一般社団法人ツーリズムかみきた

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奈良県上北山村が2023年10月1日(日)、『WASAMATA HUTTE』をリニューアルオープン！

2019年に惜しまれて閉鎖したヒュッテ＆キャンプ場が復活。

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2023年10月2日 11:00

一般社団法人ツーリズムかみきた

奈良県上北山村は、2023年10月1日(日)に大普賢岳(世界遺産・大峯奥駈道)への登山拠点＆キャンプ場「WASAMATA HUTTE」をリニューアルオープンし、「一般社団法人ツーリズムかみきた」が運営を開始しました。

ヒュッテ外観メイン

1982年のヒュッテ開業以来、地域の登山拠点として親しまれてきたが、施設の老朽化等により、2019年に惜しまれながら閉館。この度、奈良県上北山村の「一般社団法人ツーリズムかみきた」が管理者となり、ヒュッテの管理・宿泊棟を一新。カフェ・レストランや売店、シャワールームを備え、ドミトリー形式の山小屋としてリニューアルオープン。併設のキャンプ場も同時に営業を開始。

■平安時代から引き継がれてきたバトンを受けて

天ヶ瀬(あまがせ)集落の人々は、平安時代後期から明治時代の千年ものあいだ、周辺の山林管理を行うとともに「笙ノ窟」の管理などの修験道支援を行ってきました。1958年、奈良県で数少ないスキー場として開設された和佐又山スキー場の運営は、天ヶ瀬の人々の手によるものでした。人口減少により集落は廃村となりましたが、今も祭祀が続けられています。スキー場開設後、1982年に、中学の旧木造校舎が移築され「上北山村休養休憩施設」としてヒュッテが開業。大普賢での遭難事故の際には避難小屋としての役割を担ってきました。天ヶ瀬出身の夫婦が長年営んできたヒュッテは、一時期林間学校等に利用されるなど賑わい、大普賢岳への登山者や、キャンパーにも愛されてきましたが、施設の老朽化等により2019年に閉鎖。ヒュッテの建屋も解体されました。そして2023年、長年引き継がれてきたバトンを受けて、宿泊を兼ねた管理棟を新たに整備。キャンプ場と合わせてリニューアルオープンすることになりました。

■“ありのままの自然を感じる”をコンセプトに

平安時代から続いた日本古来の山岳信仰を肌で感じられ、自然への畏敬の念が根底に流れるこのエリアだからこそ、開発を最小限に留めました。利用者の皆様が、「“ありのまま” の自然を感じ、自然と向き合い、自分を見つめ、生きるチカラを蓄え、リフレッシュできる場」を意識しています。また、「WASAMATA HUTTE」周辺は、歴代の管理人が保護してきたトチノキの大木、バッコヤナギ、ヤマザクラ、ドウダンツツジ、オオヤマレンゲ、ヤマシャクヤクなどの植物が豊富。営業しているキャンプ場としては、関西一の標高約1,150mの高所にあり、夏でも朝晩は涼しいため、快適なキャンプライフを楽しむことができます。

環境へ配慮した運営のため、アウトドア活動において環境へのインパクトを最小限に抑える国際的な環境倫理プログラム“Leave No Trace”(以下 LNT)の考え方を導入し、施設利用方法に反映させるほか、利用者の皆様にも環境へ負荷を与えないアウトドア・キャンプのスキル・考え方を身につけることができるような施設を目指しています。