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イタリアの伝統菓子「パネットーネ」職人世界一を決める 「Coppa del Mondo del Panettone 2024」の 日本代表選考を開催 各部門優勝者が11月の世界大会へ出場

一般社団法人日本パネットーネ協会は、2年に1回イタリア・ミラノで開催される「Coppa del Mondo del Panettone 2024」(パネットーネ・ワールド・カップ)の日本代表選考を洋菓子会館(東京・世田谷区)で初開催いたしました。

当日は、Coppa del Mondo del Panettone会長、ジュゼッペ・ピファレッティ氏、イタリアの菓子業界を長年牽引する重鎮イジニオ・マッサーリ氏を迎え、「伝統的なパネットーネ」部門と「チョコレート」部門で審査が行われ、料理、菓子、パン業界を代表するプロフェッショナル、イタリア政府関係者らが審査を行いました。

「伝統的なパネットーネ」部門は安田 竜美氏(東京)、「チョコレート」部門は上原 力氏(鹿児島)が優勝し、2024年11月ミラノで行われる世界大会へ出場します。


優勝者(右)安田 竜美氏 (左)上原 力氏


「Coppa del Mondo del Panettone 2024」(パネットーネ・ワールド・カップ)は、卓越した発酵菓子パネットーネに特化し、2年に1回イタリアで開催されるコンペティションで、2024年大会は、世界15カ国(※)の国内大会から選ばれた優勝者が11月にミラノで行われる決勝戦で競い合い、世界一が決まります。


(※)15カ国(イタリア、スペイン、ポルトガル、スイス、フランス、ブラジル、アメリカ、カナダ、ペルー、オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチン、日本。ベルギー、サウジアラビアも参加予定)


日本代表選考では、プロの料理人、パン、菓子職人が大会規定に従った食材、レシピ、重量でパネットーネを提出し、10人の大会審査員により、パネットーネの外観、内層、官能審査を経て各部門の優勝者が選出されました。


また今大会のために来日したCoppa del Mondo del Panettone会長Giuseppe Piffaretti(ジュゼッペ・ピファレッティ)は、《コンテストに参加したパネットーネは、優れた仕上がり、良好な発酵、美しい内部構造を備えていました。しかしながら、私たちは、パネットーネの要となる自家培養酵母種(リエヴィト・マードレ)の改良に取り組む必要があると感じました。それは、一部の製品で酸味の問題が発生していたからです。近いうちに日本でも優れた品質のパネットーネが提供できるよう正しい自家培養酵母種についてレクチャーする機会を持ちたいと思いました。

そして、日本は、おもてなし精神豊かな国で、何事にも非常に技術が進んでいるにもかかわらず、時が経っても色あせない数千年の伝統と結びついている国であると感じました。

料理の観点から見ても、東京はフュージョン料理が盛んな都市です。私たちが訪れたいくつかのレストランのレベルは非常に高く、今回の日本訪問は、私たちの予想をはるかに超えていました。私たちは再び、ここへ戻ってイタリアの真のパネットーネ文化を日本に広めることができることを願っています。》と述べました。


審査風景_01


そして、光栄にもイタリア菓子業界の重鎮マエストロ・イジニオ・マッサーリをゲストとして迎え、パネットーネの興味深い歴史や製造工程、発酵における成功のための完璧な基本的要素について解説がありました。

《パネットーネ・ワールド・カップの日本大会は、豊かで独特な食の伝統を持つイタリアと日本の重要な文化の架け橋となるものです。イタリアやヨーロッパでは、パネットーネは伝統的にパティシエがつくるものですが、日本では主にパン職人がつくっています。とはいえ、興味深い文化の融合であり、国際的な美食の伝統に対する開かれた姿勢であることに変わりはありません。

このような権威ある大会への日本人の参加は、日本人がイタリア菓子の技術を習得し、完成させることへの情熱、献身的な努力を示すだけでなく、文化を共有する手段としての食の普遍性を強調するものです。

日本での代表選考は、一流の専門家からなる審査員団が示した関心と熱意は、参加者の卓越性と革新性を評価すると同時に、両国の統合の成功を裏付けています。そして、パネットーネの知名度を伝統的な枠を超えて高めるだけでなく、お菓子の世界を通して文化間の違いや本質の理解を促進します。今回選出された優勝者にとって、ミラノで行われる大会では、「Coppa del Mondo del Panettone 2024」のタイトル獲得を目指し、自らの才能とお菓子作りへの情熱を披露するまたとない機会となります。

そのため、この大会では単なるお菓子の大会にとどまらず、日本とイタリア双方を豊かにする真の文化交流となっています。私は、ファイナリストたちの健闘を祈ります。この大会は、ファイナリストの努力を称え、菓子分野における絶え間ない卓越性の探求を奨励するイタリア流の方法であり、団結と文化の共有の証なのです。》と、マエストロ・イジニオ・マッサーリ氏は語りました。


Maestro Iginio Massari_01

Maestro Iginio Massari_02


初開催に相応しいゲストに恵まれた当会主催のCoppa del Mondo del Panettone 2024の日本代表選考は、

日本のパネットーネ技術を向上させる第一歩となり、世界へ近づく始まりの挑戦となりました。



■大会審査員 ※敬称略・順不同

佐藤 広樹(株式会社ドンク)、山本 剛史(日本パン技術研究所)、鈴木 弥平(ピアットスズキ)、Luca FANTIN(ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン)、金子 美明(パリセヴェイユ)、才村 由美子(Piccola Pasticceria/伊)、Gabriele RIVA(LESS)、Emanuela ORIGHI(イタリア料理アカデミー東京支部代表)、Teresa BARP(イタリア大使館 貿易促進部)、Anna IELE(イタリア大使館 農業政策部)


審査員


■大会概要

《大会名》Coppa del Mondo del Panettone 2024

《決勝戦》2024年11月8-10日ミラノ(イタリア)

《参加国》15カ国(イタリア、スペイン、ポルトガル、スイス、フランス、ブラジル、アメリカ、カナダ、ペルー、オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチン、日本。※ベルギー、サウジアラビア参加予定)



■I Partner sostenitori del progetto sono: Agrimontana, Molino Dallagiovanna, Corman, Europa ovens, Carma Chocolate, Artecarta, Vanilla Gourmet, Circuito. Main Media Partner Pasticceria Internazionale. Partner: Sigep, Conpait, Cast Alimenti, SMPPC, Apei, Ial Lombardia, Chocolate Academy.



■Coppa del Mondo del Panettone(コッパ・デル・モンド・デル・パネットーネ)とは

卓越した発酵菓子パネットーネに特化し、2年に1回イタリアで開催されるコンペティションです。決勝戦出場者は、各国の国内選抜大会から選ばれ、国境を越えて世界の製菓シーンでの地位を確立することができるパネットーネの歴史と技術を祝うためGiuseppe Piffarettiにより設立されました。



■一般社団法人日本パネットーネ協会

日本国内で、イタリアの伝統菓子「パネットーネ」を作る職人の技術向上支援、文化継承を目的に、国際大会を主軸に活動する日本で唯一の専門機関です。

2023年イタリアの菓子業界を牽引するマエスロ・イジニオ・マッサーリ氏の提案のもと12月1日を日本における「パネットーネの日」(R)として正式に 記念日登録を行い、パネットーネ職人側から製造・販売促進を目的に発信する記念日として始動。また、ミラノの伝統的なパネットーネの製造法の商標登録を行うミラノ商工会議所の協力のもと、伝統的なパネットーネを作る職人を保護、支援するために認定制度も導入。


公式サイト: https://panettone.or.jp

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