新横浜ラーメン博物館、グローバルスタンダードラーメンを発売

    ~ムスリム、ベジタリアンに向けた世界基準メニュー~

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    2013年6月27日 11:30

    日本の食文化としてのラーメンが物凄い勢いで世界に広がっていると同時に、様々な国の外国人観光客もラーメンを目的に訪日するようになりました。特にASEANの経済成長や円安の影響から東南アジアの訪日外国人客は堅調に伸びており、また、欧米からの個人旅行者も飛躍的に伸びています。そんな中、「イスラム教徒向けのメニュー」及び「ベジタリアンメニュー」に対するリクエストが急増しております。

    世界各国から来館される訪日外国人客

    今、海外では1,000軒を超えるラーメン店が存在しますが、どの国も当たり前のように「イスラム教徒向けのメニュー」及び「ベジタリアンメニュー」を用意しております。ですが、日本での対応はほとんど皆無です。ラーメンが本当の意味でグローバル化していくうえで、これらのメニューを準備することが必要不可欠となります。

    新横浜ラーメン博物館では、これまでリクエストに対しての対応は行っていましたが、2013年7月1日(月)より、常に対応できる体制を整えることとなりました。また、外国人旅行者が旅行中に困ったことの第1位である「Wi-Fi(無料公衆無線LAN)の環境」も整え、より訪日外国人客に対する対応を強化していきます。

    データ入りのニュースリリースはこちらをご覧ください。
    http://www.raumen.co.jp/information/news_000126.html


    【今後急増するとされる「ムスリム圏からの訪日旅行客」】
    前述通り、ASEANの経済成長により、タイ、マレーシア、インドネシアなどからの訪日旅行客が急増しております。中でもイスラム教徒は世界人口の約4分の1を占め(16億人)、そのうちの約14%となる2.2億人はマレーシア、インドネシア人です。

    イスラム教には、豚肉やアルコールなど、禁忌とされている食材があり、イスラム教徒からは、ハラールというイスラム法で認められた食材・環境で提供される料理を求められます。しかし、インドネシア旅行業者協会よると、インドネシアのムスリムのうち7割はリベラル派で、3割が厳格派と分析されており、特にジャカルタなどの大都市圏においては、リベラル派が多いといわれています。また、日本の外務省プログラムで東南アジア諸国の学生の訪日をアレンジした日系旅行会社によると、インドネシアは、豚そのものを出さなければよいといったスタンスとのことでした。

    新横浜ラーメン博物館では、ハラール認定食材ではありませんが、豚肉やアルコールなどの禁忌食材を使用しない「ムスリムフレンドリーメニュー」の提供を7月1日(月)よりスタートします。

    ●東南アジア国別訪日外国人客(出処:JNTO)
    ・タイ    :144,969人(2011年)→260,859人(2012年) 前年比180%
    ・シンガポール:111,354人(2011年)→142,253人(2012年) 前年比128%
    ・マレーシア : 81,516人(2011年)→130,288人(2012年) 前年比160%
    ・フィリピン : 63,099人(2011年)→ 85,127人(2012年) 前年比135%
    ・インドネシア: 61,911人(2011年)→101,498人(2012年) 前年比164%
    ・ベトナム  : 41,048人(2011年)→ 55,228人(2012年) 前年比135%


    【欧米の訪日外国人客に多い「ベジタリアンメニュー」】
    一方、この5年でラーメンが大ブームになっている欧米。当館にも欧米からの旅行者が飛躍的に伸びております。その中で、ベジタリアンメニューのリクエストが日に日に高まっております。ただし、日本と違い、欧米のベジタリアンは菜食主義者がそれほど多くなく、乳製品や卵類を摂取するベジタリアンが多くいます。欧米ではベジタリアンメニューは当たり前の文化となっており、1999年の全米レストラン協会の発表によると、全米のレストランの8割がベジタリアンメニューを用意しているとのことです。

    以下が代表的なベジタリアンのタイプです。


    【ベジタリアンの種別】
    ・ビーガン        :動物性食品を厳格に避けるベジタリアン
    ・ラクトベジタリアン   :乳製品を摂取するベジタリアン
    ・オボ・ベジタリアン   :卵および卵製品を摂取するベジタリアン
    ・ラクトオボ・ベジタリアン:乳製品や卵を摂るベジタリアン
    ※上記種別はアメリカ栄養士会発表のものであり、国によって考え方は異なり、上記以外の種別も存在します。

    当館では、上記4つのタイプをベジタリアンメニューと区分けし、使われている食材を明記したうえでお客様に選んでいただきます。


    【各店のグローバルスタンダードラーメン】
    ※スタートは6店舗で提供し、今後バリエーション及び店舗も増えていきます。

    ●麺の坊 砦
    http://www.atpress.ne.jp/releases/36679/2_2.jpg
    価格:900円
    種類:ベジタリアン
    種別:オボ・ベジタリアン
    味 :味噌
    食材:野菜・卵(麺)
    内容:芝麻醤や甜麺醤、豆板醤などの発酵調味料の旨味を最大限に活かした
       味噌ラーメン。油揚げには砦の焼印が。

    ●支那そばや
    http://www.atpress.ne.jp/releases/36679/3_3.jpg
    価格:950円
    種類:ノンポーク
    種別:ムスリムフレンドリー
    味 :塩
    食材:野菜・卵(麺)・鶏/魚介(タレ)
    内容:スープはジャガイモやコーンなど野菜の旨味だけを抽出。
       具材は季節の京野菜。タレに少量の魚介と鶏を使用。

    ●龍上海本店
    価格:850円
    種類:ベジタリアン
    種別:ビーガン
    味 :味噌
    食材:野菜のみ
    内容:生の味噌に椎茸、昆布の旨味、そして胡麻油で風味づけした
       シンプルなもの。から味噌と一緒に。

    ●IKEMEN HOLLYWOOD
    http://www.atpress.ne.jp/releases/36679/4_4.jpg
    価格:900円
    種類:ベジタリアン
    種別:ラクトオボ・ベジタリアン
    味 :つけ麺(味噌クリーム)
    食材:野菜・乳製品・卵白
    内容:白味噌をベースにバターや生クリームなどの乳製品で洋風に仕上げた
       ラクトオボ・ベジタリアンメニュー。


    【訪日外国人客に対するインフラの整備】
    当館では、ムスリム・ベジタリアンに向けたメニュー開発のほかに、訪日外国人客を受け入れる様々なインフラの整備を行います。

    1. Wi-Fi(無料公衆無線LAN)の導入
    観光庁が昨年より実施したアンケート調査によると、「外国人旅行者が旅行中に困ったこと」の第1位は「Wi-Fi(無料公衆無線LAN)の環境」で、そのパーセンテージは36.7%と、2位のコミュニケーション(24%)よりはるかに多いです。当館でも今年に入りWi-Fiに関する問い合わせが増え、この6月にWi-Fiを導入。外国では当たり前の環境ですが日本では導入が遅れています。

    2. 外国語パンフレットのリニューアル
    現在、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語、タイ語のパンフレットを用意しておりますが、より快適に利用していただけるよう、ノンポーク、ベジタリアンメニューなどのアイコン化やWi-Fiの利用などを加えたパンフレットにリニューアルします。

    3. ムスリム向けの礼拝インフラの導入
    ムスリムの方々は1日5回礼拝を行います。それに伴い、ムスリムの方々を受け入れるには礼拝の場所、礼拝用のマット、礼拝する方位を示すコンパス(キブラコンパス)が必須となります。当館ではこれらのインフラを整備し、ムスリムの方々が常に利用できる環境を整えました。

    カテゴリ
    フード・飲食
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