新快速50周年記念ヘッドマークシール掲出列車 本日より運行ス...

新快速50周年 記念ヘッドマークシール掲出列車 本日より運行スタート ~ 掲出期間:2020年10月1日(木)~2021年3月31日(水) ~

西日本旅客鉄道株式会社は、新快速50周年を機に、記念ヘッドマークシールを掲出した新快速を2020年10月1日より運行いたします。

この記念運行に先立ち、2020年9月30日に近畿統括本部 網干総合車両所にて、報道陣を前に新快速車両223系に掲出した50周年記念ヘッドマークシールのお披露目を行いました。また、当日は223系に加え225系、そしてかつて新快速として走行していた221系の外観や2019年から導入された新快速「Aシート」の内装の報道公開、ならびに、新快速車掌を親子で務める当社社員や網干総合車両所長へのインタビュー取材会も合わせて実施しましたので、その模様をお伝えいたします。


また、本日より新快速50周年を記念して制作したドキュメンタリームービー「まちと、みらいと、みなさんと。新快速50周年」を特設サイトで公開。こちらはお客様ご家族3代の新快速にまつわる物語です。特設サイトでは、ヘッドマークシール掲出列車以外にも、様々なプロモーション企画をご紹介しております。そちらも合わせてご覧くださいませ。

*JRおでかけネット内 「新快速50周年」特設サイト

https://www.jr-odekake.net/railroad/shinkaisoku_50th/


■「新快速50周年」記念ヘッドマークシール掲出

50周年を記念した特別なヘッドマークシールを掲出した223系。本日より約半年間限定で運行予定です。今回ヘッドマークシールを掲出したのは新快速「Aシート」の編成、1日に上下4本の運行時刻は、「Aシート」の案内ページにてご確認いただけます。

*JRおでかけネット内 新快速「Aシート」案内ページ

https://www.jr-odekake.net/railroad/service/a-seat.html

新快速車両223系

50周年記念ヘッドマークシール


■かつての新快速車両221系、現役の新快速車両223系・225系 報道公開

横一列に並んだ状態*で報道陣にお披露目いたしました。221系、223系、225系へと進化した過程を外観からも見てとることができます。かつての新快速車両221系の方向幕には、今は見ることのできない「新快速」を復刻表示しました。

*左から、221系・225系・223系(ヘッドマークシール掲出車両)

新快速車両外観1

新快速車両外観2


■2019年導入、新快速「Aシート」の内装

「Aシート」は昨年導入した有料座席サービスで、12両編成の新快速の1両(9号車)に設定しています。落ち着きのある空間にリクライニング機能やテーブル、コンセントがついた座席を配置し、無料Wi-Fiサービスの提供、荷物スペースの設置も実現しております。

Aシート


■社員インタビュー

<親子2代車掌>

父:森元 克好(もりもと かつよし)

  近畿統括本部 神戸支社 姫路列車区 専門主任車掌

子:森元 啓介(もりもと けいすけ)

  近畿統括本部 神戸支社 姫路列車区 車掌

森元 克好・森元 啓介

<新快速50周年を迎えて>

・父

50年という記念すべき節目に、親子で揃って乗務できることを大変光栄に感じております。

私が初めて新快速に乗務したのは今からちょうど33年前、私自身、右も左も分からない新人でしたので、無事に目的地にまで乗務することだけを考えて必死に乗務していたのを覚えています。お客様の表情などを観察する余裕はほとんどなかったのではないでしょうか。

徐々に乗務に慣れてきた頃、当初は姫路から米原まで乗務していましたが、1年を通して季節の変化を感じながら乗務していたことを覚えています。長い歴史を経て、無事50周年を迎えられたことに大変感慨深いものを感じます。

これからもお客様のために使命感を持って運行できるよう、改めて気を引き締めて乗務してまいります。


・子

乗務員となって1年、まだまだ新人ですが、この先も父親と一緒に新快速の乗務に携われることに喜びを感じます。

私が初めて新快速に乗務したのがちょうど1年前。学生時代にたまたま乗った新快速に父親が乗務しており、その“普段と違った姿”を見て「自分自身もこうなりたい!」と憧れたことがキッカケで乗務員になりました。

乗務員として初めて新快速に乗った時、たくさんのお客様が乗っておられることを考えただけで緊張してしまい、とにかく必死に目の前の仕事を覚えることに集中していたのを覚えています。

新快速が次の節目を迎える時には、自分自身が父親のように立派な乗務員となって、この先もずっと当社がお客様に愛される会社であり続けられるよう、少しでも貢献できたらと考えています。


<新快速だからこそ気をつけていること>

・父/子

普通・快速などの他の列車と違い停まる駅が少ないため、駅間が長くなります。そのため、お客様に如何に快適にお過ごしいただくか、ここに対して細心の注意を払って毎回乗務しています。万一トラブルが起こったときにも、その対処をできるだけ早く実行する必要があります。

また、新快速は、当社が掲げる安全・正確・快適を満たした上で「速達」を果たす使命があります。2府3県に跨って長距離を運行している列車であるがゆえに、特に神経を使う列車であることは間違いありません。

これらの実現のために何をすべきか、常に危険を予測して一人ひとりの技量・知識を高めておく必要があると考え乗務に臨んでいます。


<親子で同じ新快速の車掌であることに対して>

・父

まさか親子揃って同じ新快速に乗務できるとは思っていなかったため、今では大変喜ばしく思います。

また、これまで家に帰って仕事の話をすることも少なかったのですが、息子が入社し同じ乗務員になったことで、家での会話そのものが増えたことが何よりも一番嬉しい、そう感じています。

息子にはぜひ私の意思を受け継いでもらい、責任感を持って業務を全うしお客様に感動を与える社員になってもらいたいと願っております。


・子

信頼できる先輩が家にいて何でも相談できるということは、すごく安心できるし誇りに思えることであり、大変嬉しく思っております。父親のように誰からも尊敬される乗務員になっていきたいと、そのために技量・知識を高めていきたいと思っています。



■近畿統括本部 網干総合車両所 所長:羽田 克幸(はだ かつゆき)

153系の銘板

羽田 克幸

<新快速50周年を迎えて>

半世紀にわたって新快速をご愛顧いただいて、お客様には感謝の気持ちでいっぱいです。新快速には新しい車両を導入してご利用いただいており、113系、153系*、117系、221系、223系、225系と新しくなってきました。今後もお客様に快適にご利用いただけるよう、最先端の車両でお客様に満足いただければと考えています。

*写真で手に持っているのは153系の銘板


<新快速のメンテナンスで特に気をつけていること>

現在の新快速車両である223系、225系は特急とほぼ同じ性能になっています。それに応じて台車、ブレーキ、保安装置などは非常にシビアな検査を行っています。また、223系以降は電子機器が多く搭載されているので、様々なノウハウも蓄積しながら日々メンテナンスしています。

一部の車両には、車両の状態を遠隔で把握できるシステムを導入しています。今後は指令所や車両所でリアルタイムに監視し、スピーディな対応・故障の予防につなげたいと考えています。


<かつて新快速として運用していた車両が「銀河」*としてリニューアル>

1999年まで新快速で頑張ってくれた車両が観光列車として生まれ変わったのは感無量です。また活躍の場を与えられて頑張って走ってくれるということで本当に嬉しく思います。私たちも応援してきたいし、盛り上げていきたいと考えています。

*117系車両を用いた寝台列車「WEST EXPRESS銀河」が2020年9月11日に運行開始しました。


<今後の意気込み>

網干総合車両所は新快速だけでなく快速や普通、JR京都線やJR神戸線などを走るあらゆる車両のメンテナンスを行っています。これらの誇りを持って、これからもお客様にご利用いただけるように、当たり前の安心感と、無意識の心地よさを目標に頑張っていきたいと考えています。是非これからも新快速をご利用いただきたいと思います。

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