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圧倒的な速さで他車の追随を阻止した下野璃央が 女性限定フォーミュラレース開幕戦で完勝を果たす

2025KYOJO CUP Rd.1レポート

KYOJO CUP Rd.1 KYOJO Final表彰式
KYOJO CUP Rd.1 KYOJO Final表彰式
KYOJO CUP Rd.1 KYOJO Finalチェッカー
KYOJO CUP Rd.1 KYOJO Finalチェッカー
2025年のKYOJO CUP開幕戦が5月10日(土)~11日(日)に富士スピードウェイで開催され、#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)が自身初優勝を含む2連勝を飾った。
今年で9年目となる KYOJO CUPはハイブリッドの新型フォーミュラマシンを採用し、スプリント、ファイナルの2レース制へフォーマットの大幅刷新を行うなど、大幅にパワーアップ。これまでのKYOJO CUPで熱戦を繰り広げたドライバー達はもちろん、中国やアメリカ、タイなど海外から参戦を決めたドライバーも加わり、総勢20名のドライバーが日本初の女性限定フォーミュラカーレースに挑んだ。
2025 KYOJO CUP 参戦選手
2025 KYOJO CUP 参戦選手
10日(土)、9時55分から行われた公式予選は、昨夜から降り続く雨の影響でウェットコンディションとなり、全車レインタイヤを装着して走行を開始する。このセッションのトップは1分54秒270のコースレコードを記録した下野で、今季初のポールポジションを獲得。終盤に好走を見せて一時トップに立った#37 バートンハナ(BigBoss W TOM'S KYOJO KC-MG01)はわずか0.02秒下野に及ばず2番手となり、#7 翁長 実希(Kids com KDDP KC-MG01)がトップと0.532秒差で3番手につけた。

KYOJO Sprint

14時30分から10周で争われたKYOJO Sprintは、雨が止んだ曇天のもと幕を開けた。
ドライとウェットが混在する路面状況となったことから、オープニングラップから3周はセーフティーカーの先導でレースが進行し、4周目に入るところで見事なリスタートを切った下野が後続を引き離していった。2番手のバートンは、3番手につけていた翁長にブレーキング勝負を持ち込まれ、ここで翁長が2番手に浮上。
続けて#4 平川真子(docomo business ROOKIE KC-MG01)がバートンをパスして3番手となる。その後、バートンは#38 佐藤こころ(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)にも先行を許し5番手まで後退することとなった。
セッション終盤は、#8 佐々木 藍咲(LHG KDDP KC-MG01)と9番手争いを繰り広げていた#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)がスピンを喫して19番手まで後退。さらに#55 織戸 茉彩(TGM Grand Prix KC-MG01)と#12 細川由衣花(富士山静岡レーシング KC-MG01)が接触するなどアクシデントが多発する。しかし先頭集団は順調に周回を重ね、トップ3の顔ぶれは変わることなくチェッカー。下野は2番手に9.6秒の大差をつけて今季初優勝を飾った。

Sprint 優勝:#86 下野璃央(Dr.Dry with ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)

「グリッドでは緊張していましたが、リスタートが上手くいって序盤から後方を離せたので、心に余裕を持って走ることができました。本番は明日なので優勝という感覚はないですが、明日もトップからのスタートなので安心感はあります。明日も後ろを引き離せるように頑張ります」
KYOJO CUP Rd.1 KYOJO Sprint表彰式
KYOJO CUP Rd.1 KYOJO Sprint表彰式
KYOJO CUP Rd.1 KYOJO Sprintスタート
KYOJO CUP Rd.1 KYOJO Sprintスタート
#86 下野璃央(Dr.Dry with ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)
#86 下野璃央(Dr.Dry with ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)

KYOJO Final

昨日の悪天候から一変し青空が広がるなかで行われたKYOJO Finalは、12時45分からのフォーメーションラップを経て、ローリングスタートが切られた。KYOJO Finalのグリッドは、KYOJO Sprintの結果がそのまま適用されるため、下野が再びポールポジションからスタートし、レースをリードしていく。後方では平川と佐藤による3番手争いが繰り広げられ、佐藤が積極的に平川にしかけていった。一時は佐藤を抑えた平川だったが佐藤の猛攻は止まらず、6周目のコカ・コーラコーナーでイン側につけた佐藤が3番手に浮上。4番手に後退した平川に対し、#46 永井歩夢(NBAありそ鮨しKYOJOフォーミュラ KC-MG01)も襲い掛かる。流れに乗った永井が一時トップに浮上するも、10周目のTGRコーナーでコースアウトを喫する痛恨のミスで、4番手争いは平川が制するかたちになった。
トップでは下野がハイペースで独走を続けてチェッカーを受け、KYOJO Sprintと合わせてパーフェクトウィンを達成。2位は翁長、3位には佐藤が入った。
次戦は7月19日(土)・20日(日)に、全日本スーパーフォーミュラ選手権との併催大会として行われる予定だ。

Final 優勝:#86 下野璃央(Dr.Dry with ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)

「参戦4年目のKYOJO CUPでやっと初優勝ができ、フォーミュラ初年度の開幕戦という記念すべきレースで結果を残せたことが素直に嬉しいです。まずはスタートをきっちり決めることを意識し、スタートで前に出られなかったらフルプッシュするつもりで走っていました。次戦までは期間があくので、できるだけ練習やシミュレーターなどの準備をして次戦に挑みたいです」
左から星野一樹総監督、#86 下野璃央、大阪八郎監督
左から星野一樹総監督、#86 下野璃央、大阪八郎監督
KYOJO CUP Rd.1 KYOJO Final
KYOJO CUP Rd.1 KYOJO Final
KYOJO CUP Rd.1 KYOJO Final
KYOJO CUP Rd.1 KYOJO Final

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