細菌内毒素(LPS)誘発肺炎マウスモデルにおける 熱処理エリンギの抗炎症効果を発表

    調査・報告
    2012年12月20日 10:00
    ホクト株式会社(所在地:長野県長野市、代表取締役社長:水野 雅義)は、「LPS誘発肺炎マウスモデルにおける熱処理エリンギの抗炎症効果」を日本機能性食品医用学会第10回大会(12月15-16日、東京)にて発表いたしました。 <発表内容> ホクトと富山大学大学院医学薬学研究部の安東 嗣修先生との共同研究により、細菌内毒素により肺炎を起こしたマウスに対し、熱処理エリンギがその炎症を抑える効果を明らかにしました。この動物実験により、エリンギが細菌感染による肺炎の予防効果を持つ可能性が示唆されます。 【試験方法】 細胞実験として、マウス肺胞マクロファージ細胞を用いて、エリンギ熱抽出物の抗炎症効果を検討しました。細胞の培養培地にエリンギ熱抽出物を添加し、LPS刺激後のiNOS(※1)の発現を調べました。 また、動物実験として、LPS誘発肺炎マウスモデルを作成し、熱処理エリンギ摂取による抗炎症効果を検討しました。熱処理エリンギを経口投与し、LPS経鼻接種後のマウスの気管支肺胞洗浄液中の細胞数、気管支肺胞洗浄液中のタンパク量、気管支肺胞洗浄液中の一酸化窒素(NO)量を測定しました。 【結果】 細胞実験より、エリンギ熱抽出物はマウス肺胞マクロファージ細胞のLPS刺激後のiNOS mRNA発現を抑制しました。また、動物実験より、LPS誘発肺炎マウスモデルの熱処理エリンギ経口投与群では、LPS経鼻接種後の気管支肺胞洗浄液中の細胞数、気管支肺胞洗浄液中のタンパク量、気管支肺胞洗浄液中の一酸化窒素(NO)量の全ての肺炎症マーカーの値が抑制されました。 【考察】 本研究では細菌内毒素により肺炎を起こしたマウスに対し、熱処理エリンギがその炎症を抑える効果を明らかにしました。よって、エリンギが細菌感染による肺炎の予防効果を持つ可能性が示唆され、更には、エリンギがインフルエンザ感染時の症状を軽減させる効果を持つことも期待できると考えられました。 ※1:誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)。iNOSによって産生される一酸化窒素(NO)は、様々な炎症反応への関与が報告されています。 <会社概要> 商号 : ホクト株式会社 所在地: 長野県長野市南堀138-1 資本金: 55億円 代表者: 代表取締役社長 水野 雅義 創業 : 1964年 URL  : http://www.hokto-kinoko.co.jp/index.php
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