日本エル・シー・エー、全国医師1000名調査「高血圧症治療における薬剤選択の実態調査」結果
報道関係者各位
プレスリリース 2004年11月5日
株式会社日本エル・シー・エー
全国医師1000名調査「高血圧症治療における薬剤選択の実態調査」結果
~降圧薬の選択において、ARBの占める割合(患者ベース)が急伸長~
今日の高血圧症治療において、降圧剤の使用選択は、ARB(アンジオテンシンII
受容体拮抗剤)の出現により、学会、専門誌等でもさまざまな議論がなされて
いる。特に大規模臨床試験(VALUE試験等)の結果においては多くの教授・医
師を含め、その動向に関心が寄せられている。
ARBの急伸長は、慢性疾患である高血圧症治療において、EBM(科学的根拠に基
づく医療)の影響と、一人ひとりの患者の症状(合併症等)毎に薬剤の使い分
けや併用がなされていることが一因であると考えられる。
今回、株式会社日本エル・シー・エー(本社:京都市中京区、代表取締役社長:
久保 裕滋)では、新しい高血圧症のガイドラインの発表時期に併せて、高血
圧症治療をされている全国の医師1,000名に対してインターネット調査を行い、
以下の点について実際の臨床現場に立たれている医師の考えを明らかにした。
◆調査のポイントは以下の4点である。
高血圧症治療における薬剤選択において
(1)ARBの出現による薬剤(系統)選択への影響患者
(2)症状(合併症等)による降圧薬使い分け状況
(3)降圧薬単剤での目標設定値までの系統別達成率
(4)単剤での血圧コントロールが不十分になった場合のセカンドアクション
【本調査の結果】
◆降圧薬の選択において、ARBの占める割合(患者ベース)がここ数年で急伸
長しており、CCB(Ca拮抗剤)に追いつきつつある。将来的にはほぼ同等に
使用すると医師は想定している。
◆臨床の現場では3人に1人(32.0%)の医師が、本態性高血圧症患者への第一
選択薬剤の使用において悩んだ経験を持っており、その原因となった組み合
わせは「CCBとARB」である。その理由は、「それぞれが特徴を持ったよい薬
剤だから」で78.3%の回答が集まった。
◆降圧薬の選択理由として最も多い回答は、「降圧目標達成率の高さ」
であった。
◆患者状態(合併症等)により、使用する降圧薬の系統を使い分けている医師
は4人に3人(72.5%)であった。
◆他に合併症を有しない本態性高血圧症患者において、単剤ではガイドライン
値までコントロールしきれない患者数のイメージとして、CCBで3割、ARBで
4割であった。
◆投与薬剤の効果が不十分な場合の処方パターンとしては、3人に2人(65.1%)
の医師は“他の薬剤を併用する”であり、併用の組み合わせとしてはCCBと
ARBが78%と最も多かった。
【調査対象】
株式会社日本エル・シー・エーが運営する「わたしの病院」に登録いただいて
いる医師
( http://www.my-hospitals.net/ )
【調査時期】
2004年10月2日~12日
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社日本エル・シー・エー
MEDICAL事業部 担当:山田 達也
TEL: 03-5827-7425 FAX: 03-5827-7418 E-MAIL: t_yamada@lca-j.co.jp
〒110-0015 東京都台東区東上野5-1-5 日新上野ビル
*医師1000名の調査結果を集計・分析した詳細は別途お問い合わせください。
≪--- プレスリリース配信:@Press http://www.atpress.ne.jp/ ---≫