医学図書館と出版社が共同で発行した著作権啓発ポスターとパンフ 好評につき急遽増刷を决定！
～『違法な「自炊」私はしない』～
特定非営利活動法人 日本医学図書館協会(所在地：東京都千代田区、会長：福井 次矢、略称：JMLA)と一般社団法人 日本医書出版協会(所在地：東京都文京区、代表理事：小立 鉦彦、略称：JMPA)は、このほど医学生、医療従事者向けに“違法な「自炊」(※)私はしない！”ポスターと、“○×でわかる！医学生・医療従事者のための著作権の基礎知識”パンフレットを共同で制作・発行しました。
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ポスター
(※)「自炊」
書籍・雑誌等の著作物を、スキャナなどの電子機器を用いて著作権者の許諾を得ずに複製する行為の通称。著作権法で認められている限られた場合を除き、無許諾複製は違法行為となるため、注意が必要。
ポスター
http://www.atpress.ne.jp/releases/37953/1_1.jpg
パンフレット表面
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パンフレット裏面
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■概要
2013年5月の配布開始(初刷各3,000部)以来、図書館や書店、さらには教育現場から「何が違法な「自炊」なのかをうまく説明できなかったので，ポスターは非常に助かる」、「パンフレットの○×クイズはいかにも実際にありそうな事例」、「大学の授業でも活用したい」などと好評をいただき，急遽増刷をすることになりました。
出版社と図書館の団体が共同で取り組む珍しい試み、という点でも注目を集めており、啓発活動のさらなる広がりが期待されているところです。
■背景
医学書は専門的な内容を取り扱ううえ、発行部数が少なく、高定価のものも多くあります。また、教科書として何冊も持ち歩くには重いということもあり、複数人で1冊を購入し、「自炊」で作成したデータを共有するという著作権侵害行為が特に医学生を中心に広まっています。最近、JMPAには書店等から「最近になって医学書の売上が激減した」、JMLAには教員等から「高い倫理感が求められる医学生のモラル低下は見過ごせない」といった情報が寄せられるようになってきました。
こうしたなか、利用者に正しい著作権知識を身につけてほしいという図書館と、違法な「自炊」に歯止めをかけたい出版社の願いが一致。約半年間にわたって会合を重ね、文言やデザインについて法律家のアドバイスを仰ぎながら議論し、刊行に至りました。
■目的
「自炊」は、著作権法30条で認められる「私的使用目的の複製」との境界を見極めるのが難しく、正しい著作権の知識を持たないまま安易に行うと、知らないうちに違法行為に手を染めてしまうことが懸念されます。このポスターとパンフレットは、「自炊」を一つの例として取り上げながら、医学生はもとより、広く医療従事者の方に、著作権の正しい理解を深めていただく目的で作成したものです。
■内容
ポスターでは『違法な「自炊」私はしない』のキャッチコピーとともに、どのような「自炊」に注意が必要なのかを、イエローカード、レッドカードのイメージを用いて、わかりやすく伝えています。
パンフレットでは、「自炊」に限らず、授業でのコピーの配布や、文献の電子化など、医学・医療の現場で想定される著作権問題を○×クイズの形式で解説しています。また、著作権で迷った時には、図書館、出版社に気軽に相談をしていただけるよう、呼びかけています。
(※)以下のURLからダウンロード可能です(いずれも可)。
JMPA： http://www.medbooks.or.jp
JMLA： http://plaza.umin.ac.jp/~jmla/copyright/index.html
■法人概要
＜特定非営利活動法人 日本医学図書館協会＞
国公私立医・歯・健康・生命科学領域の大学図書館と病院等図書館130館以上、及び、個人100名以上を会員とするNPO法人。保健・医療とその関連領域の図書館事業の振興ならびに情報の流通に関する調査・研究等を推進している。
所在地： 東京都千代田区神田神保町1-3 冨山房ビル6F
代表者： 会長 福井 次矢
URL ： http://plaza.umin.ac.jp/~jmla/index.html
＜一般社団法人 日本医書出版協会＞
医学・医療分野の出版活動を行う主要な専門出版社30社が加盟。「医学書総目録」の作成、医学書専門店・取扱店と出版社との業務連携、著作権保護活動などを通して、正確な医学情報の迅速な普及を進めている。
所在地： 東京都文京区本郷5-1-13 KSビル7F
代表者： 代表理事 小立 鉦彦
URL ： http://www.medbooks.or.jp/
