福岡労働衛生研究所、「AITEL Web問診」の導入で 受診者の利便性向上と業務全体の効率化を実現
株式会社両備システムズ(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:松田 敏之、以下 当社)は、公益財団法人 福岡労働衛生研究所(本社:福岡県福岡市、代表理事会長:前川 道隆)の問診票のデジタル化について、導入事例を公開しました。
福岡労働衛生研究所は、福岡県を中心とした九州一円、および山口県を対象エリアに健康診断サービスを提供し、地域の健康増進に貢献し続けてきました。一般健康診断は年間約33万人以上(令和5年度実績)、ほか特殊健診、がん検診など多様な健康診断を、施設健診および巡回健診で実施しています。
福岡労働衛生研究所は、受診者が健診受診時に記入し、持参する紙の問診票をデジタル化するために、当社が提供する「けんしんAll in One AITEL Web問診システム」(以下、Web問診)を導入し、2024年5月に本稼働しました。年間約30万件の健診で行う問診をWeb問診に切り替えることで、受診者の利便性向上、および業務の効率化を実現しました。
「AITEL Web問診」利用イメージ
●導入の背景
福岡労働衛生研究所は、今までは紙の問診票を用いていましたが、様々な負担が生じていました。記入にかかる受診者の負担だけでなく、受診時の問診票忘れや紛失のリスクがあるほか、回答漏れや誤記入があった場合に訂正する必要がありました。また、データ化するためにOCRで問診票を読み込む際、誤読有無を確認し、誤りがあれば再確認や修正が生じていました。
問診票をデジタル化することで、これらの負担や作業を削減でき、健診から結果報告に至るまでの時間が短縮され、受診者へのサービス向上につなげられると考えられていました。
このほか、紙の問診票は項目や選択肢の内容変更が煩雑であることや、印刷コスト、保管スペースの確保、紛失によるセキュリティリスクなどの課題が浮上しており、その解消も求められていました。
●選定ポイント
当社のWeb問診は、福岡労働衛生研究所が掲げた、問診票をデジタル化するための機能要件を満たしていることに加え、画面の見やすさやデザイン性など、多面的に評価されました。
また、福岡労働衛生研究所では、当社が開発・提供するクラウド型巡回健診データ収集システム「スマートジェイワン」を活用しており、同システムとの高い親和性が期待できる点も評価されました。
●導入の効果
1.受診者の利便性向上
・問診票の記入にかかる負担や時間が大幅に削減
スマートフォンを利用して、いつでもどこでも問診に回答できるため、忙しい受診者は当日の移動中、あるいは健診センターで回答することも可能になっています。
Web問診の導入により、「紙よりも分かりやすい」「回答しやすい」といった声をいただいています。
2.業務の効率化
・回答チェック機能により、回答漏れや間違いを防止
回答内容に不備や不明点があった場合は、その場で受診者に確認でき、即座に入力、修正が可能となりました。
・特殊健診にも対応、利便性を高めながら健診精度を向上
独自の問診項目が必要となる特殊健診にも対応し、現在では「基本問診票」「胃部X線検査問診票」「乳房検査問診票」「子宮頸部検査問診票」「特殊健診問診票」がWeb問診で回答できます。
Web問診を導入することで、複数の問診を行う場合も、必要最低限の設問数で済むようになり、回答の負担を軽減できました。
・健診現場の業務が効率化、結果報告までの時間を短縮
健診終了後の問診票の回収を待たずリアルタイムでチェックできるため、担当者の確認作業が約2時間程度かかっていたところ、導入後、約30分程度で済むようになり、健診結果の報告にかかる時間が短縮できました。
●福岡労働衛生研究所について
1961年に福岡県労働安全衛生協会福岡支部(現 福岡中央労働基準協会)の付属機関として創立。個人・法人を対象とした定期健康診断をはじめとして、施設健診や巡回健診を行っています。
・福岡労働衛生研究所様の導入事例は下記にて公開しております。
https://service.ryobi.co.jp/case-study/rek/
●「けんしんAll in One AITEL Web問診システム」について
問診情報のデジタル化により、処理作業を削減し、結果報告までの時間の短縮に寄与します。
紙で記入いただいていた問診を、健診受診者様がスマートフォンやパソコンから事前にWeb問診システムで回答することで、紙の問診票の準備や管理が不要になります。問診情報はスムーズにデータ化され、ペーパーレス化を実現します。
https://service.ryobi.co.jp/healthcare_solution/sh-aitel-web/
【株式会社両備システムズについて】
社名 :株式会社両備システムズ
本社所在地:岡山県岡山市北区下石井二丁目10-12 杜の街グレースオフィススクエア4階
代表者 :代表取締役社長 松田 敏之
設立 :1969年12月
資本金 :3億円
事業内容 :公共、医療、社会保障分野および民間企業向け情報サービスの提供
(システム構築、アウトソーシング事業)、ソフトウェア開発、
データセンター事業、ネットワーク構築サービス、セキュリティ事業、
ハードウェア販売および保守サービス、AI・IoTなど先端技術研究開発
コーポレートサイト: https://www.ryobi.co.jp/