火災の主因「リチウムイオン電池」をAIで検知、 ごみ処理ラインで自動除去! 新型選別ロボットを8月より受注開始

~全焼事故の8割以上を占める“火種”に2つの解決策: 自動回収とマーキング選別の両方式を用意~

サービス
2025年7月24日 11:00
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プラスチックリサイクル分野で設備設計・導入を手がけるタイチマシナリー株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表:天野 仙志)は、リチウムイオン電池を高精度に判定し除去する新型選別システムを開発しました。

ごみ処理施設でのリチウムイオン電池による火災リスクの低減を最優先としつつ、処理現場の特性や導入方針に応じて、自動回収による省人化モデルと、判別精度に特化したマーキング選別モデルの2つの方式をご用意しています。2025年8月より受注を開始します。



■開発背景

全国の廃棄物処理施設において、リチウムイオン電池の混入による火災が深刻化しています。独立行政法人製品評価技術基盤機構の推計によると、2018~2021年度の4年間におけるリチウム電池火災による復旧・休止コストは累計約111億円。環境省の調査によると火災被害のうち80~90%がリチウム電池に起因するとされています。

*出典

独立行政法人製品評価技術基盤機構 https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2023fy/prs230629.html

環境研究総合推進費(環境省所管) https://www-cycle.nies.go.jp/jp/report/pdf/2024_LIB_explode_guidelines.pdf?utm_source=chatgpt.com


一度の火災で焼失し、約1年以上ごみの受け入れができなくなるケースも報告されており、「事業継続を脅かす経営課題」として緊急対応が求められています。


廃棄物処理施設

廃棄物処理施設


■選べる2つの選別システム


高磁力とAIによる自動選別

高磁力とAIによる自動選別

X線とAIによるマーキング選別

X線とAIによるマーキング選別



方式   :A. 自動回収方式

処理フロー:高磁力選別 → AI画像識別 → ロボットアームで回収

特長   :・人手をかけず連続処理が可能

      ・作業員2〜3名の省人化効果


方式   :B. マーキング選別方式

処理フロー:X線撮像 → AIでリチウム電池を検出・マーキング → 作業者が対応

特長   :・柔軟な現場対応が可能で導入しやすい



■装置の特徴(共通)

・取りこぼし対策として、金属検知機で本ラインへの流出を防止

・後付け設計対応により、既存設備にも無理なく導入可能

・補助金対応パッケージで初期費用の低減が可能



■導入メリット

・リチウム電池起因の火災を未然に防止

・全焼によるごみの受け入れ停止など運営リスクの低減

・処理工程の安定化と人手不足への対応(方式A)



■業界初*「補助金×設備パッケージ」で導入障壁を大幅に低減

本設備は、補助金を活用した導入を前提にした提案設計が可能です。これにより、導入企業の初期投資負担を大幅に軽減し、導入までのスピードも向上します。


当社はこれまでも、補助金申請支援・設計・導入・アフターサービスまでをワンストップで提供しており、今後も「人手不足×環境対応×設備更新」などのニーズに応える新たな価値を創出してまいります。


*当社調べ

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