栄養サプリメントの日本市場(2026年-2035年)、市場規模・分析レポートを発表
株式会社マーケットリサーチセンター(本社:東京都港区、世界の市場調査資料販売)では、「栄養サプリメントの日本市場(2026年-2035年)、英文タイトル:Japan Nutritional Supplements Market 2026-2035」調査資料を発表しました。本資料には、栄養サプリメントの日本市場規模、動向、セグメント別予測、関連企業の情報などが盛り込まれています。
■主な掲載内容
日本の栄養補助食品(nutritional supplements)市場は、2025年時点で130.4億米ドル規模に達しており、2026年から2035年にかけて年平均成長率(CAGR)7.1%で拡大し、2035年には258.9億米ドルに達すると予測されている。市場成長を支える主な要因は、予防医療への関心の高まり、自然由来・機能性製品への需要、パーソナライズ栄養の普及、植物由来・クリーンラベル製品の開発、さらにECと小売流通の拡大である。
市場構造では、剤形別でPowdersが歴史的に約40%のシェアを占めて最大だったとされる。プロテインや完全栄養系製品など、摂取量を調整しやすく、飲料や食品に混ぜやすいことが粉末形態の強みである。今後もスポーツ栄養や高齢者向け栄養補助との親和性が高い。
年齢別ではAdultsが予測期間中に約50%を占める主要カテゴリーになると見込まれている。成人層では、スポーツ、体重管理、腸内環境、免疫、肌、代謝、骨・関節など利用目的が幅広く、市場の中心的な消費層となる。
用途別では、資料冒頭ではWeight Managementが歴史的に約20%のシェアを占めたとされる一方、将来についてはSports Nutritionが市場を主導するとされている。したがって、過去は体重管理の存在感が大きかったものの、今後は運動・フィットネス需要を背景にスポーツ栄養の比重が高まるという構図である。
タイプ別では、Botanicals、Vitamins、Minerals、Amino Acids、Enzymes、Probioticsなどに分類される。ビタミンではA、B、C、Dなど、ミネラルではカルシウムや鉄、アミノ酸ではL-ArginineやGlutamineなどが主要なサブカテゴリーとして挙げられている。
日本市場では、単なる栄養不足補給から、特定目的に合わせた機能性栄養へ需要が移っている。たとえば、腸内環境ならProbiotics、筋力・運動ならタンパク質やアミノ酸、骨ならカルシウム、免疫ならビタミン類というように、消費者が目的ごとに製品を選ぶ傾向が強まっている。
成長ドライバーとしては、臨床栄養・医療栄養に近い製品の高度化も挙げられている。2023年5月にはOtsuka Pharmaceutical FactoryがENORAS Liquid for Enteral Useのコーヒー味・紅茶味を発表し、同年7月に発売したとされる。同製品はビタミン、微量元素、その他の栄養成分を含む濃厚流動食で、経口摂取と経管栄養の双方に対応する。
この事例は、味や摂取しやすさを改善することが、栄養製品の継続利用に重要であることを示している。一方で、ENORASは一般消費者向けサプリメントというより臨床栄養製品に近いため、通常のOTC栄養補助食品市場との境界はやや広く設定されていると見るべきである。
子ども向けでは、Direct-to-Consumer(DTC)モデルの拡大がトレンドとして挙げられている。2024年12月にはUSANA Health Sciencesが、子ども向けウェルネスサプリメント企業Hiya Healthを買収したとされる。Hiyaはサブスクリプション型のDTCモデルを強みとしており、定期購入による継続利用を促す仕組みが特徴である。
ただし、この買収は米国企業同士の取引であり、日本市場への直接的な影響が資料内で具体的に示されているわけではない。そのため、日本の子ども向け栄養補助市場におけるDTCトレンドを示す周辺事例として扱うのが適切である。
高齢者向けでは、Foodtechを活用した新しい完全栄養食品が注目されている。2024年10月にはCanon Marketing JapanがLacuSへ出資し、低栄養リスクの高齢者向けにアイスクリーム型の完全栄養食品を開発する取り組みを支援したとされる。
これは、高齢者向け栄養補助が「粉末を水に溶かして飲む」といった従来型だけでなく、食べやすさや楽しさまで考慮した食品形態へ広がっていることを示している。嚥下、食欲、味覚変化など高齢者特有の課題を考えると、形態そのものの工夫が市場成長に直結しやすい。
用途別では、Gut Health、Immune Health、Sports Nutrition、Skin Health、Metabolic Health、Weight Management、Bone and Joint Healthなどに分類される。中でもSports Nutritionが予測期間中に最大になるとされ、運動習慣やフィットネス意識の高まりが需要を支える。
スポーツ栄養では、プロテイン、アミノ酸、回復支援成分などが中心となる。競技者だけでなく、一般のフィットネス層や健康維持目的の中高年にも利用者が広がることで、市場対象人口が拡大しやすい。
資料ではOECDデータとして、日本の肥満率が4.6%でOECD平均25.7%より低いことを挙げ、予防健康への意識の高さと結び付けている。ただし、肥満率が低いこと自体がスポーツ栄養市場の直接的な成長根拠とは限らず、この説明はやや間接的である。
また、「大気汚染による死亡が人口10万人当たり31.3人」というデータもスポーツ栄養の説明に含まれているが、これも栄養補助食品市場との直接的な関連は弱い。資料内の成長要因としては補助的な記述にとどめて見るべきである。
Skin Healthも重要な用途である。美容と栄養を組み合わせる「内側からの美容」需要が広がれば、コラーゲン、ビタミン、植物由来成分などを含む製品への需要が高まりやすい。これは化粧品市場との境界領域でもある。
Gut HealthではProbioticsが中心となり、消化・整腸だけでなく、全身的な健康管理との関連を意識した製品が増える可能性がある。日本では発酵食品文化との親和性も高く、機能性表示を伴う商品開発が競争力になりやすい。
Bone and Joint Healthでは、カルシウムやビタミンD、その他の関節関連成分が中心となる。高齢化が進む日本では、運動機能維持やフレイル対策との接点が大きく、長期的な需要が見込まれる。
剤形別では、Tablets、Capsules、Powders、Liquid、Gummies/Chewableに分類される。Powdersが歴史的に約40%で最大だが、Gummies/Chewableは錠剤が苦手な子どもや高齢者にも摂取しやすいため、今後の製品多様化で重要になる可能性がある。
流通では、Pharmacies and Drug Stores、Supermarkets/Hypermarkets、Health and Wellness Stores、Online Channelsなどに分類される。ドラッグストアは健康関連商品の集積度が高く、商品比較や相談をしながら購入できる点が強みである。
一方、Online Channelsは、ニッチな製品や定期購入との相性が良い。DTC、サブスクリプション、パーソナライズ診断などを組み合わせることで、従来の店頭販売とは異なる顧客関係を構築しやすい。
競争環境では、Glanbia、Nestlé Health Science、Amway、GNCが主要企業として紹介され、このほかHerbalife、PepsiCo、NOW Foods、The Vitamin Shopeeが挙げられている。
GlanbiaはBioferrin Lactoferrin、NeoShield、TruCal Milk Mineral Complexなど、免疫、母子栄養、骨健康向けの機能性原料を展開する企業として紹介されている。消費者向け完成品だけでなく、機能性原料供給の側面が強い。
Nestlé Health Scienceは、科学的根拠を重視した栄養製品を展開し、資料ではMuscle Repair+という運動後の筋回復を支援するサプリメントが紹介されている。ニコチンアミドとピリドキシンを組み合わせ、筋細胞の回復を支援するとされるが、日本での具体的な販売状況は資料からは確認できない。
AmwayはNutriliteブランドを通じ、植物由来素材と科学的研究を組み合わせた栄養補助食品を展開している。自社の有機農場由来原料を訴求し、自然志向と品質管理の両方を強みにしている。
GNCはスポーツ、健康、パフォーマンス向けサプリメントを展開し、科学的検証を重視するブランドとして紹介されている。日本市場における具体的シェアは示されていないため、企業別順位を判断することはできない。
なお、今回の「nutritional supplements」市場は、直前の「dietary supplements」市場より2025年市場規模が大きく、33.1億米ドルに対して130.4億米ドルとなっている。この差から、今回の市場定義には一般サプリメントだけでなく、スポーツ栄養、臨床栄養、完全栄養食品など、より広い栄養製品カテゴリーが含まれている可能性が高い。
総合すると、日本の栄養補助食品市場は2025年の130.4億米ドルから2035年には258.9億米ドルへほぼ倍増し、CAGR7.1%の堅調な成長が見込まれる。歴史的にはPowdersが約40%、Weight Managementが約20%を占め、今後はAdultsが約50%で最大年齢層、Sports Nutritionが主要用途になる見通しである。
2035年に向けた主要テーマは、「Sports Nutrition」「Powders」「Adult Nutrition」「Weight Management」「Gut Health」「Probiotics」「高齢者向け完全栄養」「DTC・サブスクリプション」「Plant-Based」「Clean Label」「Personalized Nutrition」に集約できる。日本市場は、一般的なビタミン・ミネラル補給から、スポーツ、高齢者、腸内環境、美容、代謝など目的別に高度化した総合栄養ソリューション市場へ発展していくと考えられる。
※目次構成
序文
1.1 調査目的
1.2 主要前提条件
1.3 レポート対象範囲 ― 主要セグメンテーションおよび分析範囲
1.4 調査方法エグゼクティブサマリー
栄養補助食品市場概要
3.1 アジア太平洋地域の栄養補助食品市場概要
3.1.1 アジア太平洋地域の栄養補助食品市場の過去市場規模(2019~2025年)
3.1.2 アジア太平洋地域の栄養補助食品市場予測(2026~2035年)
3.2 日本の栄養補助食品市場概要
3.2.1 日本の栄養補助食品市場の過去市場規模(2019~2025年)
3.2.2 日本の栄養補助食品市場予測(2026~2035年)
- 日本の栄養補助食品市場ランドスケープ
4.1 日本の栄養補助食品市場:開発企業ランドスケープ
4.1.1 設立年別分析
4.1.2 企業規模別分析
4.1.3 地域別分析
4.2 日本の栄養補助食品市場:製品ランドスケープ
4.2.1 タイプ別分析
4.2.2 剤形別分析
4.2.3 用途別分析
- 日本の栄養補助食品市場ダイナミクス
5.1 市場促進要因および制約要因
5.2 SWOT分析
5.2.1 強み
5.2.2 弱み
5.2.3 機会
5.2.4 脅威
5.3 PESTEL分析
5.3.1 政治的要因
5.3.2 経済的要因
5.3.3 社会的要因
5.3.4 技術的要因
5.3.5 法的要因
5.3.6 環境要因
5.4 ポーターの5フォース分析
5.4.1 サプライヤーの交渉力
5.4.2 買い手の交渉力
5.4.3 新規参入の脅威
5.4.4 代替品の脅威
5.4.5 競争の激しさ
5.5 主要需要指標
5.6 主要価格指標
5.7 業界イベント、主要施策およびトレンド
5.8 バリューチェーン分析
- 日本の栄養補助食品市場セグメンテーション(2019~2035年)
6.1 タイプ別・日本の栄養補助食品市場(2019~2035年)
6.1.1 植物由来成分
6.1.2 ビタミン
6.1.2.1 ビタミンA
6.1.2.2 ビタミンB
6.1.2.3 ビタミンC
6.1.2.4 ビタミンD
6.1.2.5 その他
6.1.3 ミネラル
6.1.3.1 カルシウム
6.1.3.2 鉄
6.1.3.3 その他
6.1.4 アミノ酸
6.1.4.1 L-アルギニン
6.1.4.2 グルタミン
6.1.4.3 その他
6.1.5 酵素
6.1.6 プロバイオティクス
6.1.7 その他
6.2 剤形別・日本の栄養補助食品市場(2019~2035年)
6.2.1 錠剤
6.2.2 カプセル
6.2.3 粉末
6.2.4 液体
6.2.5 グミ/チュアブルタイプ
6.3 年齢層別・日本の栄養補助食品市場(2019~2035年)
6.3.1 小児
6.3.2 成人
6.3.3 高齢者
6.4 用途別・日本の栄養補助食品市場(2019~2035年)
6.4.1 腸内環境・消化器の健康
6.4.2 免疫機能サポート
6.4.3 スポーツ栄養
6.4.4 皮膚の健康
6.4.5 代謝の健康
6.4.6 体重管理
6.4.7 骨・関節の健康
6.4.8 その他
6.5 流通チャネル別・日本の栄養補助食品市場(2019~2035年)
6.5.1 薬局・ドラッグストア
6.5.2 スーパーマーケット/ハイパーマーケット
6.5.3 ヘルス&ウェルネス専門店
6.5.4 オンラインチャネル
6.5.5 その他
規制枠組み
資金調達・投資分析
8.1 資金調達件数別分析
8.2 資金調達タイプ別分析
8.3 資金調達額別分析
8.4 主要企業別分析
8.5 主要投資家別分析
8.6 地域別分析戦略的取り組み
9.1 パートナーシップ件数別分析
9.2 施策タイプ別分析
9.3 主要企業別分析
9.4 地域別分析サプライヤーランドスケープ
10.1 ベンダーポジショニング分析
10.1.1 主要ベンダー
10.1.2 将来有望なリーダー企業
10.1.3 ニッチ市場のリーダー企業
10.1.4 ディスラプター/市場変革企業
10.2 国別市場シェア分析
10.3 Glanbia PLC
10.3.1 財務分析
10.3.2 製品ポートフォリオ
10.3.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
10.3.4 企業ニュースおよび事業展開
10.3.5 認証
10.4 Nestlé Health Science
10.4.1 財務分析
10.4.2 製品ポートフォリオ
10.4.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
10.4.4 企業ニュースおよび事業展開
10.4.5 認証
10.5 Herbalife International of America, Inc
10.5.1 財務分析
10.5.2 製品ポートフォリオ
10.5.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
10.5.4 企業ニュースおよび事業展開
10.5.5 認証
10.6 Amway Corp.
10.6.1 財務分析
10.6.2 製品ポートフォリオ
10.6.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
10.6.4 企業ニュースおよび事業展開
10.6.5 認証
10.7 PepsiCo
10.7.1 財務分析
10.7.2 製品ポートフォリオ
10.7.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
10.7.4 企業ニュースおよび事業展開
10.7.5 認証
10.8 GNC Holdings, LLC
10.8.1 財務分析
10.8.2 製品ポートフォリオ
10.8.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
10.8.4 企業ニュースおよび事業展開
10.8.5 認証
10.9 NOW Foods
10.9.1 財務分析
10.9.2 製品ポートフォリオ
10.9.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
10.9.4 企業ニュースおよび事業展開
10.9.5 認証
10.10 The Vitamin Shopee
10.10.1 財務分析
10.10.2 製品ポートフォリオ
10.10.3 顧客・市場カバレッジおよび実績
10.10.4 企業ニュースおよび事業展開
10.10.5 認証
日本の栄養補助食品市場 ― 流通モデル(追加分析)
11.1 概要
11.2 潜在的な販売・流通事業者
11.3 流通パートナー評価の主要項目キーオピニオンリーダー(KOL)インサイト(追加分析)
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