株式会社ブルボン再生医科学研究所、再生医療研究用増殖制御培養液「Xyltech(TM)(キシルテック)」シリーズからヒト間葉系幹細胞用ゼノフリー培養液を12月6日(火)に販売開始

2022.12.01 14:00

株式会社ブルボン(本社：新潟県柏崎市、代表取締役社長：吉田康)とグループ企業の株式会社ブルボン再生医科学研究所は、再生医療分野向けの試薬開発に取組んでおります。このたび、(株)ブルボン再生医科学研究所が取り扱う「Xyltech(TM)」シリーズにヒト間葉系幹細胞増殖制御用ゼノフリー(※1)培養液「Xyltech(TM) MSC-01 Xeno-Free」と増殖用ゼノフリー培養液「Xyltech(TM) Growth MSC」を新たに加え、2022年12月6日(火)にニプロ株式会社(本社：大阪府大阪市、代表取締役社長：佐野嘉彦)を通じて販売を開始いたします。

Xyltech(TM) MSC-01 Xeno-Free

「Xyltech(TM)」シリーズは(株)ブルボンの研究部門である先端研究所が、信州大学との共同研究を通じて開発した「糖による細胞の増殖制御技術」を応用した研究用試薬です。

ヒト間葉系幹細胞は体性幹細胞(※2)の一種で、体内の脂肪組織や骨髄などに存在しています。脂肪細胞や骨芽細胞、軟骨細胞などに分化する能力を有していることから、骨や皮膚組織などの再構築といった再生医療への応用が期待されている幹細胞の一つです。

(株)ブルボンは、健康科学研究の一環として実施してきた食品の主要成分である「糖」に関する幅広い研究を行ってまいりました。これによって得られた、安全・安心な細胞増殖制御技術を通して、再生医療分野の更なる発展に寄与してまいります。

【用語説明】

(※1) ゼノフリー

xenogeneic component freeの略で、異種動物由来成分を含まないことをいいます。異種動物由来成分を含有しないことで、それらに起因するウイルス感染のリスクが低い、より安全性の高い培養液となります。

(※2) 体性幹細胞

ヒトの組織中に存在する幹細胞で、特定の細胞への分化能を有します。間葉系幹細胞のほかには、血液中の細胞になる造血幹細胞や、神経細胞のもとになる神経幹細胞などがあります。

【製品概要】

◇Xyltech(TM) MSC-01 Xeno-Free(増殖制御用)

ヒト間葉系幹細胞の性質を維持したまま、増殖を抑えて培養することができる(図1参照)ゼノフリーの培養液です。本品による増殖制御培養後、増殖用培養液に交換することで細胞は速やかに再増殖します。

※本製品は研究用試薬のため、ヒトや動物の治療・診断目的では使用できません。

https://www.atpress.ne.jp/releases/337009/img_337009_1.jpg

製品名　：Xyltech(TM) MSC-01 Xeno-Free

内容量　：100ml

発売日　：2022年12月6日(火)

参考価格：58,000円(税別)

◇Xyltech(TM) Growth MSC(増殖用)

ヒト間葉系幹細胞の維持培養に適したゼノフリーの培養液です。Xyltech(TM) Growth MSCは基礎培養液(Xyltech(TM) Growth MSC Medium)と培養液添加剤(Xyltech(TM) Growth MSC Supplement XF)で構成されています。基礎培養液に培養液添加剤を加えて使用する事で、細胞の性質を維持したまま培養することができます。

※本製品は研究用試薬のため、ヒトや動物の治療・診断目的では使用できません。

https://www.atpress.ne.jp/releases/337009/img_337009_2.jpg

製品名　：Xyltech(TM) Growth MSC

内容量　：500ml(基礎培養液)

　　　　　10ml(培養液添加剤)

発売日　：2022年12月6日(火)

参考価格：基礎培養液　19,000円(税別)

　　　　　培養液添加剤 48,000円(税別)

https://www.atpress.ne.jp/releases/337009/img_337009_3.jpeg

図1　Xyltech(TM) MSC-01 Xeno-FreeとXyltech(TM) Growth MSCを用いて培養したヒト間葉系幹細胞(脂肪由来)の細胞数変化

通常の維持培養ではXyltech(TM) Growth MSCを用いて細胞の増殖を行いますが、Xyltech(TM) MSC-01 Xeno-Freeを用いた場合、細胞の性質を維持したまま増殖を抑えて培養できることを確認しました。

【ご参考】