【界 加賀】「金継ぎ工房」オープンと先行取材のお知らせ

【界 加賀】「金継ぎ工房」オープンと先行取材のお知らせ

石川県山代温泉の温泉旅館「界 加賀」は、来たる2023年4月19日に、館内に「金継ぎ工房」をオープンします。金継ぎとは、陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる日本の伝統的な修復技法のこと。界 加賀に新しくオープンする「金継ぎ工房」では、金継ぎにまつわる文化を知り、初めてでも金継ぎ技術を用いた器の修復体験ができます。温泉旅館でのくつろぎの滞在時間の中で、金継ぎの技法や背景となる歴史、それによって深みを増す器の趣や、自分でもできるお直しを知ることができ、充実した旅時間を過ごせます。
「金継ぎ工房」イメージ
「金継ぎ工房」イメージ

背景

界 加賀では、夕朝食の器はもちろんのこと、客室の茶器にも、九谷焼などをはじめ貴重で芸術的にも価値の高い器を使用してきました。これらの九谷焼の器に、欠けや割れが生じたとき、すぐさま廃棄とせず、スタッフ自らの手によって、金継ぎで修復する活動を行ってきました。これまでに300を超える館内の器の修復を行っています(2023年1月現在)。このような活動を土台にし、2021年には、滞在ゲストに、器にほどこされた金継ぎの解説「金継ぎ語り」、金継ぎされた抹茶椀を使った「独服体験」、金継ぎでアクセサリーを作るワークショップなども開催してきました。これらの活動を経て、さらに深い体験を提供したいという思いから、館内の一部施設を改装し、新たに「金継ぎ工房」を設けることになりました。

金継ぎ工房で体験できること

新たに設けられる「金継ぎ工房」では、金継ぎにまつわる文化を知り、初めてでも金継ぎ技術を用いた器の修復体験をすることができます。指南役は、これまで数々の器を繕ってきた界 加賀スタッフ自身。器とおもてなしへの熱い想いを抱くスタッフだからこそ持っている視点で、日々の器の修復作業で得た知見や技術を、滞在客に伝えていきます。

金継ぎ工房を新設する伝統建築棟について

金継ぎ工房は、細かな木を縦と横に組み合わせた加賀地方の伝統的な建築様式「紅(べん)殻(がら)格子(ごうし)」を持つ伝統建築棟内に設けられます。この伝統建築棟は、文政年間(1818~1830年)に建築され、加賀藩主や美食家北大路魯山人も逗留したという由緒ある建物です。2014年の大規模な修復工事では、わずかに傾いていた建物を立て直すため柱や梁を1本1本取り外し、もう一度組み直す過程で丁寧に塗りも施しています。この伝統建築棟の趣はそのままに残しつつ、内部の改装を行い、金継ぎ工房を新設します。

「器は料理の着物」という教え

かつて界 加賀の前身である白銀屋に滞在した美食家北大路魯山人は、「器は料理の着物」といった言葉を残しました。そのこだわりを体現すべく、界 加賀では、色鮮やかな九谷焼と料理のマリアージュをテーマに料理を提供しています。魯山人が料理を扱うものは器への関心も高くあるべきと説いているように、界 加賀のスタッフは九谷焼の知識も学びます。器ひとつの制作にかかる膨大な手間や時間、職人が込めた思いを知っているからこそ、器は界 加賀の宝として扱ってきました。器は日々大切に扱われていますが、長い間使い続けることによってどうしても欠けやひび、割れが生じてしまうことがあります。料理がより美しくみえるように一品ずつに合わせて選んだ器で、かつ、丁寧に手作りされた貴重なものだからこそ、長く使い続けたい。魯山人のこだわりやこの地が伝えてきた文化を継承していくために、金継ぎという器を鮮やかに修復できる技法に着目し、界 加賀の宝である器を、スタッフ自ら守り続けていくことにしました。活動は、スタッフ同士で広まり、これまでに修復した器は、300を超えています。

SDGsへの貢献について

星野リゾートは経済価値と社会価値を両立する CSV 経営(CSV:共通価値の創造)が重要だと考えています。SDGs(SDGs: 持続可能な開発目標)をCSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、各施設でさまざまな取り組みを推進しています。界 加賀の金継ぎに関する取り組みは、SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」に寄与することを目指しています。

「金継ぎ工房」概要

先行取材のご案内

当工房の新設に際し、報道関係者向けの先行取材、内覧会について取材申込を受け付けます。
日時:先行個別の取材案内:4月9日~18日
内覧お披露目会  :4月13日 12時半受付 13時開始

「界」とは

「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。2022年11月に、21施設目となる「界 出雲」が島根県・出雲ひのみさき温泉、22施設目となる「界 雲仙」が長崎県・雲仙温泉に新規開業しました。
URL:[https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/]{https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/}

界 加賀(石川県・山代温泉)

加賀水引・加賀友禅などの伝統工芸をちりばめた客室や、スタッフが披露する加賀獅子舞など、伝統とモダンが融合した宿。山中漆器や九谷焼の器で料理とのマリアージュを楽しめます。名物料理「活蟹のしめ縄蒸し」は、ミシュランガイド富山・石川(金沢)に紹介されました。
〒922-0242 石川県加賀市山代温泉18-47/客室数 全48室
[https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikaga/]{https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikaga/}
カテゴリ:
サービス
ジャンル:
レジャー・旅行

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