熱海市交通空白地域解消に向けて熱海ミニバス「まめっこ号」奮闘...

熱海市交通空白地域解消に向けて 熱海ミニバス「まめっこ号」奮闘中  ―自宅まで送り迎えする、人にやさしい小さなバスまめっこ号―

熱海次世代観光・地域交通プラットフォーム協議会(会長:森田 金清、以下 協議会)は、国土交通省共創モデル実証事業の採択を受け、ジョルダン株式会社(代表取締役社長:佐藤 俊和、以下 ジョルダン)を代表団体とし、熱海市(市長:齊藤 栄)の後援と市の経済5団体*の協力の下、10月25日より、熱海ミニバス「まめっこ号」による移動支援サービスを開始しています。これは熱海市の交通空白地域の解消、高齢者の移動支援を目的としたものです。


「まめっこ号」の移動支援サービスは、熱海芸妓置屋連合組合のキャラクター「まめっこ」をトレードマークとする車両で、熱海営業自動車組合の参加タクシー会社が運行します。交通空白地域内にある自宅から、駅やバス停、店舗、病院等の目的地まで利用者を運び、帰りは自宅まで送るといった、人へのやさしさと効率を考えたサービスです。なお利用者数は日々増加しており、12月8日時点で合計450名以上、12月4日の週だけでも利用者数が100名を超えました。


観光地である熱海市で生まれた「まめっこ号」の移動支援サービスは、乗換案内アプリを提供するジョルダンが、アプリを使えない高齢の方でも利用できるよう、電話受付から乗降時まで人が親身になって対応を行い、熱海芸妓のように人にやさしいサービスを提供します。


さらに、移動が困難な方のために、「まめっこ号」による食事・食材の運搬を行う「熱海タクデリサービス」も用意しています。


今後「まめっこ号」の移動支援サービスでは、利用者の移動コストと市の交通空白地域に対する交通手段維持費負担軽減として、利用者がいない時間帯の観光客利用、市や観光施設就業者の利用も進める計画です。


注)*熱海市経済5団体は、熱海商工会議所(会頭:内田 進)、熱海市観光協会(会長:中嶋 幹雄)、熱海温泉ホテル旅館協同組合(理事長:森田 金清)、熱海営業自動車組合(組合長:原 規公)、熱海芸妓置屋連合組合(組合長:小笠原 亜紀子)



■背景

熱海市は、平地が少なく坂が多い地形で、多くの道路は道幅が狭い上、48.6%(2023年4月現在、静岡県調べ)と県内一高齢化率が高く、多くの交通空白地域を抱えています。

これら交通空白地域では、平均より、さらに高齢化率が高いため免許返納者が増加している状況であり、免許返納者を含む高齢者には年金生活者が多く、多額の移動費を支払う余裕のない人たちが多いのが実情です。


このような中、運転手不足からバス路線廃止の情報も出てきており、さらなる交通空白地域増加が危惧されています。一方市は、観光客層の変化、高齢化の進展による税収の減少により、もともと財政が厳しい上、近年の災害の影響で補償金の問題等を抱え、財政状況が悪化している状況にあり、財政支出の抑制が求められています。このような状況下で、交通空白地域に提供する交通手段については、市にとってより財政負担の少ないものであり、当該地域の住民にとっては、より低コストなものであることが条件となっています。


このため協議会では、交通空白地域の住民にとって、誰もが使える、より低コスト、安心安全便利で、市や交通事業者の負担にならない新たな移動サービスの実現を目指すことにしました。



■目的

(1)熱海市交通空白地域の解消

(2)熱海市交通空白地域住民の交通費負担軽減

(3)熱海市の交通空白地域移動支援に掛かる負担軽減

(4)熱海市交通事業者の負担にならない移動支援実現

(5)住民の移動による観光事業者・商業事業者の収益創造

(6)タイムシェア、コストシェアによる運行コスト補填

(7)本事業で解決できない地域交通が抱える問題点課題の抽出とその解決策を実現する新たな提案



■事業実施主体

熱海次世代観光・地域交通プラットフォーム協議会(事業における代表団体 ジョルダン株式会社)



■事業実施期間

2023年10月25日(運行開始)~2024年2月29日まで

※補助事業自体は2023年8月16日~2024年2月29日までです。



■対象地域

泉、西熱海、網代、下多賀(グリーンヒル/和田木)



■対象事業内容

1. 熱海ミニバス「まめっこ号」による移動支援サービス

交通空白地域の住民を対象とするサービス。

交通空白地域内にある特定の場所を始点、熱海市街地を終点とし、その間の交通空白地域内にある自宅から、始点終点間のルート上にある定められた電車の駅・バスの停留所等の中継地点や、店舗、病院等の目的地まで利用者を運び、帰りは自宅まで送る、人へのやさしさと効率を考え、バスとタクシーの利点を組み合わせた、バスよりも高く、タクシーよりも安い価格を前提とする移動支援サービス。

対象者のほとんどが高齢者なので、電話にてコールセンターにて予約を受け付け、コールセンターで運行システムを操作して予約を行う。

乗車は無償実証期間、有償実証期間とも金額と有効期限が記載されたチケットを用いて行う。

効率化のためにMaaSアプリも用意するが、当該アプリは、利用者の情報リテラシーの向上に合わせて、徐々に利用率を上げていく。

事業は1月末までを無償実証期間とし、2月一杯を有償実証期間とする。


2. 熱海タクデリサービス

交通空白地域及びその他の地域の外出が難しい人を対象とするサービス。

飲食店や商店の依頼により食事や食料品をタクシーで配送する。

コールセンターで依頼を受け、タクシーを手配する。

事業は1月以降に実施する。


3. チケットサービス

乗降管理を行う。

紙のチケットと、電子チケットより構成される。

初期の無償実証では紙のチケットを用い、有償段階からは紙と電子を併用する。

有償時は、3種類のチャージ方法を用意、利用者のチャージ、自治体のチャージ、受益者のチャージ、より構成され、自治体からの補助や、受益者からの費用補填が可能となる仕組みとなっている。

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