MCU上でIIoTプラットフォームThingWorxの クライアント機能を実現する エッジ機器向けソフトウェアパッケージを 2月1日(月)に提供開始

~PTCジャパンと共同開発、「Ubiquitous Network Framework」の拡張パッケージとして提供~

株式会社ユビキタスAIコーポレーション(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:長谷川 聡、以下「ユビキタスAIコーポレーション」)は、IIoT(産業分野向けIoT)プラットフォームThingWorx(R)のクライアント機能に対応し、MCU上で動作可能なソフトウェアをPTCジャパン株式会社(以下「PTC社」)と共同開発し、「Ubiquitous Network Framework ThingWorx Edge Package」として2021年2月1日(月)に提供開始することを発表します。


ThingWorxとの接続イメージ


■開発の背景

PTC社のIIoTプラットフォーム「ThingWorx」は、エンドツーエンドのIIoTソリューション用に開発された多機能な産業用IoTプラットフォームです。高速なIoTアプリケーション開発、多様なオートメーション機器や、拡張現実(AR)との接続性など、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する包括的なIoTソリューションを提供し、多くの企業に採用されています。PTC社は、ThingWorxに対応した組込み機器開発用の「ThingWorx Edge SDK」を提供していますが、ThingWorx Edge SDKは、LinuxやWindowsに最適化されたSDKであるため、ユーザーがMCUを利用する場合には個別の開発や、多大な時間と手間を要するという課題がありました。


この課題を解決するため、ユビキタスAIコーポレーションは、MCU上で動作可能なパッケージ「Ubiquitous Network Framework ThingWorx Edge Package」をPTC社と共同開発しました。ユーザーは、ThingWorxに接続可能なMCUベースのIoT機器を短期間かつ容易に開発可能となります。



■Ubiquitous Network Framework ThingWorx Edge Packageの概要

名称     : Ubiquitous Network Framework ThingWorx Edge Package

        Ubiquitous Network Framework on RTOS ThingWorx Edge Package

販売開始日  : 2021年2月1日(月)

製品ページURL: https://www.ubiquitous-ai.com/products/nf/expansionpackage.html


Ubiquitous Network Framework ThingWorx Edge Packageは、PTC社のThingWorx Edge SDKと、ユビキタスAIコーポレーションの「Ubiquitous Network Framework SDK」、「Ubiquitous TLS」によって構成されるソフトウェアパッケージです。Ubiquitous Network Frameworkの拡張パッケージとして提供します。パッケージのベースとなるUbiquitous Network Frameworkは、組込み機器向けの各種プロトコルスタックを用途に合わせて選択可能なソフトウェアプラットフォームです。省フットプリントを特長とし、性能の低いMCUでも動作可能です。


Ubiquitous Network Framework ThingWorx Edge Packageは、高いパフォーマンスを非常に少ないハードウェアリソースで実現するため、MCUベースのIoT機器開発に適しています。また、ThingWorxへのデバイス認証に必要な情報を各種MCUの機能とソフトウェアによって安全に保管し、ThingWorxへのセキュアな接続をサポートします。販売開始時点では、Arm(R)Cortex(R)-Mをはじめとした以下のMCUおよびボード、通信モジュール製品などに対応予定です。



■主な特長

・PTC社のThingWorxに対応するIoT機器開発の期間を大幅に短縮

・MCUで利用可能な省リソース、高パフォーマンス

・TLSを使用したデバイス認証情報の保護によってセキュリティを確保



■構成内容

・ThingWorx Edge SDK

・Ubiquitous Network Framework SDK

・Ubiquitous TLS



■対応MCU、ボード、モジュール

・ルネサス エレクトロニクス株式会社 RXファミリ(RX600、RX700シリーズ)

対応ボード(1) 株式会社コア GR-ROSE

対応ボード(2) Renesas RX65N Cloud Kit


・ルネサス エレクトロニクス株式会社 RAファミリRA6M4

対応ボード EK-RA6M4


・STマイクロエレクトロニクス株式会社 STM32ファミリ


・株式会社村田製作所 Wi-Fi+Bluetoothモジュール

Type 1LD P/N:LBEE5PA1LD(MCU STマイクロエレクトロニクス社製 STM32F412)


あわせて、RTOS上で動作する「Ubiquitous Network Framework on RTOS ThingWorx Edge Package」の販売も開始します。FreeRTOSなどのRTOS環境でアプリケーション開発を行いたい場合、既に開発環境がある場合などに利用できます。



PTCジャパン株式会社 代表取締役 桑原 宏昭 氏のコメント

「Ubiquitous Network Framework ThingWorx Edge Packageが開発されたことによって、PTCはより広いユーザー層へ、ThingWorxの提供が可能となりました。今後もさまざまなシステム機器データをつなぐIIoTソリューションで、製品の高度化や作業の効率化を図り、多くのユーザーのデジタルトランスフォーメーション実現を支援していきたいと思います。」


株式会社ユビキタスAIコーポレーション 代表取締役社長 長谷川 聡のコメント

「2020年5月12日のPTC様との協業合意※1後、当社の強みを生かした連携方法について検討してまいりました。IoTの普及が加速する中、MCUやRTOSベースのIIoT機器接続に対する顧客ニーズの高まりを想定し、PTC様との協業第一弾として本件に取り組んでまいりましたが、このたび、無事に提供開始できることを嬉しく思います。今後も、PTC様と連携し、ThingWorx利用者にとって有用な組込みソフトウェアやサービスを提供してまいります。」


※1 ユビキタスAIコーポレーション プレスリリース「ユビキタスAIコーポレーションとPTCジャパンが協業、組込みソフトウェアとIIoTプラットフォームの連携で産業機器のIoT化を支援」(2020年5月12日) https://www.ubiquitous-ai.com/news/2020/003093.html



■Ubiquitous Network Frameworkについて

Ubiquitous Network Frameworkは、ユビキタスAIコーポレーションが開発したNon-OS向けに提供可能な簡易的なカーネル機能を含む各種プロトコルスタックで構成されたソフトウェアプラットフォームです。ネットワークデバイスや通信モジュール開発に最適化しており、非常に少ないハードウェアリソース上で高いパフォーマンスを実現します。

URL: https://www.ubiquitous-ai.com/products/nf/



■Ubiquitous TLSについて

Ubiquitous TLSは、ユビキタスAIコーポレーションが開発したTLSプロトコルスタックです。ハードウェアリソースが制限されたIoT機器に適した省リソースかつ高い処理速度を備え、センサーデバイスやスマート家電、ウェアラブル、ネットワークカメラ、決済端末など、多様なIoT機器の安全なインターネット接続を実現します。

URL: https://www.ubiquitous-ai.com/products/tls/



■IIoT(産業分野向けIoT)プラットフォーム「ThingWorx」、「ThingWorx Edge SDK」について

ThingWorxはエンドツーエンドのIIoTソリューション用に開発され多機能な産業用IoTプラットフォームです。企業のデジタルトランスフォーメーションを実現する、包括的なIoTソリューションを提供します。ThingWorx Edge SDKは、ThingWorx プラットフォーム インスタンスと通信するエッジデバイス用のアプリケーションを作成するためのSDKです。

URL: https://www.ptc.com/ja/products/iiot/thingworx-platform/



■PTCジャパン株式会社について

米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理(PLM)、IoTアプリケーション開発プラットフォーム、拡張現実(AR)オーサリングソリューションの各テクノロジーソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。拡張性と相互運用性に優れた製品設計ソフトウェア群のCreo、製品とサービスのライフサイクル全体にわたる製品コンテンツと業務プロセス一元管理のWindchill、IoTアプリケーション開発プラットフォームのThingWorx、拡張現実(AR)オーサリングソリューションのVuforia、などを提供しています。1992年3月設立。国内4事業拠点。

URL: https://www.ptc.com/ja/



■株式会社ユビキタスAIコーポレーション(証券コード:3858)について

ユビキタスAIコーポレーションは、組込み機器向けを中心としたソフトウェアの開発・ライセンス、および海外製ソフトウェアの輸入販売を行う企業です。ユビキタス社会に必要とされる、ネットワーク関連(ホームネットワーク関連・暗号技術を含む)、データベース、システムの高速起動技術、各種テストツールなど、多数のソフトウェアとサービスを提供しています。他と差別化された製品群で、ユビキタス社会の要請に応えます。

本社所在地: 東京都新宿区西新宿1-21-1 明宝ビル6F

URL    : https://www.ubiquitous-ai.com/



■投資家の皆様へ

本ニュースリリースは、ユビキタスAIコーポレーションの定性的な業務進捗をお知らせするためのものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。当社業績・経営指標の進捗・予想に関しては、取引所開示情報である、決算短信などをご参照ください。



※本ニュースリリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

※本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

※PTCの社名、ロゴマークおよびすべてのPTC製品の名称は、PTC Inc.(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。

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