サーモフィッシャーサイエンティフィック、血液を用いた 遺伝子解析プロジェクト「アジア国際共同研究A-TRAIN」で 国立がん研究センターと協働

次世代シーケンシング技術を活用し、 卵巣明細胞がんと子宮体がんの研究を支援

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ(グループ本社:東京都港区、代表:室田 博夫、以下 サーモフィッシャー)は、国立研究開発法人国立がん研究センター(以下、国立がん研究センター)と共同で、次世代シーケンシング技術を用いたカスタマイズ可能な遺伝子パネル「Ion Ampliseq HD」を共同開発し、卵巣明細胞がん、子宮体がんのリキッドバイオプシーによる遺伝子解析を実施することを発表します。両者は、2020年10月1日に締結した共同研究の複数年契約に基づいて協力していきます。



国立がん研究センター中央病院は、日本をはじめアジアでの発生頻度が高く、難治性のがんとされている子宮頸がん、卵巣明細胞がん、上咽頭がん、卵巣がん、子宮体がん、トリプルネガティブ乳がん患者を対象に、患者さんの身体への負担が少ない、血液を用いたリキッドバイオプシー検査で網羅的に遺伝子異常を調べ、治療の詳細や予後などの臨床情報と合わせたデータベースを構築・解析し、治療標的となりうる遺伝子異常の特定や治験の実施につなげるアジア多施設共同前向き研究*1「A-TRAIN(エー・トレイン)」をマレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムのアジア6カ国の施設と協力して実施します。A-TRAINは、「アジアがん臨床試験ネットワーク構築に関する事業(ATLAS project)」の中で実施され、アジアでの臨床試験実施基盤の構築にも取り組みます。


サーモフィッシャーはA-TRAINにおいて、卵巣明細胞がんと子宮体がんの遺伝子解析を実施します。解析には、サーモフィッシャーの次世代シーケンサー「Ion GeneStudio S5」と、サーモフィッシャーが国立がん研究センターと共同で開発したカスタマイズ可能な遺伝子パネル「Ion AmpliSeq HD」が使用されます。



サーモフィッシャーの代表である室田 博夫は次のように述べています。「この度、国立がん研究センター様と共同でアジア地域の難治がん研究に貢献できることを、大変光栄に思います。弊社のリキッドバイオプシーの技術が検体採取時の患者さんのご負担を軽減し、治療の選択、スクリーニング、治療効果のモニタリング、根治的治療後の残存病変の評価といったさまざまな目的に幅広く活用されることを期待しています。サーモフィッシャーは国立がん研究センター様とともに、今後も研究を通じて連携を行い、治療標的となりうる遺伝子異常の特定や治験の実施を目指し、『より健康な世界』の実現に貢献してまいります」



■アジア多施設共同前向き研究「A-TRAIN」概要

サーモフィッシャーは、「卵巣明細胞がん」「子宮体がん」の研究に参画します。


「卵巣明細胞がん」

開始時期 :2021年12月

参加国  :日本、フィリピン、マレーシア、タイ、シンガポール、ベトナム

登録数  :50名

遺伝子解析:サーモフィッシャー


「子宮体がん」

開始時期 :2022年2月

参加国  :日本、フィリピン、マレーシア、タイ、台湾、ベトナム

登録数  :60名

遺伝子解析:サーモフィッシャー、国立がん研究センター研究所



■用語解説

*1 前向き研究

前向き研究とは、患者さんのご協力のもと、新たにデータやサンプルを集め、実際に検証を行う研究を指します。



■サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッドについて

サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッド(本社:米国マサチューセッツ州ウォルサム、NYSE:TMO)は、科学サービスを提供する世界的なリーディングカンパニーであり、収益は約400億ドルに達しています。私たちのミッションは、私たちの住む世界を『より健康で、より清潔、より安全な場所』にするために、お客様に製品・サービスを提供することです。私たちはライフサイエンス研究のさらなる加速、分析における複雑な課題の解決、研究室の生産性向上、臨床診断性能と治療の向上、患者さんの人生を大きく左右する医薬品開発・製造に取り組むお客様を支援します。世界に100,000人以上の従業員を擁する当社のグローバルチームは、Thermo Scientific、Applied Biosystems、Invitrogen、Fisher Scientific、Unity Lab Services、Patheon、PPDといった業界をリードするブランドを通じて、革新的な技術、購入における利便性、医薬品開発・製造サービスにおいて、他に類を見ない組み合わせを提供します。


URL: https://www.thermofisher.com

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ

配信企業へのお問い合わせ

取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら。
プレスリリース配信企業に直接連絡できます。

この企業のリリース

新たな次世代シーケンシング技術を用いた
「オンコマイン(TM) Dx Express Test マルチ CDxシステム」、
乳癌のPIK3CA、AKT1、PTEN遺伝子変異、
固形癌のNTRK融合遺伝子を検出する
コンパニオン診断システムとして申請
新たな次世代シーケンシング技術を用いた
「オンコマイン(TM) Dx Express Test マルチ CDxシステム」、
乳癌のPIK3CA、AKT1、PTEN遺伝子変異、
固形癌のNTRK融合遺伝子を検出する
コンパニオン診断システムとして申請

新たな次世代シーケンシング技術を用いた 「オンコマイン(TM) Dx Express Test マルチ CDxシステム」、 乳癌のPIK3CA、AKT1、PTEN遺伝子変異、 固形癌のNTRK融合遺伝子を検出する コンパニオン診断システムとして申請

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ

2025年7月31日 10:00

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ
 肺がん個別化医療のさらなる進展を目指して、
国立がん研究センター東病院と戦略的提携 
新規肺がんマルチ遺伝子検査の臨床応用に向けて
サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ
 肺がん個別化医療のさらなる進展を目指して、
国立がん研究センター東病院と戦略的提携 
新規肺がんマルチ遺伝子検査の臨床応用に向けて

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ  肺がん個別化医療のさらなる進展を目指して、 国立がん研究センター東病院と戦略的提携  新規肺がんマルチ遺伝子検査の臨床応用に向けて

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ

2025年7月28日 11:30

オンコマインTM Dx Target Test マルチ CDxシステム、
EGFR遺伝子変異陽性の
切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する
アミバンタマブ(遺伝子組換え)および
ラゼルチニブメシル酸塩水和物併用療法の
コンパニオン診断システムとして、一部変更承認を取得
オンコマインTM Dx Target Test マルチ CDxシステム、
EGFR遺伝子変異陽性の
切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する
アミバンタマブ(遺伝子組換え)および
ラゼルチニブメシル酸塩水和物併用療法の
コンパニオン診断システムとして、一部変更承認を取得

オンコマインTM Dx Target Test マルチ CDxシステム、 EGFR遺伝子変異陽性の 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する アミバンタマブ(遺伝子組換え)および ラゼルチニブメシル酸塩水和物併用療法の コンパニオン診断システムとして、一部変更承認を取得

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ

2025年7月22日 10:00

サーモフィッシャーサイエンティフィック、
「Thermo Scientific(TM) NanoDrop(TM) Ultra 
微量分光光度計」を日本市場で販売開始
サーモフィッシャーサイエンティフィック、
「Thermo Scientific(TM) NanoDrop(TM) Ultra 
微量分光光度計」を日本市場で販売開始

サーモフィッシャーサイエンティフィック、 「Thermo Scientific(TM) NanoDrop(TM) Ultra 微量分光光度計」を日本市場で販売開始

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ

2025年7月8日 16:00

サーモフィッシャーサイエンティフィック、
細胞培養工程のプロセス開発を簡素化・加速し、
バイオ医薬品の市場投入を迅速化する、
5リットルサイズのシングルユースバイオリアクターを
日本市場で販売開始
サーモフィッシャーサイエンティフィック、
細胞培養工程のプロセス開発を簡素化・加速し、
バイオ医薬品の市場投入を迅速化する、
5リットルサイズのシングルユースバイオリアクターを
日本市場で販売開始

サーモフィッシャーサイエンティフィック、 細胞培養工程のプロセス開発を簡素化・加速し、 バイオ医薬品の市場投入を迅速化する、 5リットルサイズのシングルユースバイオリアクターを 日本市場で販売開始

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ

2025年7月2日 10:00

プレスリリース配信サービスページ