ICTを活用した生コンクリート品質管理装置 「スマートアジテーター(R)」 運搬中のコンクリートの空気量測定デバイスの実証実験結果を発表
~ドラム内コンクリートの品質(スランプ・空気量)の見える化を実現~
GNN Machinery Japan 株式会社(ジーエヌエヌ マシナリー ジャパン)(本社所在地:神奈川県横浜市戸塚区上矢部町2066番地、代表取締役社長:廣藤 義和)は、日本国内初となる、ICT技術を活用した生コンクリート品質管理装置、スマートアジテーター(R)の新機能として開発された、運搬中のコンクリートの空気量をリアルタイムに計測、記録可能なデバイスの実証実験の成果を2025年度日本建築学会大会(九州)および令和7年度土木学会全国大会 第80回年次学術講演会(熊本)において発表いたします。
本デバイスは、アメリカ合衆国に本社を置く生コンプラント制御システム会社であるCommand Alkon社が2024年5月16日付で発表した「自社開発の新型空気量測定センサー」です。運行中のアジテーター車に積載された生コンクリートの空気量を自動で計測、記録でき、発売済みであるスマートアジテーター(R)のオプション機能として運用が可能となり、従来不可能であったコンクリートの空気量の見える化を実現したものです。
当社では2024年7月より一般販売に向けてその有用性や測定精度を検証すべく、国内ゼネコン11社様との共同実験研究会や、全国5社の生コン事業者様にご協力いただき、全国規模での実証実験を進めて参りましたが、得られた知見や結果の第一弾として、
来る2025年9月10日(水)の2025年度日本建築学会大会(九州)および2025年9月12日(金)の令和7年度土木学会全国大会 第80回年次学術講演会(熊本)にて概要を発表できる運びとなりました。
コンクリートの基本品質であるスランプ、空気量およびコンクリート温度のリアルタイムでの見える化は、建設業界における高度な品質管理やトレーサビリティ、人口減少による労働力不足の解決策として、生コン製造事業者だけでなく、施工者、管理者等、エンドユーザー双方にメリットを感じていただける「生コンクリート品質管理装置」システムであると確信しております。
【発表会場詳細】
<会議名/2025年度日本建築学会大会(九州)>
大会開催日時 : 2025年9月9日~9月12日
開催場所 : 九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡744)
該当論文発表予定場所および時間: 2025年9月10日(水)
センターゾーン センター2号館2212室
14:29~15:09
日本建築学会大会公式HP : https://taikai2025.aij.or.jp/
<会議名/令和7年度土木学会全国大会 第80回年次学術講演会(熊本)>
大会開催日時 : 2025年9月8日~9月12日
開催場所 : 熊本大学黒髪キャンパス
(熊本市中央区黒髪2丁目39-1)
該当論文発表予定場所および時間: 2025年9月12日(金)
熊本城ホール 3階 B1 14:00~14:10
土木学会全国大会公式HP : https://committees.jsce.or.jp/zenkoku/
【参考資料】
1.既存のスマートアジテーター(R)システム概要
アジテーター車ドラム内の生コンクリートの状態(スランプ、コンクリート温度、積載量等)をリアルタイムに計測、記録し、インターネット回線が使用可能な環境下において、何時でも何処からでも確認することが可能なシステムです。土木工事および建築工事において、普通コンクリートをはじめ、高流動コンクリート、再生骨材コンクリート、環境配慮型コンクリート等の各種コンクリートの運搬から荷卸し時の品質確認での多数の採用事例があります。
スマートアジテーター(R)概要
*国土交通省新技術情報提供システム登録済
(NETIS登録番号:CB-240013-A)URL:NETIS新技術情報提供システム
https://www.netis.mlit.go.jp/netis/pubsearch/details?regNo=CB-240013%20
*建設材料性能証明取得済(GBRC 材料証明第22-04号)
URL:一般財団法人日本建築総合試験所>性能証明技術一覧【2019年5月1日~】
https://www.gbrc.or.jp/building_confirm/kentikuzairyo_shomei/list/
URL:評価シート https://www.gbrc.or.jp/assets/documents/center/zairyoshomei/gbrcza_22-04.pdf
データは、10~30秒間隔で取得、ディスプレイ等に表示され、4G回線を使用してクラウドにアップロードされます。
時系列にグラフ化されたデータはインターネットを介して、施工現場や工場など、ネット環境があればどこからでも閲覧可能で、必要に応じてエクセルファイル形式でダウンロードも行えます。
2.システム構成
(1)「センサー」:
センサー(圧力、温度測定、ジャイロ等)
(2)「コントロールユニット」:
データ演算、Bluetooth送信モジュール内蔵
(3)「ソーラーパネル」:
電源供給バッテリーを内蔵した電源ユニット
(4)「ディスプレイ」:
データの受信・表示をする外部表示装置
(5)「I/O box」:
ディスプレイとケーブルで接続され、ゲートウェイ(タブレット)
にデータ送信
(6)「タブレット」:
運転席でのデータ確認用端末として、また取得データをサーバに送
信するゲートウェイとして機能
システム構成
3.アウトプットデータ
(1)車両外部のディスプレイでの生コン情報(スランプ、温度、積載量、ドラム回転速度、方向等)の表示ができます。
(2)ドライバー向けタブレットによる生コン情報の表示ができます。
(3)地図に表示される車両位置情報等と共に、生コン情報の表示ができます。
(4)当日運行開始から確認時点までの生コン情報をグラフ表示、エクセルデータとして入手できます。
(5)現場入退場時間等、車両位置情報の情報表示ができます。
アウトプットデータ
4.発表内容
共同実験研究会での検証実験成果
(1) 実際の車両を用いた測定影響および精度検証
(2) ミニミキサーを用いた測定影響および精度検証
5.製造社情報
製造元 Command Alkon :1800 International Park Drive Suite 400 Birmingham, AL 35243 US
6.連絡先
GNN Machinery Japan 株式会社
所在地: 〒245-0053 横浜市戸塚区上矢部町2066番地
URL : http://gnnmj.com/
担当者: 代表取締役社長 廣藤 義和(ひろふじ よしかず)
商品開発本部長 毛利 彰仁(もうり あきひと)
TEL : 045-719-1881
Email : info@gnnmj.com
【共同実験研究会参画社・実験協力工場】
共同実験研究会参画社(五十音順)
◎販売会社 GNN Machinery Japan
◎施工会社 青木あすなろ建設・淺沼組・安藤ハザマ・鹿島建設・鴻池組・
清水建設・錢高組・東亜建設工業・東洋建設・戸田建設・
りんかい日産建設
実験協力工場(五十音順)
◎米金商店・炭平興産・泰慶・東伸コーポレーション・日和崎生コン