ICTイチゴサンド

    近畿大学農学部(奈良県奈良市)は、大和アグロファーム株式会社(奈良県吉野郡)と株式会社木村商店(大阪府大阪市)の協力のもと、農学部生が「なら近大農法(ICT農法)」で栽培した「近大ICTイチゴ」使用のフルーツサンドを開発しました。令和5年(2023年)1月30日(月)に、ショッピングモール「リノアス八尾」の街ナカ産直マルシェにて、数量限定で発売します。
    なお、本件は近畿大学が令和2年(2020年)から全学を挙げて取り組んでいる「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施しています。

    【本件のポイント】
    ●ICTを活用して栽培した「近大ICTイチゴ」使用のフルーツサンドを数量限定で発売
    ●農学部生は「近大ICTイチゴ」をキャンパス内のICT設置温室で栽培し、パッケージのロゴマークもデザイン
    ●学生は栽培から販売までの⼀連の過程を修得し、農業の6次産業化を「実学」で学ぶ

    【本件の内容】
    今回販売する「近大ICTイチゴサンド」は、近畿大学農学部、大和アグロファーム株式会社、株式会社木村商店が、コロナ禍でも安全かつ安心な商品を消費者に提供することをめざして共同開発しました。「なら近大農法」を用いて栽培・収穫した「近大ICTイチゴ」(品種:とちおとめ、さちのか)を、イチゴサンドに加工して商品化し、数量限定で発売します。
    近大ICTイチゴサンドは、近大ICTイチゴを1個半使用し、生クリームとともにふんわり食感のパンで挟んでおり、イチゴの甘い香りが広がります。また、販売用の包装フィルムには、近畿大学農学部農業生産科学科植物感染制御工学研究室(担当教員:教授 野々村 照雄)の学生と大和アグロファーム株式会社が、共同でデザインしたロゴマークを使用しています。
    近畿大学農学部は、少子高齢化に伴う農業従事者の減少や、休耕地・耕作放棄地の増加などの社会問題を解決するため、奈良県と連携して「農の入口」モデル事業を展開し、「なら近大農法(ICT農法)」を利用した栽培管理方法の確立をめざしています。
    現在、農業参入に関心のある農学部生17人が中心となって、株式会社アグリスタ(埼玉県川口市)の液肥を活用したイチゴの栽培試験を⾏うとともに、イチゴ栽培のプロである、いちごの縁F(奈良県生駒市)の指導のもと、イチゴの定植から収穫までの栽培のノウハウを学んでいます。

    近大ICTイチゴのロゴマーク
    近大ICTイチゴのロゴマーク
    イチゴ栽培のノウハウを修得する学生たち
    イチゴ栽培のノウハウを修得する学生たち

    【販売概要】
    商品名 :近大ICTイチゴサンド
    販売日 :令和5年(2023年)1月30日(月)
         ※ 販売は1日限定を予定していますが、追加販売も検討しています。
    販売店舗:リノアス八尾 B1F 街ナカ産直マルシェ内
         大和アグロファーム株式会社 農産物直売所
         (大阪府八尾市光町2丁目60)
    販売価格:300円(税込)
    販売個数:30個限定
         ※ 販売個数が変更となる場合があります。
    お問合せ:大和アグロファーム株式会社 TEL(0747)54-5018
    受付時間:9:00~17:00(土日祝を除く)

    【なら近大農法(ICT農法)】
    一般的に、農業は個人の経験や勘に頼ることが多く、所得確保の不安定さが問題とされていますが、農作物の栽培に必要な温度調整など管理機能にICTを導入することによって農作業の自動化を実現し、農業初心者でも容易に栽培管理が可能となります。なら近大農法(ICT農法)では、土壌センサーと日照センサーを連動させた装置によって、作物に水分と液肥を自動的に供給します。これらの情報は蓄積され、スマートフォンなどで遠隔地でもデータを確認することができます。また、ハウス側窓の自動巻上げ機が温度センサーと連動しており、ハウス内の温度をほぼ一定に保つために自動的に開閉が行われます。このような完全自動化肥培管理システムの導入により、農作業の時間を大幅に削減するとともに、水や液肥の低減が可能となり、収穫量の増加と品質の安定化へと繋がることが期待されます。平成29年度(2017年度)から、近畿大学農学部農業生産科学科(アグリ技術革新研究所兼務)教授 野々村 照雄が中心となり、奈良キャンパス内にある最新のICT設置温室で、農学部生とともに「なら近大農法(ICT農法)」を用いて「近大ICTメロン」を栽培しており、令和3年(2021年)9月からは、「近大ICTイチゴ」の栽培にも取り組んでいます。

    【協力企業】
    大和アグロファーム株式会社
    所在地 :奈良県吉野郡大淀町大字桧垣本2047番地の6
    代表者 :代表取締役 竹島 和宏
    事業内容:農業生産物に関わる仕入、販売、物流及び保管業務 他
    設立  :平成26年(2014年)4月14日
    資本金 :500万円

    株式会社木村商店
    所在地 :大阪市北区中崎西3-1-13
    代表者 :代表取締役 森 光太郎
    事業内容:フルーツ販売、スイーツ販売
    設立  :昭和22年(1947年)12月
    URL  :https://kimura-fruit.jp/

    株式会社アグリスタ
    所在地 :埼玉県川口市南鳩ヶ谷六丁目15番5号
    代表者 :代表取締役 馬渡 ゆかり
    事業内容:農業用肥料の製造・販売・企画、農業用機器の販売、
         土づくり・栽培・施肥のコンサルティング 他
    設立  :令和元年(2019年)12月2日
    資本金 :500万円
    URL  :https://agrista.co.jp/

    いちごの縁F(いちごのえん えっふぇ)
    所在地 :奈良県生駒市高山町6072-1
    代表者 :代表 藤原 大輔
    事業内容:農産物の生産・販売
    設立  :平成30年(2018年)4月2日
    資本金 :100万円
    URL  :https://www.strawberryfarmf.com

    【"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト】
    近畿大学が令和2年(2020年)5月から実施しているもので、世界で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症について、医学から芸術までの研究分野を網羅する総合大学と附属学校等の力を結集し、全教職員から関連研究や支援活動の企画提案を募って行っている全学横断プロジェクトです。これまでに126件の企画提案が採択され、約2億3千万円の研究費をかけて実施しています。近大ICTイチゴは、「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として、農業分野の一連の過程にICTやIoTを導入することで、コロナ禍でも安全かつ安心な農作物を消費者に提供することをめざして生産されています。

    【関連リンク】
    農学部 農業生産科学科 教授 野々村 照雄(ノノムラ テルオ)
    https://www.kindai.ac.jp/meikan/162-nonomura-teruo.html

    農学部
    https://www.kindai.ac.jp/agriculture/

    すべての画像

    近大ICTイチゴサンド
    近大ICTイチゴのロゴマーク
    イチゴ栽培のノウハウを修得する学生たち
    農学部生が育てた近大ICTイチゴを使用 産学連携で開発した「近大ICTイチゴサンド」を数量限定で発売 | 学校法人近畿大学