山形市で5月15日(土)より「あずかるこちゃん」の病児保育支...

山形市で5月15日(土)より 「あずかるこちゃん」の病児保育支援システム運用がスタート

寒河江市に続き県内2自治体目の導入、市内6施設で空き状況の見える化が実現

Connected Industries株式会社(東京都中央区、代表取締役:園田 正樹)は、山形県山形市内6施設の病児保育室※で、病児保育支援システム「あずかるこちゃん」の提供を2021年5月15日(土)より開始しました。山形県内では寒河江市に続き2自治体目の提供となりました。山形市は今回のあずかるこちゃん導入により、市内6つの病児保育室で空き状況の見える化とスマホを利用しての予約申込の受付が開始されます。


※Connected Industries株式会社では、病児保育には病児対応型・病後児対応型が含まれているという厚生労働省が定めた観点から、病児・病後児保育室を総合して「病児保育室」と表現しています。


サムネイル



■あずかるこちゃん提供で病児保育事業の利用率向上を後押し

風邪など入院するほど重篤ではないものの、保育園・学校などを休まなければならない子どもを病児と言います。病児保育は、仕事が休めないなどの理由で病児をみることができない保護者に代わって一時的に子どもを預かってくれるサービスです。専門的な知識を持った保育士、看護師が子どもの病状に合わせて保育看護を提供します。

公益財団法人 地方経済総合研究所の研究では、働くお母さんが最も困ることは「子どもの急病時の仕事の調整」(※1)であり、山形市の保護者へのニーズ調査では「仕事と子育てを両立しやすい労働環境の整備を行うための支援」が上位となっています(※2)。

このような、仕事を休むことが難しい子育て世代にとって、病児保育室はいざという時に頼れる場所です。

しかし、子育て世代には心強い存在であるはずの病児保育ですが、日本全国での利用率は平均30%と十分に利用されているとは言えない状況です(※3)。山形市内も同様に、病児保育室の利用率は約35%、病後児保育室は約13%となっています(※4)。また、令和2年度は新型コロナウイルスの影響もあり山形市の病児保育室、病後児保育室ともに利用率は前年度に比べ減少しているといいます。

こうした現状を受け、山形市は2013~2020年の間で病児・病後児保育室を3施設から6施設に増やし、2021年4月からは、山形市を含む7市7町の連携地域内どの病児・病後児保育室でも利用できる体制を整えました。さらに、今回のあずかるこちゃん導入によって、山形市内の病児保育事業として実施している6施設で病児・病後児保育室の予約がスマホで手軽にできるようになりました。


※1 「女性の仕事と子育てに関する調査~求められる社員の理解と意識改革~」(2017年4月)/公益財団法人 地方経済総合研究所

http://www.dik.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/P_jyoseinoshigototokosodate_.pdf

※2 第二期山形市子ども・子育て支援事業計画(R3.3月)P.21

http://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/kakuka/kosodate/kodomohoiku/sogo/keikaku2/R3.pdf

※3 「病児保育事業について」(平成25年12月11日発表)/内閣府(p.12)

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/kodomo_kosodate/b_9/pdf/s4-2.pdf

※4 第二期山形市子ども・子育て支援事業計画(R3.3月)P.41~42

http://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/kakuka/kosodate/kodomohoiku/sogo/keikaku2/R3.pdf



■保護者と病児保育室をスムーズにつなぐための利便性向上と周知活動

国内において病児保育の利用率が十分とは言えない根本原因は、「使いづらさ」「認知不足」「利用できる施設が近くにない」ことであると弊社は考えています。

弊社が全国の子どもを持つ就労女性300人にアンケートを行ったところ、「病児保育の利用経験がない」と答えた方は88%にのぼりました。さらに病児保育を利用したことがない方に、病児保育がどんなものかを知っているか聞くと、75%が「知らない」もしくは「名前しか知らない」と回答しました。つまり、病児保育の利用経験がない方はとても多く、かつその大半の方が病児保育自体を認知していないということになります。

病児保育を必要な方にスムーズに届けるため、あずかるこちゃんはこれらのうち特に「使いづらさ」と「認知不足」2点の課題解決を目指します。

今回のあずかるこちゃん導入より、山形市内の病児保育事業として実施している6施設の病児・病後児保育室で空き状況がリアルタイムに見える化され、保護者は電話をしなくても病児・病後児保育室の利用ができるかどうかを判断でき、次の日の計画が立てやすくなります。また、いつでもスマホから予約、キャンセルを行えるので、予約開始時間に電話連絡をする必要がなくなり、時間を気にせずに隙間時間で対応できるようになります。さらに、これまで事前に記入・提出しなければならなかった紙の登録用紙が廃止となる代わりに、スマホのあずかるこちゃんから登録できるようになります。

また、あずかるこちゃんは、保護者だけでなく病児保育室にとっての利便性向上も目指します。従来の電話での予約対応は、スタッフが保育に集中しにくい、時間外に受電できないために保護者とすぐにつながれないといったデメリットがあります。弊社は、これらをあずかるこちゃんのネット予約を提供することで解決し、病児保育を必要とする保護者と空きがある病児保育室が時間の縛りなくつながり、病児保育事業がよりよいものになるよう尽力していきます。


さらに、本取り組みと病児保育サービス自体の周知強化を目的としたパンフレットやポスターの制作・山形市内での配布掲示を行い、「認知不足」の課題の解決を目指します。


あずかるこちゃん導入によって病児保育の登録・予約手続きの利便性が向上します

市内に掲示予定のポスター



■病児保育を、手のひらに。病児保育支援システム「あずかるこちゃん」

あずかるこちゃんは、保護者と病児保育室をつなぐ、病児保育の検索・予約サービスです。

保護者はいつでも簡単にLINEやWebから病児保育を検索、予約が可能。病児保育室のスタッフにとっては、煩雑な事務作業から解放され保育に集中できます。さらに導入自治体では、地域にあるすべての病児保育の情報を一元管理できるようになり、保護者のみならず、病児保育室、行政が三方よしの形で病児保育事業を行えます。

https://azkl.jp/



■Connected Industries株式会社(CI Inc.)

未来を担う子どもたちにとって、より良い成育環境を目指すためには保護者がより安心して仕事と子育てができる社会環境の整備も重要です。弊社は、子どもたちと働く保護者を取り巻く社会課題を解決し、新たな社会的・経済的価値を創造するために2017年7月7日に設立しました。


所在地  : 東京都中央区築地6丁目7-11

事業内容 : 病児・病後児保育室の検索・予約サービス、

       病児・病後児保育室の経営コンサルティング

代表取締役: 園田 正樹

https://ci-inc.co.jp/

取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら

プレスリリース配信企業に直接連絡できます。