東京小平に“放牧豚×間借りキッチン”拠点誕生へ―　十勝の生産者と都市の食卓を直結する「遊牧亭」クラウドファンディング実施中

告知・募集

2025年5月15日 09:45

合同会社遊牧舎(所在地：北海道中川郡幕別町忠類明和140番地、代表：秦寛)は、北海道十勝の放牧豚ブランド「遊ぶた(ASOBUTA)」を直売するとともに、料理人のチャレンジを後押しする飲食・物販複合拠点「遊牧亭」を2025年7月、東京都小平市に開設します。開設資金を募るクラウドファンディングを2025年5月31日まで実施中です。環境負荷を抑えた放牧養豚やフードロス対策が注目される中、生産者の顔が見える“都市型マルシェ”を常設することで、十勝と東京の距離を縮める新しい流通モデルに挑戦します。

クラウドファンディングサイト： https://camp-fire.jp/projects/823922/view

『遊牧亭』プロジェクト

■設立の背景～コロナ禍で痛感した「距離」の壁～

全国有数の農業地帯・十勝では多様な食材が生産される一方、大規模流通への依存により小規模生産者が消費者と直接交わる場は限られています。農林水産省の調査※1でも、消費者の約7割が「生産者の情報を知りたい」と回答するなど、食のトレーサビリティと対話への期待は年々高まっています。

代表の秦は小平市出身。畜産研究者として40年以上現場を歩き、2014年に牧場を開設。広大な放牧地で副産物を活用し、通常の2倍の期間をかけて育てる「遊ぶた」を開発しました。しかし新型コロナウイルスの影響で外食需要が急減。間接取引では「想い」まで届けにくい課題を痛感し、「自ら立ち、語り、届ける拠点」を決意しました。故郷の実家を改装し、直売と飲食を組み合わせることで、都市部でも生産現場のストーリーを体験できる場をつくります。

※1　農林水産省「食料・農業・農村白書」(2023年)より、消費者の生産情報ニーズに関する調査結果を引用。

■「遊牧亭」の特長～三つのチャレンジが交わる場～

1. 放牧豚「遊ぶた」の直販・熟成カット

・放牧×副産物×長期肥育による赤身のうま味をその場で味わって購入。ソーセージ等加工品も取り扱い。

・冷蔵ショーケース横に牧場映像や飼料サンプルを展示し、五感で育て方を理解。

2. キッチン付き10席の間借りスペース

・1日単位で利用可能。開業前の料理人や地域住民が十勝食材でメニュー開発に挑戦。

・遊牧舎が仕入れを代行し、食品ロス削減と仕入れリスク低減を両立。

3. 十勝“循環型農業”情報発信拠点

・副産物飼料や放牧の環境効果をパネル展示。学校授業や企業研修の受け入れも計画。

・生産者リレーイベントを毎月開催し、都市生活者との対話を促進。

■今後の展望～地域と都市をつなぐ流通モデルへ～