【名城大学】薬学部生が「Gymnastics for ALL指導員」の養成講習会を受講

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    2025年4月7日 08:00
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    地域の健康づくりを担う「健康サポート薬局」で活躍する薬剤師を目指して

    ボールを使った多彩な運動を実践する受講者
    ボールを使った多彩な運動を実践する受講者

    本学の薬学部生らを対象にした「公益財団法人日本体操協会」公認の「Gymnastics for ALL指導員」を養成する講習会が3月20日、21日の2日間、八事キャンパスで開催されました。座学と実技を通して受講した学生や卒業生の薬剤師ら55人が資格の取得を目指しながら、子どもから高齢者までを対象にした健康づくりの指導技能のノウハウなどを学びました。

    実技と座学で多彩な健康運動の指導ノウハウや身につけるべき知識を学ぶ

    講習会は、地域住民の健康づくりの役割を担う機能を備えた「健康サポート薬局」に勤める薬剤師として必要な健康運動の指導技能を習得し、「Gymnastics for ALL指導員」(2024年4月に「一般体操指導員」から世界統一の名称に改称)の資格を得るために毎年開催しています。薬学部の1、2年で梅田孝教授が担当する「健康・スポーツ科学理論」「健康スポーツ科学Ⅰ・Ⅱ」を履修した3年生を中心に希望者を対象に開催しています。

    座学では、日本体育大学の荒木達雄名誉教授が体づくりの基礎理論や体操の歴史など、梅田教授が健康指導を行う薬剤師が身につけるべき健康の知識などを解説。梅田教授は「健康サポート薬局」の意義について「薬剤師は医学的知識を有しており、健康管理をしながら運動指導もできる」と強調。また「運動は体に良いが、開始時には既往歴を聞くなど、しっかりリスクマネジメントを行うように」と注意点も挙げました。

    健康指導に必要な知識などを学んだ座学
    健康指導に必要な知識などを学んだ座学
    基本の動きを紹介する伊藤准教授
    基本の動きを紹介する伊藤准教授

    日本体育大学の伊藤由美子准教授と荒木名誉教授が指導した体育館での実技では、体の7つの部位(「くび」「腕」「脚」「胸」「体側」「背腹」「腰」)をそれぞれ動かす基本的な運動が紹介され、伊藤准教授は「運動を指導する対象に応じてアレンジしてください」とアドバイス。自ら工夫して運動に合わせて流す曲のテンポを変えたり、動きを変えたりする指導法を、受講者は実際に体を動かしながら学びました。

    これまでに本学の学生や卒業生約550人が資格を取得

    このほか、身近に手にできるものを使って薬局で手軽にできる運動として荒木名誉教授はティッシュペーパーを手に載せ、落とさないようにしながら手を回したり、体を動かしたりする運動を、伊藤准教授はボールを使った多彩な運動を説明。受講者は伊藤准教授のお手本を見ながら、足を伸ばして座って体の周りにボールを転がしたり、うつ伏せや膝立ちでボールをついたりする動きを実践しました。

    最終日の21日に試験があり、合格すると「Gymnastics for ALL指導員」の認定を得ることができます。梅田教授によると、これまでに本学の学生や卒業生約550人が資格を得ています。厚生労働省によると、全国にある健康サポート薬局は2024年9月末時点で3232カ所と、国の目標の1万5000カ所の5分の1ほどにとどまっており、制度の広がりに向けて本学の取り組みに期待が高まっています。

    指導する荒木名誉教授
    指導する荒木名誉教授
    ティッシュペーパーを使った運動
    ティッシュペーパーを使った運動
    2人行うティッシュペーパーを使った運動
    2人行うティッシュペーパーを使った運動
    ボールを使った運動
    ボールを使った運動

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    ボールを使った多彩な運動を実践する受講者
    健康指導に必要な知識などを学んだ座学
    基本の動きを紹介する伊藤准教授
    指導する荒木名誉教授
    ティッシュペーパーを使った運動
    2人行うティッシュペーパーを使った運動
    ボールを使った運動
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