滋賀県立陶芸の森で特別展「Human and Animal 土に吹き込まれた命-21世紀陶芸の最先端」6月29日(火)より開催

    Human×Animal Breathing Life into Clay - The Vanguard of 21st Century Ceramic Art

    イベント
    2021年6月16日 10:00

    滋賀県立陶芸の森で、特別展「Human and Animal 土に吹き込まれた命-21世紀陶芸の最先端」を2021年6月29日(火)より開催いたします。本展は、2パートで展開。開催期間は「Part 1 子どもたちとともに」が2021年6月29日(火)~9月5日(日)、「Part 2 アーティストたちに迫る」は2021年9月18日(土)~12月19日(日)となります。


    (1) ベス・カヴェナー(アメリカ)「シャドー・パートナー」2018年 Jason Jacques Gallery蔵


    ●展覧会概要

    近年ますますアートとデザイン、陶芸と彫刻といった領域の境界線が曖昧さを増してきています。それは日本だけでなく海外でも、土をあらためて造形の素材として捉えられることで、土のさまざまな可能性が見いだされているのです。そこには、陶芸の素材ならではの土の可塑性や焼成方法はもとより、自然と人間との関わりなど、さまざまな現代の要素が浮き彫りにされています。

    人や動物は原初からのモチーフですが、彼らは土の特徴を生かしつつ、スピード感や躍動感、リアリティ溢れる個性的な表現で、人間の心理や動物の本能を探りながら心に浮かんだ形を表現し、命を吹き込んでいます。

    この展覧会では、土と対話しながら生み出される土のアートの最先端を、日本やアメリカ、ヨーロッパの、今、注目される5人のアーティストたちによる人や動物をテーマにした作品を通して紹介します。


    ◎展覧会の中では、霊長類学・人類学者でありゴリラ研究で知られる京都大学前総長 山極壽一氏に、動物たちの世界を通して、動物と私たち人間との橋渡しをしていただきます。



    ●基本情報

    会期  :Part 1 子どもたちとともに/2021年6月29日(火)~9月5日(日)

         Part 2 アーティストたちに迫る/2021年9月18日(土)~12月19日(日)

    会場  :滋賀県立陶芸の森陶芸館展示室1、2

    休館日 :月曜日(8月9日、9月20日は開館し、翌日に振替休館)

    観覧料 :一般750円(600円)、高大生560円(450円)、中学生以下無料

         *( )内は20人以上の団体料金、ネット割引券利用で10%OFF

    主催  :滋賀県立陶芸の森、京都新聞

    後援  :滋賀県教育委員会、甲賀市

    企画協力:ヒュース・テン

    (2) ステファニー・クエール(イギリス)「Orangutan」2016年 作家蔵



    ●見どころは?

    土の特性をいかしたアーティストたちの個性豊かな作品ばかりです。コーナー毎にあるゴリラ研究の第一人者の山極氏による文章が、動物の世界へ誘います。子どもも大人も楽しめる展覧会です。

    (3) スーザン・ホールズ(イギリス) 「ラビット・ファミリー」 2019-2020年 作家蔵


    <出品作家>

    ベス・カヴェナー Beth Cavener(1972-、アメリカ)

    日本初公開のベス・カヴェナーの作品。迫力の目力で見るものを圧倒させる。カヴェナーは、社会の中で気詰まりを感じる人間の心理を、動物の中に表現する。


    ステファニー・クエール Stephanie Quayle(1982-、イギリス)

    動物たちの仕草を、生き生きと土で表現している。クエールは、動物たちと向き合い野生に触れながら作品を制作する。


    奈良美智 Yoshitomo Nara(1959-、日本)

    「誰もいない土曜日の創作室(あなたはいるけど)」と名付けられたどこか懐かしい空間に、陶芸作品につながるドローイングや新作を加えた陶芸作品が並ぶ。これまでの10年余りの間に制作された奈良の陶芸作品に出合える機会は数少ない。


    スーザン・ホールズ Susan Halls(1966-、イギリス)

    うつわを制作するように、内側からふくらませて動物をつくりあげる。イギリス陶芸の中で動物を作り続けた異色の存在。1990年代の代表作と近年の作品を展示。


    キム・シモンソン Kim Simonsson(1974-、フィンランド)

    人間や動物の造形を通して、社会のタブーと日本の“かわいい”に象徴されるポップカルチャーを結びつけた独特の世界をつくり出す。初期作から、近年の鮮やかな緑色のモス・シリーズまでを紹介。


    奈良作品の展示コーナー「誰もいない土曜日の創作室(あなたはいるけど)」Photo:Shunsuke kato(NOTA&design) cYoshitomo Nara



    ●会期中のイベント

    (1) 我が家の癒し!スマイル・アニマル画像大募集

    陶芸の森陶芸館公式Instagramアカウントをフォローして、ご自慢の動物たちの笑顔画像をお送りください。会期中、コメントとともに展覧会会場にて展示します。


    (2) ギャラリー・トーク

     8月11日(水)、9月23日(木・祝)、11月23日(火・祝)

     *各日とも13:30から


    (3) 陶芸館ギャラリー企画

    ・「子どもたちの土の造形-本物との出会いから やきものどうぶつ大集合!」展

     つちっこプログラムで制作された、小学校の子どもたちのやきもの作品を展示!

     日時:2021年7月17日(土)~8月29日(日)


    ・「森で生まれたHuman and Animal」展

     日時:2021年9月18日(土)~10月17日(日)


    ・「日本六古窯パネル」展

     日時:2021年10月21日(木)~10月31日(日)


    ・アーティスト・イン・レジデンス企画展「陶芸の森×台湾文化センター」

     日時:2021年11月6日(土)~11月28日(日)


    ・「陶芸館・新収蔵の逸品」展

     日時:2021年12月4日(土)~12月19日(日)

    (4) 奈良美智(日本)「森の子」2020年 作家蔵 (C)Yoshitomo Nara


    (5) キム・シモンソン(フィンランド)「モス・プリンセス」2018年 作家蔵


    (6) スーザン・ホールズ(イギリス)「シマウマ」1993年 滋賀県立陶芸の森陶芸館蔵

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