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無料のメーリングリスト管理ソフトウェア『Sympa』  日本語マニュアルを2025年6月9日より無償公開開始!

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2025年5月22日 11:00
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オープンソースソフトウェア※1(以下、OSS)に特化したIT企業である株式会社デージーネット(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:恒川 裕康、以下 デージーネット)は、OSSのメーリングリスト管理ソフトウェアである『Sympa(シンパ)』の日本語マニュアルを、2025年6月9日よりホームページにて無償公開します。


このマニュアルは、主にメーリングリストの管理者およびユーザ向けの『Sympa』の利用方法について書かれており、イメージ画像を加え、利用者にわかりやすいマニュアルとなっています。


『Sympa』利用イメージ

『Sympa』利用イメージ


メーリングリストとは、登録されたメールアドレスにメールを一斉配布するための仕組みです。メールマガジンの配信のように組織外へのメール配送で利用する場合もあれば、社内の部署やプロジェクトメンバー間での情報交換として利用することもできます。


メーリングリストの機能は一般的なメールソフトでも提供されています。しかし、業務で多数のメーリングリストを管理する場合や、リストの参加者の権限を細かく設定したい場合などは、メーリングリスト専用のシステムを利用することで効率的に管理することができます。



■『Sympa』とは

『Sympa』とは、1990年代に開発が開始された、メーリングリストを管理するためのソフトウェアです。OSSとして公開されているため、ライセンス料がかからず、アカウント数やメッセージの容量によって料金が変わることもなく導入が可能です。『Sympa』には、メーリングリストを作成するための基本的な機能に加え、マルチドメイン対応や、投稿の保管庫、各種カスタマイズ機能など、他のソフトウェアと比較しても十分な機能が揃っています。



■日本語マニュアル無償公開の背景

従来、OSSのメーリングリスト管理ソフトウェアとしては、『Mailman 2(メールマン・ツー)』や、その後継の『Mailman 3(メールマン・スリー)』が広く利用されていました。しかし現在は、下記のような課題から、日本のLinuxユーザは『Mailman』の利用が難しくなっています。


・『Mailman 2』はRed Hat Enterprise Linux 8※2でのサポートが2024年6月で終了しており、現在はサポートを受けることができない

・『Mailman 3』では日本語対応に一部問題があり、メールの内容によってメールが失われる場合があるため、利用することができない

・最新バージョンのRed Hat Enterprise Linux 9では、『Mailman 3』を含むすべてのバージョンの『Mailman』を提供していない


『Sympa』は、上記のような『Mailman』の課題を解決し、代替ソフトウェアとして利用することができます。メーリングリストを作成するための基本的な機能に加え、マルチドメイン対応や、投稿の保管庫、各種カスタマイズ機能など、他のソフトウェアと比較しても十分な機能が揃っています。


しかし、『Sympa』の公式サイトには日本語による情報が少ないため、『Sympa』の豊富な機能を理解し、使いこなすには、日本人ユーザにとって難しいものとなっています。

そこでデージーネットは、社会貢献の一環として、OSSをより効果的にビジネスに活用してもらえるよう、『Sympa』の日本語マニュアルを作成しました。


2025年6月9日より、『Sympa』の管理者マニュアルおよびユーザ向けマニュアルを公開します。管理者マニュアルおよびユーザ向けマニュアルは、以下のURLから確認することができます。


・公開URL: https://www.designet.co.jp/ossinfo/sympa/



■『Sympa』の利用メリット

1. Web画面からメーリングリストの管理が可能

『Sympa』は、メーリングリストの管理や設定をWebインタフェース上で行うことができます。『Mailman 2』は、Webインタフェースではなくコマンド入力による設定が多いですが、それに比べて『Sympa』は直感的に操作がしやすいのが大きな特徴です。また『Sympa』はメールコマンドによる操作も行うことができます。


2. DKIM署名/ARC署名を付与できる

『Sympa』を通して配信するメールに対して、DKIM※3署名/ARC※4署名を付与することができます。2024年2月よりGoogle社および米国Yahoo社で適用された「メール送信者ガイドライン」では、メーリングリストシステムでGmail/Yahoo!メールのドメイン宛てにメールを配信する場合、ARCに対応する必要があると定義しています。その他にもいくつかの要件がありますが、これらに対応していないメールについては迷惑メールとして扱う、もしくは受信拒否となり、正しくメールを届けることができない可能性があります。通常、ARCの設定は手動で行う必要があり非常に手間がかかりますが、『Sympa』を利用することでこの手間を軽減することができます。



■今後の展望

デージーネットは、今後も日本企業のDX化に役立つOSSを調査し、情報を公開していきます。さらに、日本でのOSSの活用を促進し、利用を広げていくために、OSSの日本語化や日本語マニュアルを公開していきます。



■デージーネットのサービス

『Sympa』はオープンソースソフトウェアのため、無料で入手できます。さらに、今回デージーネットが公開する『Sympa』の利用マニュアルも無料で公開されているため、『Sympa』を使ってメーリングリスト管理ソフトウェアを構築することで、完全に無料で利用することが可能です。しかし、自社でインストールしたり、構築を行うことが不安な企業もあります。


1. システムの構築

デージーネットでは、OSSの構築やOSSのインストールが不安な企業向けに、構築サービスも提供しています。デージーネットで利用しているOSSは多岐にわたり、お客様に合ったOSSでシステム構築を行うことが可能です。


2. 導入後支援サービス

デージーネットでシステムを構築した場合、OpenSmartAssistanceという導入後サポートを提供しています。継続してシステム管理のサポートを行うサービスで、以下のようなサポートがあります。


・Q&A

・セキュリティ情報提供

・点検とチューニング

・障害調査、障害回避

・障害時オンサイト対応

・障害時システム再構築

・運用サービス

・ソフトウェアのアップデート



■参考URL

・メーリングリスト管理ソフトウェア ~Sympa~

https://www.designet.co.jp/ossinfo/sympa/



■用語注釈

(※1)オープンソースソフトウェア(略称:OSS)とは、無償で利用でき、ソースコードが公開されているソフトウェアのことです。

(※2)Red Hat Enterprise Linux とは、Red Hat社によって開発、販売されているLinuxディストリビューションのことです。

(※3)DKIM(DomainKeys Identified Mail)とは、電子メールの送信ドメイン認証を行うための技術のひとつです。SPFの認証方法とは異なり、電子署名を用いて検証を行います。なりすましメールやメールの改ざんなどの対策に有効です。

(※4)ARC(Authenticated Received Chain)とは、メールが転送された際に、最終的な受信者がそのメールの信頼性を判断できるようにする仕組みです。



■会社概要

会社名: 株式会社デージーネット

代表者: 代表取締役 恒川 裕康

本社 : 〒465-0025 愛知県名古屋市名東区上社四丁目39-1

資本金: 4,000万円

URL  : https://www.designet.co.jp/

TEL  : 052-709-7121

FAX  : 052-709-7122



<一般の方からのお問い合わせ先>

https://www.designet.co.jp/contact/

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