スポーツテレビ局 株式会社ジェイ・スポーツ、 「J SPORTSオンデマンド」に「Colt DCA for AWS」を採用
――運用コスト約半減と、スポーツ生配信に必須の遅延削減を実現―
グローバル・デジタル・インフラストラクチャ企業であるColtテクノロジーサービス株式会社(代表取締役:大江克哉、所在地:東京都港区六本木、以下Colt))は本日、国内における各種衛星放送、ケーブルTVに様々なスポーツの映像を放送、及びライブ配信で提供する、株式会社ジェイ・スポーツ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:長谷 一郎)が、同社の基幹サービスである「J SPORTSオンデマンド」にColtの「Colt Dedicated Cloud Access for AWS(以下Colt DCA for AWS)」を採用したことを発表しました。

ジェイ・スポーツは複数社の回線サービスを検討の結果、 昨年11月に「Colt DCA for AWS」の採用を決定、今年4月1日より運用を開始しています。株式会社ジェイ・スポーツはスカイエンターテイメント(株)として1996年9月に設立、翌1997年に放送を開始しています。2009年9月に(株)ジュピターテレコム(J:COM)の連結子会社となり、2011年10月に社名を株式会社ジェイ・スポーツに変更、2015年7月に動画配信サービス「J SPORTSオンデマンド」を開始しています。
今回のColtネットワークサービス導入に際し、その背景をジェイ・スポーツ編成制作本部、オンデマンド事業推進部、デジタルサービスチーム、チームリーダーの関口和宏氏は以下のように述べています。
「スマホやタブレットの所有が当たり前になった昨今、視聴者はテレビで楽しむ従来の方法に加えてスマホやタブレットといったデバイスでの視聴を好むようになったことから、これまでの放送中心から配信事業に軸足を移しています。弊社もその中で配信ビジネスの更なる成長を目指しており、ユーザの体感をも左右する遅延時間を減らしたいと以前から考えていました。」
また、同社のもう一つの課題は、これまで事業成長に伴ってインフラを構築していった結果、ネットワーク構成が複雑化し、使う必要のない回線やネットワーク機器が増えて行ったといいます。その為、満を持して本社施設のある、江東区テレコムセンターに設備を一元化し、一か所からの配信を重視した結果、運用コストを約半減、またそれまでの課題だった障害ポイントを減らすことにも成功しました。
この中で採用された「Colt DCA for AWS」に関しては、1Gbpsの冗長化回線として、複数社の回線と比較検討が成されましたが、コスト面で一番有利だったことに加え、24時間365日の放送・配信事業を下支え出来るだけの保守、運用体制が整っていることが評価され、採用されました。
Coltクラウド接続サービス(Colt Dedicated Cloud Access)は、お客様拠点と各種パブリッククラウド(Amazon Web Services, Microsoft Azure, Oracle Cloud Infrastructure, Google Cloud Platform, IBM Cloud, Alibaba Cloud等)を接続する、セキュアかつ高品質なネットワークサービスです。Coltの閉域網ネットワークを利用し、オフィスやデータセンタ―、各拠点からプライベート接続を確立することで、インターネット等の公衆網接続よりも安全かつ高速なクラウドアクセスを実現します。
当時の採用過程を振り返って、同チームの小俣光次郎氏は以下のように述べています。
「実は、Coltの回線を使用したのは今回が初めてではなく、同じデジタルサービスチームとして、3年前に同サービスで使用するネットワークの一部として採用したことがありました。当時はColtとは間接的なお付き合いでしたが、その当時から安定した品質を提供出来ると確信していました。」
現在、今年4月1日のサービス運用開始から、一度もColtの保守・運用サービスを依頼することなく、安定した稼働が約6か月続いているとのことです。
今後の同社のインフラ構築、拡充について、関口氏は以下のように述べています。
「これまでの自社スタジオを中心とした放送事業から、クラウドを活用したライブ配信が主流になるにつれ、様々な地点からのネットワーク回線が必要となり、短期的には通信キャリアの回線や、Starlinkなどの衛星回線も使用しています。ただ長期的には、これらの回線を安定化した固定回線にしてゆく必要があると感じており、その中でColt様に懸ける期待は大きいです。」
また、放送業界では、現場から映像や音声を伝送し、遠隔の拠点やクラウドで制作を行う「リモートプロダクション」が主流になりつつあり、コンテンツのIP化やクラウド化が更に進展する見込みです。
今回のジェイ・スポーツ様の「Colt DCA for AWS」ご採用に関し、Coltの代表取締役、大江克哉は以下のように述べています。
「今回、スポーツ配信業界の雄であるジェイ・スポーツ様に弊社の「Colt DCA for AWS」をご採用頂いたことは弊社に取り非常に意義深く、かつ有難いと思っております。弊社は他のグローバル市場でも放送業界に対してサービスを提供していますが、過去17年に渡り技術サポートを続けているベルリン映画祭を始め、映像の専門家のニーズに合う低遅延、途切れることのない安定した画像提供の為の回線提供はネットワーク・サービス・プロバイダの根幹とも言える部分であり、今回その能力をジェイ・スポーツ様に認めて頂いた事は身に余る光栄です。弊社は今後も、ジェイ・スポーツ様のオンデマンド配信のお手伝いに万全を期す所存です。」
Coltは今後も、放送業界の安定したコンテンツ提供、配信にグローバル市場において貢献してゆく予定です。
Coltについて:
Coltは、顧客企業のビジネスを成功に導く、「想像を超えたつながり(Extraordinary Connections)」を提供する、グローバルなデジタル・インフラ提供企業です。
優秀な人材と同じ志を持つパートナーに支えられ、デジタル・ユニバースの力をどこでも、いつでも、そしてあらゆる方法でお客様に届けるという目的を持って行動しています。
1992年の創業以来、Coltはお客様への深いコミットメントにより、’City of London (Telecommunications)‘の伝統と共に成長し、ロンドン市に根ざした企業から、40カ国以上で事業を展開するグローバル企業へと成長を遂げ、世界中に6,000人以上の従業員と80以上のオフィスを擁する企業へと発展しました。
Coltの顧客は、ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、北米最大のビジネス拠点にまたがる230都市32,000の商用ビル、50以上のメトロポリタン・エリア・ネットワーク、275以上のPoP(アクセスポイント)を接続する広範なデジタル・インフラストラクチャから恩恵を得ています。
株式非公開企業であるColtは、最も財務健全性の高い企業の一社でもあります。
Coltは業界を牽引する優れた顧客体験の提供に注力し、顧客企業の革新を、自身の価値観や顧客企業、パートナー、人類、及び地球への責任を以て支援します。
詳細については、www.colt.net/ja/をご覧ください。