生産量日本一!福山特産くわいの出荷が始まる

縁起物として、正月のおせち料理などに使われる「くわい」の出荷が、生産量日本一の福山市で始まりました。
「くわい」は甘みとほろ苦い後味が特徴で、芽が出ているその形から「めでたい」縁起物としておせち料理の食材などに使われています。
11月9日は今年の初出荷を迎え、JA福山市の集荷場には夜明け前から農家の人たちが収穫したくわいを詰めた箱が積み上げられました。集荷場では、4人の検査員が出荷前の箱を開けてくわいを一つ一つ手に取り、大きさや色合い、それに、傷がないかなどを確認していました。今年のくわいは、夏場に発生した病気などの影響が心配されましたが、被害は少なく品質は例年並みになっているということです。
JA福山市によりますと、市内では国内の生産量のおよそ5割を占めるくわいが栽培されていて、今年6月には国が地域ブランドとして認定する「地理的表示保護制度」にも登録されています。

くわいとは

もともとは沼地に自生していたものを明治ごろに福山城の堀に植えたのが栽培の始まりといわれています。
くわいは,実から芽が伸びるその形から,「食べると芽が出る」目(芽)出たい縁起物として,正月料理や祝いの席で親しまれています。
ほっこりとした食感で,食べるとほろ苦さのなかに甘味が残るのが特徴です。近年では,正月料理だけでなく,唐揚げや薄くスライスしたものを揚げたくわいのチップスとしても楽しまれています。
青味がかったその色から「田んぼのサファイア」とも呼ばれており,タンパク質やビタミンEも多く含まれています。

福山市について

福山市(市長:枝広 直幹)は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央、広島県の東南部に位置し、高速道路網のアクセスが良く新幹線「のぞみ」も停まる、人口約47万人の拠点都市です。
福山市には四季折々の美しさを見せる自然、温暖な気候、海・山・川から得られる恵みがあります。100万本のばらが咲き誇る「ばらのまち」としても知られ、潮待ちの港として栄え日本遺産に認定された景勝地「鞆の浦」や、JR福山駅の新幹線ホームから見え、2022年には築城400年を迎える「福山城」、2つの国宝をもつ寺院「明王院」などの名所があります。
産業としては、鉄鋼業や繊維産業など多様な製造業が集積し、ものづくりのまちとして発展してきました。デニム生地は、世界のハイブランドにも活用されるなど高い品質が評価されています。

福山市公式ホームページ

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