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アトナープ株式会社、ノーベル生理学・医学賞受賞の ジェームズ・E・ロスマン博士を取締役会に招聘

デジタル分子プロファイリングを通じて臨床診断、ライフサイエンス研究、半導体および工業プロセス制御を推進するリーダーであるアトナープ株式会社(Atonarp本社:東京都港区、最高経営責任者:プラカッシュ・マーシー)は、このたび、ノーベル生理学・医学賞受賞者のジェームズ・E・ロスマン博士(Dr. James Edward Rothman)が社外取締役を務めることに合意したことを発表しました。ジェームズ・E・ロスマン博士は、次世代の分子センシングおよび診断製品に関する当社のロードマップに博士の持つ知見と、さらに開発を加速させるための専門知識を提供します。


ジェームズ・E・ロスマン博士 (C)Alena Soboleva


アメリカ合衆国の細胞生物学者であるジェームズ・E・ロスマン博士は、現在、イェール大学生物医学のスターリング教授*であり、イェール大学医学大学院の細胞生物学科長です。2008年にイェール大学の教員に加わる前は、ジェームズ・E・ロスマン博士はイギリスの製薬会社・アマシャム(Amersham plc)のチーフ・サイエンティストを務めていました。ジェームズ・E・ロスマン博士はまた、ジェネンテック社(Genentech)、メルク・アンド・カンパニー社(Merck & Co.)、ジョンソン・エンド・ジョンソン社(Johnson & Johnson)、グラクソ・スミスクライン社(GlaxoSmithKline)、イーライリリー・アンド・カンパニー社(Eli Lilly)のトップリサーチマネジメントへのアドバイザーを歴任しました。それ以前は、スタンフォード大学、プリンストン大学、コロンビア大学、メモリアルスローンケタリングがんセンター(Memorial Sloan Kettering Cancer Center)の教授を務め、メモリアルスローンケタリングがんセンターの副会長も務めました。


*スターリング教授職:イェール大学で最高の学術的名誉教授のこと


ジェームズ・E・ロスマン博士は、細胞内で生成されたタンパク質を細胞核などの目的の場所まで運ぶ仕組み(小胞輸送)の解明研究により、2013年のノーベル生理学・医学賞を受賞、また2002年にも小胞輸送を調節する機構の発見によりアルバート・ラスカー基礎医学研究賞を受賞しています。この研究は、インスリンの血液中への放出、脳内の神経細胞間のコミュニケーション、細胞に感染するウイルスの侵入など、多様で重要なプロセスを理解するための概念的枠組みを理解することに貢献しました。


ジェームズ・E・ロスマン博士の現在の研究は、膜融合の生物物理学とエキソサイトーシス(exocytosis:細胞外への分泌形態の一つ。開口分泌)におけるその調節に関するもの、超解像でのゴルジ体(Golgi body:ゴルジ体は、真核生物の細胞にみられる細胞小器官の1つ。ゴルジ装置(Golgi apparatus)、ゴルジ複合体(Golgi complex)あるいは網状体(dictyosome)とも言う)のダイナミクス、そしてナノテクノロジーにおけるバイオ・インスパイアード・デザイン(bio-inspired design:生命活動にインスピレーションを得た、という意味)されたデザインの利用です。博士は米国科学アカデミーと医学アカデミーの会員です。



■アトナープの創設者兼CEO プラカッシュ・マーシー(Prakash Murthy) コメント

「ロスマン博士は、“人類の進歩を加速するために分子レベルで世界を解きあかす”という私たちの使命を達成するために、非常に貴重なリソースとなってくださるでしょう。

ロスマン博士のような非常に著名な生物学者が当社に加わってくださったことを本当に光栄に思います。」



■ジェームズ・E・ロスマン博士 コメント

「アトナープ独自のマルチレーザー光学分光法および質量分析技術プラットフォーム技術に深く感銘を受けていたので、今回アトナープに協力できることになり大変うれしく思っています。これらの技術の、ライフサイエンス領域における幅広い応用を構想しており、私たちのビジョンを実現するためにチームと協力してやっていくことを楽しみにしています。」



■アトナープについて

アトナープ( https://www.atonarp.com/ )は、デジタル分子プロファイリングを通じて、臨床診断、ライフサイエンス研究、半導体、工業プロセス制御を推進しています。当社のASTONおよびATONプラットフォームは、革新的な分光測定技術の力と高度な分析を活用して、リアルタイムで実用性のある包括的な分子プロファイリングデータ結果を生成します。当社のプラットフォームは、複数の業界の幅広いアプリケーションに適用可能です。高度な製造プロセスにおけるリアルタイムでの高感度で高速な分子計測は、スループットの向上、効率の向上、廃棄物の削減を意味します。当社の定量的マルチプレックスケミカルフリー物質診断検査は、ポイント・オブ・ケアでの疾患診断とモニタリングを可能にし、低コストで結果を出し患者様の満足度を向上させることができます。

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