阪神甲子園球場で回収したプラスチックカップの再生原料を一部使用した 「リサイクルごみ袋」の開発・使用開始について ~阪神甲子園球場における循環型リサイクルの取組み~

    技術・開発
    2021年12月20日 19:30
    FacebookTwitterLine

    阪神電気鉄道株式会社(本社:大阪市福島区、社長:秦雅夫)が運営する阪神甲子園球場では、今月9日に同球場における環境保全プロジェクト「KOSHIEN “eco” Challenge」を宣言しました。

    この度、本プロジェクトの一環として、阪神甲子園球場オフィシャルエコパートナーである株式会社シモジマ(本社:東京都台東区、社長:笠井義彦)とともに、阪神甲子園球場で回収したプラスチックカップの再生原料を一部使用した「リサイクルごみ袋」を開発し、2022年のシーズンから同球場で使用する、循環型リサイクルの取組みを開始しますのでお知らせします。

    この「リサイクルごみ袋」は、同球場で回収されたプラスチックカップ10%のほか、ペットボトルを20%、ポリエチレンの再生原料を35%配合しており、再生原料65%とリサイクル率が高く、通常のポリ袋に比べCO2排出量を約15%削減できる製品です。

    同球場では2012年から、球場内で使用したポリエステル(PET)製ビール用プラスチックカップを、同プロジェクトオフィシャルエコアドバイザーである帝人フロンティア株式会社と共同で分別回収し、球場イベントで配布されるノベルティなどにリサイクルする取組みを行ってきましたが、球場内における再生原料の更なる活用方法として株式会社シモジマが従来から取り組んでいた、ペットボトルをマテリアルリサイクルして製造するリペッツごみ袋の製造技術の活用を2020年から検討してきました。使用済みプラスチックカップは印刷や汚れがあるため、リサイクルが難しい難処理原料とされており、そのようなPET樹脂とポリエチレンを原料としたごみ袋の製造は困難とされていましたが、この度製品化に成功し、同球場における循環型リサイクルの仕組みが確立しました。ビール用プラスチックカップをリサイクルしたPET再生原料をごみ袋の原料に使用するのは、日本初となります。

    なお、今回のリサイクルごみ袋は、2022年4月から同球場が所在する兵庫県西宮市において開始される指定ごみ袋制度の承認品(西宮市指定事業系ごみ袋)となります。


    詳細については、次のとおりです。


    <リサイクルごみ袋の概要>

    (1)製品の概要

    サイズ:90L(900mm×1000mm)、45L(650m×800mm)

    販売者:株式会社シモジマ

    ※販売場所、価格等については株式会社シモジマ大阪支社(TEL06-6243-5741)までお問い合わせください。

    ※種類は西宮市指定事業系ごみ袋のみとなります。

    (2)製品の特徴

    1. 本来ゴミとなる資源を循環利用できること。

    2. 「エコマーク」を取得しており「グリーン購入法適合商品」であること。

    3. 通常のポリ袋と比較してCO2排出量の削減効果が高いこと。

    4. 通常のポリ袋と比較して臭気漏れを抑えることができること。

    5. 通常のポリ袋と比較して強度バランスが高いこと。



    阪神電気鉄道株式会社 https://www.hanshin.co.jp/


    リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/e2bff4385bf6f9a1fa2dd4f1adb384bc8d967ce1.pdf


    発行元:阪急阪神ホールディングス

        大阪市北区芝田1-16-1