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小金沢健人による「光と音」をコンセプトにしたライヴイベント 『Wizard of OP vol.0000』神戸公演

ギタリスト、ダクソフォン奏者の内橋和久を迎え、3月11日に開催決定

神戸市経済観光局が主催する「KOBE Re:Public Art Project(以下:同プロジェクト)」は、小金沢健人が「光と音」をコンセプトにしたライヴパフォーマンスイベント「Wizard of OP vol.0000」を、ギタリストでダクソフォン奏者の内橋和久を迎え、3月11日に開催。本日からチケットの発売を開始します。

https://t.livepocket.jp/e/s34cm


内橋和久_小金沢健人


今回のライヴイベントは『神戸の多様な“風景”、“場所”、“建物”がアートとなりうる』という考えのもと、昨年11月~12月に神戸市内で実施した、様々な分野で活動するアーティストが、独自の視点やアプローチで、新たな神戸の魅力(周遊観光資源)を発掘するリサーチ活動の内容から着想を得たものです。


リサーチ活動に参加したアーティストの小金沢健人と、GOOD MODEプロデューサーのKenji“Noiz”Nakamuraがタッグを組み、小金沢氏の光を表現の素材として即興の方法を探るライヴパフォーマンスイベント「Wizard of OP」を、クリエイションしています。

会場には、神戸の歴史的建造物が点在する新港地区に大正15年に建てられ、神戸の発展を支えてきた、港湾倉庫で行います。さらに、ギタリストでダクソフォン奏者である内橋和久を迎え、倉庫の特異な空間を活かした即興セッションを行います。



■イベントについて

Wizard of OPは、小金沢健人が光を表現の素材として即興の方法を探るパフォーマンス企画。これまで、ライブハウス、劇場、光の一切届かない地下200mの富岳風穴(山梨)と、音楽やダンス、ポエトリーリーディングといった表現形態と対峙することでパフォーマンス領域を拡張する企画として過去に3回開催しています(過去の共演者は、スガダイロー、関川航平、ermhoi、Kent Watari /av4ln、FUJI|||||||||||TA、石若駿、Mora Mothaus、鈴木ヒラク、内橋和久)。


今回は、これまでの枠組みに捉われない、新しい形のパブリックアートを創出する試みである「KOBE Re:Public Art Project」の企画として、同プロジェクトの特設会場でもある港湾倉庫にて、展示予定の小金沢健人の作品を中心に据えながら、内橋和久と「光と音」をコンセプトに一日限りの即興セッション行います。



■『Wizard of OP vol.0000』神戸公演

<概要>

開催日:2023年3月11日

会場 :KOBE Re:Public Art Project特設会場(神戸市中央区新港町7)

    開場 18:00・開演 18:30・終演予定 19:30

    前売¥3,300・当日¥3,800(神戸市民の方は、前売・当日ともに2,500円)

    チケットの販売はこちら: https://t.livepocket.jp/e/s34cm


<出演>

小金沢健人(美術家)

内橋和久(ギタリスト、ダクソフォン奏者)


サウンドデザイン     :中原楽(LUFTZUG)

サウンドオペレーター   :稲荷森健

プロデューサー      :Kenji“Noiz”Nakamura

サラウンド演奏システム開発:伊藤隆之(YCAM Inter Lab)

企画・制作        :Kenji“Noiz”Nakamura/Good Mode Teams

運営           :KOBE Re: Public ART PROJECT事務局

              エイベックス・エンタテインメント株式会社

協力           :ローランド株式会社

主催           :神戸市経済観光局


同プロジェクトの特設ページも合わせてご覧ください( https://koberepublic-artproject.com/ )



■コメント

小金沢健人 Takehito Koganezawa(出演)

その巨大な空洞にはスパイスの匂いが強く残っていた。

初めて足を踏み入れたときに、暗くて硬くて四角くて冷たいその空間に、官能的な気配が漂っていて驚いたのだ。かつてそこにあったすべてのものが取り払われたそのあとに、微かに運動している粒子が窓からの光で見えた。スパイスなのかホコリなのか、この大伽藍の中でずっと存在してきたやつらだ。仏が粉々になってそれぞれが極小のミクロ菩薩となってこの空間を舞っているのだ。この倉庫が建てられた97年前の粒子もいるのかもしれない。天竺から来たやつだっているに違いない。よし、こいつらを踊らせてやろうと思った。


内橋和久 Kazuhisa Uchihashi(出演)

空間に音を吹き込むという行為は、音楽家にとってもチャレンジでアリ、支配するのではなく、その空間とどのように共存し溶け合うかということが重要です。今回長年取り組んでいるマルチチャンネルの手法を用いて、この魅力的な空間に挑みます。神戸は個人的に自分の活動の拠点であったということもあり、モチベーションは上昇中。きっと面白いことになるでしょう!


Kenji“Noiz”Nakamura(企画・制作)

神は神戸に宿る。KOBE Re: Public ART PROJECTに参加させていただき、リサーチを繰り返す中でいただいた濃厚な御縁に感じたことです。私のリサーチでいただいた御縁は神社仏閣の数々でしたが、アウトプットとして主催から言い渡されたのは本業であるイベント創作でした。であるならば私のやるべきことは、神社仏閣サイズでみると高層神殿にも見えてくるこの巨大な倉庫で、神々の戯れを創造すること。それは、3/11に地心祭を神戸で行うこと。音の神よ。光の神よ。土地の神よ。今一度、文化を持って払い清めたる祭に、六甲の山上から御霊を授け給え。皆様のご来場心よりお待ちしています。



■プロフィール

小金沢健人 Takehito Koganezawa

1974年東京生まれ。

武蔵野美術大学在学中よりビデオによる映像作品の発表を始め、ドローイング、パフォーマンス、インスタレーションなどの要素が混在する多彩で複合的な表現に至る。時間と空間を同時に扱うものとして「運動」に着目し、その作品世界は国内外で高く評価されている。シャルジャ・ビエンナーレ、横浜トリエンナーレ、マニフェスタ、あいちトリエンナーレ、モントリオール・ビエンナーレ等、数多くの大型国際展に参加する。1999年よりドイツ・ベルリンを拠点にしていたが2017年に帰国。現在は京都芸術大学教授。


内橋和久 Kazuhisa Uchihashi

ギタリスト、ダクソフォン奏者、インプロヴィゼーショントリオ/アルタードステイツ主宰。劇団・維新派の舞台音楽監督を30年以上にわたり務める。音楽家同士の交流、切磋琢磨を促す「場」を積極的に作り出し、95年から即興ワークショップを神戸で開始する。その発展形の音楽祭、フェスティヴァル・ビヨンド・イノセンスを96年より毎年開催2007年まで続ける。これらの活動と併行して歌に積極的に取り組み、UA、細野晴臣、くるり、七尾旅人、青葉市子、Salyuらとも積極的に活動。即興音楽家とポップミュージシャンの交流の必要性を説く。近年ではチェルフィッチュの岡田利規の7作品音楽を担当(ミュンヘン、横浜、ハンブルグ、オスロ)。また、2002年から2007年までNPOビヨン ド・イノセンスを立ち上げ、大阪でオルタナティヴ・スペース、BRIDGEを運営。現在はベルリン、東京を拠点に活動。インプロヴィゼーション(即興)とコンポジション(楽曲)の境界を消し去っていく。


Kenji“Noiz”Nakamura(企画制作者)

1983年生まれ。鹿児島県出身。GOOD MODEプロデューサー、オーガナイザー、オルタナティブスペース運営、アーティストマネジメントを経て、2020年Good Mode Teams結成。現在は、自然環境に開かれた一瞬の時空間へ | 眼差 | を送り | 場 | を創り | 体験 | を生み出し、自然界と生物界の境界を探求し表現の軸としている。代表企画「音楽堂のピクニック」(横浜、2022)、「チュプcup」(石巻、Reborn-Art Festival 2021-22)、美術家 小金沢健人との共同企画「Wizard of OP」(2019-)、「Jason Moran“SKATEBOARDING” Tokyo」(2019)など。



■「KOBE Re: Public ART PROJECT」について

メインキュレーターに森山未來を迎え、これまでの枠組みに捉われない、新しい形のパブリックアートを創出する試みとして、2022年9月にスタートしました。

様々な分野で活動するアーティストが、神戸市内のアーティスト・イン・レジデンスに一定期間滞在し、テーマである『人新世』に基づいて散策(リサーチ)しながら、アーティストによる視点やアプローチから、地域に新しい価値を生み出し、新たな神戸の魅力(周遊観光資源)を発掘することを目的としています。



■リサーチ活動について

2022年11月から12月にかけて実施した、アーティスト・イン・レジデンスの仕組みを活用したリサーチ活動では、現代美術作家をはじめ、建築家、音楽家、写真家、ダンサー、料理人、演出家など、様々な分野で活動するアーティストが、神戸各地に滞在し、地元をよく知るコーディネーターとの散策や、地域の魅力や課題について対話などを行うことで、神戸にひそむ魅力的な資源(ヒト、モノ、コト、バショ)の数々に、アーティストの新たな視点を掛け合わせ、新たな神戸の魅力(周遊観光資源)を発掘する貴重な機会となりました。

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