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株式会社CGTech 新バージョン「ベリカット6」日本語版をリリース、シミュレーション工程を更に効率化

報道関係者各位                      2006年11月24日
プレスリリース                      株式会社CGTech

マルチプルセットアップ
マルチプルセットアップ

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    株式会社CGTech新バージョン「ベリカット6」日本語版をリリース
          シミュレーション工程を更に効率化
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株式会社CGTech(所在地:東京都豊島区、代表取締役社長:草階 勇人、以下
CGTech)は、2006年11月24日、NC工作機械シミュレーションと最適化のソフト
ウェア、ベリカットの最新バージョン「ベリカット6」日本語版の出荷を開始し
ました。
ベリカット6には製造業の生産性を向上させるために、製造エンジニアがNC加工
プロセス全体を分析して最適化するための多くの新機能が搭載されています。

プロダクト・マーケティング・マネージャーのビル・ハセネガーによると、
「グローバルな競争圧力にさらされているユーザーの為に、CGTechはより複雑な
プロセス、より複雑な工作機械のシミュレーションへと挑戦を続けています。
ベリカット6では、一つのセッションで複数のセットアップをシミュレーション
する機能により、複雑なプロセスを一括で処理できるようになりました。」

ベリカット6では、更に干渉チェック機能も強化されています。切削/旋削加工
のシミュレーション時のスピンドル状態をモニターして、スピンドルと工具の
使用状態に関するありがちなプログラムエラーを発見します。さらに、生産
プロセスでは決して珍しくはない「複雑な形状の工具」でシミュレーションする
機能も大幅に強化され、NCプログラマーや製造エンジニアは使用する工具の形状
が複雑であっても、正確な干渉チェックを行るようになりました。

これらの機能強化により、生産プロセスにおける複雑な切削/旋削の多機能
マシニングセンターをシミュレーションできる緊密な統合環境を作ることができ
ました。ベリカット6では、これら複雑なプロセスのシミュレーション結果を
活用し、切削シミュレーション後のワークを用いて、検査の指示、NC検査
プログラム、自動化された工程書類の作成を行なうことができます。
ベリカットには切削シミュレーション後のワークの正確で活用可能なインプロ
セスモデル(切削モデル)があるので、検査および工程書類ではプロセスのどの
段階のワークの状態であっても、インプロセスモデルを使用して正確なデータを
反映させることができます。

ベリカットのシミュレーションをできる限り正確にするため、CGTechでは多くの
主要工作機械メーカー、コントローラーの会社、CAD/CAMソフトの会社と提携し
てきました。CGTechの技術パートナープログラムは、製造業のユーザーが事業の
成功と生産性を最大限に発揮できるようお互いに手助けする、という目標のもと
で、協調関係を確立するものです。


<< ユーザーがベリカット6に期待できる新機能と改善点は >>
1. ひとつの設定ファイルで複数の工作機械を管理
新機能「プロジェクトツリー」により、すべてのNC加工段階をまとめて連続で
シミュレーションすることが可能になりました。シミュレーションの際には
セットアップ間(工作機械間)で自動的にワークが移動するようになります。
個々のセットアップには、NC工作機械、治具、工具、NCプログラム、および
シミュレーション設定があります。切削材料はセットアップ間を移動してゆき、
自動的に配置されます。ユーザーがNC機械設定を一度選択すると、材料、治具、
設計部品の情報は機械に結びついて、加工全体のシミュレーションの準備がで
きます。

2. 同期する複数のチャンネルをもつ機械をシミュレーション
ベリカット6には今回、複数のNCコントローラーを備えた工作機械や最高で32
までの機械の「チャンネル」に対して、同期を取る機能が備わりました。
ベリカットのバーチャルマシンを構成する複数のサブシステムのすべてが緊密に
同期を取ります。

3. 最適化ライブラリを統合した新しい工具マネージャー
NCプログラム最適化モジュールである「オプティパス」の操作は、新しくなった
工具マネージャーによっていっそう簡単になりました。最適化ライブラリを工具
マネージャー内に格納することで、操作を簡単にするだけでなく、複数の工具か
らオプティパスのライブラリを一元的に参照できるようになりました。新機能の
「工具作成ウィザード」で新しい工具の作成も分かりやすくなりました。
操作パネルの質問に答えるだけで、簡単に新しい切削工具を作成することができ
ます。

4. モデルエクスポートの機能強化
モデルエクスポートは、NCプログラムをシミュレーションする際に生成される
「インプロセス(切削モデル)」から、CADモデルを出力します。このモデルに
は、穴、フィレット、コーナーR、ポケットの床と壁などの加工された形状要素
を含み、まさにNC工作機械で削ったそのままの正確なものです。ベリカット6の
モデルエクスポートは、可能な限り形状要素を出力し、特定の形状要素が出力
できない場合や、形状要素が細かすぎる場合(ボールエンドミルで生成される
「スカラップ」のような場合)には、「合成した形状要素」を出力して対応
します。

5. プローブ・プログラムと検査手順の作成
ベリカットはNC製造プロセス以外では決して手に入らない
「インプロセスモデル」を有し、これを利用することで、プローブの動きを生成
するための理想的な環境を提供することが出来ます。
削った状態のワーク通りのCAD形状をわざわざ新たに作るのではなく、ベリカット
でシミュレーションしたインプロセスモデル形状でプローブ・プログラムを作る
ことは、実機でのインプロセス検査を現実的で正確なものにします。
ベリカット6では機上計測用のプローブ・プログラム作成の他にも、機械の
オペレーターや品質管理スタッフが活用できるHTMLまたはPDF形式での検査資料
を、カスタマイズして作成することができます。

6. 工具、スピンドル、カッター、ホルダーの機能強化
ベリカット6では、NCプログラムが実機で使用する前に、工具とスピンドルの
正しくない切削条件を検知します。

たとえば、旋盤でエラーが報告されるのは、カッターが材料に進入して、
・インサートが材料の中心に正しく向いていない場合
・穴あけ作業で、ドリルが旋回中心軸上にない場合
・選択された工具の向きとは違った方向にワークが回転している場合

同じように、フライス工具でエラーが報告されるのは、
・工具スピンドルが回転していない場合
・工具スピンドルが間違った方向に回転している場合

プローブの場合に衝突やエラーが報告されるのは、
・プローブモードでない場合に、プローブ先端が何かに触れた場合
・プローブモードであるか否かにかかわらず、プローブの柄やホルダーが何かに
 触れた場合
・スピンドルが回転しているか、プローブに許された最大速度以上で回転して
 いる場合

ベリカット6のホルダー干渉では材料を除去しなくなりました。すべての干渉で、
後の解析に使うために体積を計算し、NCプログラムやプロセスの問題の修正に
利用します。

7. インスペクションおよび測定に関する機能強化
ユーザーは、厚さ、体積、深さ、ギャップ、距離、角度、穴径、コーナーR、
スカロップ高さなどを、Xキャリパーによって測定できます。任意の形状を
ハイライトする機能(たとえば同一レベルの平面をハイライトするなど)が改良
されました。すべての工具干渉に関して、他の加工オペレーションによって工具
の干渉が画面表示から消えた後でも、表示、測定できるようになっています。

8. カラー
切削カラーは128色(V5.4までは最大12色)まで選ぶことができます。
送り速度、工具、NCプログラムごとに切削モデルを色分けすることもできます。
また、どんなカラー方式もシミュレーションを再実行することなく割り当てが
できます。

9. 最小工具突出長
ベリカット6.0では、すべてのフライス工具に対して、自動的に最小工具突出長
を計算します。この機能は、シャンクとホルダーのように、工具アセンブリの
ホルダー2段目までに適用されます。シミュレーションの最後では、ユーザーに
工具アセンブリの変更が通知され、修正された工具ライブラリを保存するかを
確認してきます。

10.「削り過ぎ検査切削」の強化
「削り過ぎ検査切削」が更に速く、簡単かつ精確になりました。
シミュレーションと同時に削り過ぎをチェックするので、必要メモリも少なくて
済みます。

11. 64ビットXPのサポート
ベリカットは、Windows XP64上で64ビットのアプリケーションとして走ります。
これにより、仮想メモリアクセスはWindows XPの2GBアプリケーション制限から
ハードウェアでの可能最大限まで増加します。

12. CAD/CAM インターフェイス
複数セットアップ機能をサポートするよう、すべてのインターフェイスが改良
されました。CAD/CAMソフトで定義された座標系は、工程ごとのモデルに自動的
に位置付けられます。

13. モデル インターフェイス
CATIA-V4,V5のネイティブデータ、ACIS(SAT)やSTEP形式のデータのインポートが
CAD/CAMシステム無しに行えるオプションが新たに追加されました。



【 株式会社CGTechについて 】
カリフォルニア州アーバインに本社のある株式会社CGTechは製造業における
NCシミュレーション、ベリフィケーション、最適化、解析の技術を専門とする
ソフトウェアメーカーです。
1988年以来、ベリカットはNC加工のシミュレーションと検証に関する世界的な
業界標準となってきました。イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、中国、
日本の支社と世界中の販売店を通して、ベリカットはあらゆる規模の企業、大学、諸官庁にご利用いただいています。

詳しくは、以下の問い合わせ先までご連絡下さい。


【 問い合わせ先 】
株式会社CGTech
東京都豊島区南池袋3-9-8 H2ビル5F
担 当: 草階 勇人
T E L : 03-5911-4688
Email : marketing@cgtech.co.jp
U R L : http://www.cgtech.com/jp/

※ 画像の説明
複数のセットアップを表示・設定できるベリカット6の新機能
「プロジェクトツリー」工程ごとに工作機械とコントローラーの構成を選択し、
治具とワークを取り付け、工具とNCプログラムを指定します。この1回の操作
だけで、すべての加工工程を連続シミュレーションする準備が整います。

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