『人魚が逃げた』が「2025年本屋大賞」候補作に 青山美智子が5年連続ノミネート

    作品への思いを語ったインタビューをWEBで公開中

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    2025年2月3日 13:00

    株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)より刊行の、青山美智子著『人魚が逃げた』(2024年11月14日発売/税込1,760円)が「2025年本屋大賞」の候補作品に選ばれました。青山美智子さんは、本作で5年連続5度目の「本屋大賞」ノミネートとなります。現実と虚構の世界が巧みに交差する『人魚が逃げた』は、著者が「フィクションとは何なのか」というテーマと向き合った意欲作で、発行部数は8万部です。

    ■小説書きとして大きな意義や覚悟が得られた作品

    青山美智子さんが、最新作のモチーフに選んだのは「人魚」。執筆にあたって、アンデルセンの「人魚姫」に関する書籍を読み込んだ際に、長い歳月を経て、さまざまな人や解釈によって、物語が変遷していくことを知り、「物語は生きている」と感じたとインタビューで明かしています。このインタビューは、PHPオンラインにて全文を公開中です。また、作中には、実在する人物や場所が登場し、物語と現実の境界線を曖昧にすることで、読者がよりストーリーに没入できるしかけが全編にちりばめられています。

    小説や物語ってなんだろうと考えて、いろいろな発見があったんです。なのでこれは、小説書きとして大きな意義や覚悟みたいなものが得られた作品ですね。
    (青山美智子/『文蔵』2024年12月号掲載のインタビューより)

    ■『人魚が逃げた』について

    【あらすじ】

    ある日曜日、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚がいなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。
    彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
    そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元モデルの会社員、デパートで買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、ママとして就任したばかりのホステス。銀座で交わる5人を待ち受ける意外な運命とは。
    そして「王子」は人魚と再会できるのか。そもそも人魚はいるのか、いないのか……。

    【試し読みを公開中】
    『人魚が逃げた』のプロローグから第一章までを、PHP研究所の公式サイトで公開中。

    【最新情報はnoteで随時公開中】

    【書誌情報】

    タイトル:人魚が逃げた
    著者:青山美智子
    判型・製本:四六判並製
    ページ数:232ページ
    定価:1,760円(税込)  
    発売日:2024年11月14日
    ISBN:978-4-569-85794-7 
    発売元:株式会社PHP研究所

    ■著者プロフィール

    青山美智子(あおやま・みちこ)
    作家
    大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。 2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。 出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。『お探し物は図書室まで』が2021年本屋大賞2位、『赤と青とエスキース』が2022年本屋大賞2位、『月の立つ林で』が2023年本屋大賞5位、『リカバリー・カバヒコ』が2024年本屋大賞7位に選ばれた。最新刊『人魚が逃げた』で5年連続の本屋大賞ノミネートを果たす。

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